Aにゃん@flowerbuda(Twitter)の書斎

「アナタのキモチ、言葉にします。」

妹の家出。門出。

2017-10-23 14:54:23 | 日記

 本日12:32晴天。台風21号は明け方に掛けて北北東の方に流れた。

私はいつもより遅く、07:52の起床だった。

妹とその彼氏はまだ寝ていた。

 

 私は悲しくなんかなかったし、どうせいつかはあることだろうと思っていた。

私の人生じゃない。

何も聞かなかった。

あの子が大阪から、家出から帰ってきたそのときまで。

別に姉妹だからといって、情けを掛けたりもしなかった。

 

 先日愛犬のココアが逝ったときも、私が泣くことはなかった。

 

 私は泣くことはなかったはずだし、今日は県外にいる予定だった。

ここ最近は忙しかった。

精神的にも、肉体的にも。

あらゆることが目まぐるしく流れていった。

喜びも哀しみも、疲労も、時間も。

相談を聞いてばかりで、自分は何をしていたのか。

 

 今日妹は大阪に旅立つ。本当に友人なら家を出る。

専門学校も中退する。クラスの役員も降りる。

勿論、今生の別れとかではない。

 

 私も来年2月に家を出る。

悲しみはない。

ずっと7年間家を出たかったんたから。

妹もそうだ。

 

 出発前、母は気持ち悪いと下腹部を抱えていた。

私はそれが、驚くほど他人事のように感じた。

至って冷静だった。

 

四人が出発した後、私は卒論を手掛けなければならないのに手がつかなかった。

何もする気が起きなかった。

妹の部屋に行った。

残された漫画の山に近づいて、ひとつ読むことにした。

普段はそんなことしない。

「羣青」という殺人から始まるヒューマンドラマだった。

彼らは作中泣いてばかりだった。

何故かそれを読み終わって自室に戻る途中、私は涙が止まらなかった。

本を読んだからかもしれないし、そうじゃないかもしれない。

悲しかったのかどうかはやっぱり、あまりわからない。

ただ、やることをやらないとならないと思った。

 

思えば18年間、私はよく妹を突き放したし、慰めもした。

長い長い18年間、だった。

それは母にとっても、父にとっても、前の父にとっても。

いろいろあり過ぎた。

あの子が家出をできるくらい、大人になったのだと思うと、それは社会的には非難されざるを得ないことだとしても、誇らしく思えた。

私たちにはできなかったことが、この子には成し遂げられたのかも知れなかった。

私は反抗期も無かった。

親に本当の意味で抵抗して見せたことは無い。

 

私は家を出る。

社会的にも家庭的にも問題の無い方法で。

私は体裁を気にして生きてきたし、これからもそれは変わらない。

 

 

 

そうはいえど……

 

 

 

今日、妹の門出をここに祝う。

 

 

大人になったね。