「みんな、ボンクラ映画が好きなんだ」
観る前から「たぶんダメな映画なんだろうな~」と期待して観ましたよ。
冒頭の安っぽい作りのメッセージ、そして今時あり得ないCGのUFO。
のっけから漂うチープさ加減は、映画全編を覆ってました。
棒読み丸出しの役者たちとか、一目で作り物と分かるクリーチャーとか、ちっとも共感できないキャラたちとか。
極めつけは借り物だからか、血糊で汚しちゃいけないようでペンションの床をビニールで養生しているってのが、そうとうにキてます。
正直、これを商業ベースの映画として観て良いのかどうか、それさえも怪しかったりするんですが。
とはいえ、この映画の作り手はゾンビ映画とかアクション映画とか、オレたちボンクラが好きそうな映画が同じように好きなんだな、ってのが伝わってきます。
(あるいは、そういう人たちをターゲットに作ってるとか)
ゾンビが現れたり、襲いかかってくるシーンってのが、ことごとくいろいろなゾンビ映画のパロディになってたりするし。
ラストのギャバンダイナミックなんかも、けっこう画が決まっていて格好良かったりします。
映画の楽しみ方は人それぞれだな、と思える作品。
「あ~、これって、あの映画のシーンだよね」とか言いながら観るのも、それはそれで楽しいかも。
ゾンビ自衛隊(DVD)
監督:友松直之
出演:渡瀬美遊、大矢剛功、他
点数:4点
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