「ヤカンがこんなに似合うなんて」
衝動的に映画館へ行って観てきました。
前知識としてあったのは、サモ・ハンが出てるってことぐらい。
さて、その衝動的な行動は吉と出るのか、凶と出るのか……。
これは拾い物といったら失礼だけど、かなり面白かった。期待値が低かったっていうのを差し引いても、十分に面白かった。
冒頭、犯人集団と警官とのドンパチ。血糊が跳ぶ、飛ぶ! 血が出まくり。銃弾が鉄に当たる、ギンギンっていう耳障りな音も心地よい。
香港映画のけれん味のなさが良い具合に発揮されていて、オレ的にはこれでグッと掴まれたカンジ。
主役級の4人のイケメン+美人の5人組。彼らの格好良さを引き立てようとするカットバックのカッコつけシーンなんだけど、あれはあれで良かったと思う。
香港映画しかもサモ・ハン付きとなると、どうしてもアクションの格好良さ、(映画的な)フィジカルな強さにばっかり期待しちゃうけど、そうじゃなくて21世紀型の格好良さを出そうとしていた演出は良かったと思う。
ただ、その一方で、このイケメンたちはカッコイイ役どころだから、他の警官みたいに血糊ぶちまけて死ぬなんてことはないだろうな、と思ってたんだけど……。
ドタマから血を吹いて死んでくれるシーンがありました!
死亡フラグは立ってるのに敵をやっつけちゃったので、ちょっとガッカリした直後のことだったので、思わず握り拳を作ってしまったほど。
ちょっとシーンが前後しちゃうけど、サモ・ハンは脇役扱いながら重要なキーパーソンでアクションシーンも多数有り。
特に前半、ヤカンをトンファーに見立てて闘うシーンはホントに格好良かった。若手俳優には出せない、アジアのアクション映画を引っ張ってきた伝説の凄みがあった。
んで、ラストに向けてはアクションに次ぐアクションで息をつかせない。しかも、わりと血みどろになってグチャグチャになって闘うのだ。イケメンたちも。
そのなかでも、とりわけサモ・ハンにはバトルシーンがあって格好良さが人一倍なんだけど。
若手のイケメンたちも頑張ってたと思う。
でも、それだけではない。
悪者にも悪者なりの美学というか、悪者の格好良さみたいのもあった。このへんが普通のアクション映画とは、ちょっと違うところで、この映画を「面白い」と思わせてくれた魅力の一つだと思う。
というわけで、予備知識もほとんど無く観に行ったけど、なかなか楽しめる映画でありました。
『ドラゴン・スクワッド』(映画館)
http://www.cinemart.co.jp/d-squad/
監督:ダニエル・リー
制作総指揮:スティーブン・セガール
出演:ヴァネス・ウー、ショーン・ユー、マイケル・ビーン、サモ・ハン、他
点数:6点
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