「純愛とストーカーは紙一重」
卒業シーズンを間近に控えて、というわけでもないのだが、以前から気になっていたので観た。
この作品に関する予備知識は、『北の国から』でも挿話として紹介されていた、ラストの結婚式のシーン。
愛を貫くために恋人を連れ去る…というイメージがあったので、てっきりこの作品は純愛映画なのかと思っていたら…
この作品は1960年代の作品で、アメリカン・ニューシネマの代表作といわれている。
ニューシネマの定義は知らなかったけれど、なるほどこの映画を観れば、少しは理解できた。
ようするに旧来の映画に見られた「建前」的な価値観を打ち破ろう、あるいは建前を廃した作り方をしようという映画、と私は解釈した。
一番印象的だったのは、不倫が暴露されたとき、相手の旦那さんへの言い訳のセリフ。
「何もなかった。握手をしたようなものです」
確かに、その通りだと思う。
不倫なんて無目的で、意味づけなんて無かったんだろうと思う。
だから、ラストシーンの結婚式には「意味がある」からこそ引き立ったのではないだろうか。
でも、花嫁の強奪そのものも、実は無目的で刹那的な行動でしかなったというのが、この映画の最大のオチだったのではないだろうか、と私は考えたりする。
『卒業』(ビデオ)
監督:マイク・ニコルズ
出演:ダスティン・ホフマン、キャサリン・ロス、アン・バンクロフト、マーレイ・ハミルトン、リチャード・ドレイファス、他
評価:6点
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