「違うタイトルで公開していたら……」
個人的には、ターミネーターの続編ということで期待していたけど、監督がキャメロンではないということで、すでにテンションが下がっていた。
で、実際に観てみたら……
なんか、かなりガックリきた。
まず、根本的な問題として、前作、前々作の話が「なかったこと」にされてしまうのが。
一応、リンクしていることにはなってるんだけど、最後のちゃぶ台返しのようなエンドには、納得いかないというよりも、呆然としてしまった。
細かいこといえばきりがないけど、とにかく、このブッチギリ感が虚脱感を増幅させる。
あとジョンがブッサイクになったな~、と。
エドワード・ファーロングがアレしちゃったから、仕方がないのかもしれんが。
もうちっと、なんとかならんのかな、と。
まあ、社会に適応できない、墜ちた英雄としてはニック・スタール=ジョン・コナーも良かったんだけど。
だけど、なんか釈然としない。
ついでに釈然としないといえば、サラがおっ死んだことになっているのも。
だけど、武器は確保してる(笑)。
もう、何なんだよ、ってカンジ。
前にも書いたけど、『ターミネーター』は自分の中でもフェイバリットな作品なので、こういう続編はショックが大きいな。
初恋の人と風俗で出会したような。なんか、そんなカンジ(笑)。
とまあ、前作との関わりばかりで観ていると、どうしてもこういう厳しい見方にならざるを得ない。
んじゃあ、前作を「なかったこと」にした場合……。
そこそこは面白い映画かも、しれない。
とりあえずシュワちゃんが出てるし。
バンバンぶっ壊すし、無理してギャグしてるし。
選挙前のシュワちゃん、在庫一掃セールみたいで良くはないけど、悪くもない。
『猿の惑星』の最終作みたいなエンドも、なんかチープなSFっぽくて、まあいい。
女ターミネーターは、ちょっと時代の波から外れてるけど。
違うタイトルで公開していたら……そこそこに楽しめたかもしれない。
もっとも、「T3」を名乗れなければ、そんなに大金は稼げなかっただろうし。
そもそも、俺がこれを観ることもなかっただろうな。
『ターミネーター3』
監督:ジョナサン・モストウ
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、クリスタナ・ローケン、 ニック・スタール、他
評価:5点(『ターミネーター』の続編としては2点)
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