「125匹ジェット・リー大集合……」
125個のパラレルワールドにいる「自分」を殺して、宇宙で唯一の存在になろうとする悪のジェット・リー。
その悪のジェット・リーに狙われる、善のジェット・リーの闘い。
前評判では、「ジェット・リーが『マトリックス』の出演を蹴った……」ということで盛り上がっていて、わりかしVFXに注目が集まっていたカンジ。
う~ん、でも、どうなんだろ。
VFXとかCGとか単体で見たら、それなりというか、イマドキというか、とりあえずこんなもんだろってカンジだった。可もなく、不可もなく。
でも、主演がジェット・リーだからな……。
見る側としては、「キアヌには実現できないVFX+ワイヤーアクション」を期待するわけなのだが。
ここが、いかんせん物足りなさがあった。
『マトリックス』を比較に出したので、同作に例えるなら、ネオVSスミスを初めて見た時を超えるぐらいの衝撃がほしかった。
せっかく、ジェット・リーVSジェット・リーを見られるわけなんだから。
ワンカットずつのアクションを見たときは、さすがジェット・リーってカンジだったんだけど。
映像としてみた場合、『マトリックス』を超えられた、とは思えない。
んで、宣伝として『マトリックス』を持ち出した以上、アクションで『マトリックス』を超えられなかった時点で、厳しいものにならざるを得ないだろう。
なお、ストーリーについては……。
バディものにする必要ってあったのかな? っていう程度。
どうせなら125人のジェット・リーが集結するアクション映画にすれば良かったのに……って、それじゃ『マトリックス』だね。
あと、どうでもいいことだけど。
ジェッキー・チェン、ジャン・クロード・ヴァン・ダムといい、アクション俳優は同時主演というのが好きみたい。
『ザ・ワン』(DVD)
監督:ジェームズ・ウォン
出演: ジェット・リー、カーラ・グギーノ、デルロイ・リンドー、他
評価:4点
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