「チョン・ジヒョンなら許す……か?」
「猟奇的」というタイトルと、配給元のコピーなどから、スンゲー暴力的な彼女(まるでミザリーのような)かな、と思ったけど。
意外と、見ていて「猟奇的」じゃなかったな、ってのがファーストインプレッションから受けた、この映画の感想。
っていうか、この手の過度なツッコミ(主に女性から男性への)ってのは、わりとジャパニメーションでありがちだから、俺のようなヲタクには、さほど新鮮には映らなかったのかも。
そういう意味では、この映画、ラブコメのアニメとか漫画を見ているようなカンジがあった。
ただ、ジャパニメーション的なラブコメと違うところは、「韓国的」な文化や背景を、きちんと物語の軸に据えているところか。
『ロミオとジュリエット』……ほどとは言わないけど、2人の仲が思うように進展しない背景に、韓国の儒教的な思想というか、家の文化があるからなのかな、と思った。
そこらへんの、もどかしさというか、上手くいかな切なさみたいな複雑な感情がないまぜになっているから、"彼女"が魅力的に映るのかな、とも思ってみたり。
んで、賛否両論ありそうな延長戦のラストだけど……。
まあ、やりすぎだけど、やるんなら、あれぐらいやった方が良いんじゃないかな。
なんていうのかな。物語冒頭からの伏線を、全部、丸めて飲み込んでスッキリしたような。
そんな爽快感があった。
最後に。
最近の映画は、ヒロインがゲロを吐くのがトレンドなのか?
それとも俺が観る映画のヒロインは、ゲロを吐くのか?
『猟奇的な彼女』(DVD)
監督:クァク・ジョエン
出演:チョン・ジヒョン、チャ・テヒョン、他
評価:6点
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