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同人サークルA-COLORが北海道をうろうろしながら書いているブログです

それでもボクはやってない

2007-09-08 20:13:00 | 映画-2007年

「竹中直人、それだけかよ!」

 周防正行監督といえば、『シコふんじゃった』とか『Shall we ダンス?』のファンなんですよ。
 そんなわけで周防正行監督が久しぶりにメガホンを取るってんで、公開前から期待してました。
 結局、劇場では観れなかったけど。
 でも、ようやくDVDで観ることができましたよ。

 んで、見終わった感想だけど……かなり、ガックリ。

 以降、ガックリの理由にネタバレがあるので注意してほしいのだけど。

 テーマとしては、日本の刑事裁判にメスを入れるというものだったようだけど。
 オレ的には「だから何?」っていう印象だった。
 というのも、いきなりネタばれちゃうけど、最終的には主人公はえん罪なのに有罪判決を受けてしまうから。
 日本の刑事裁判の進め方だと、痴漢のような微罪だとこういう判決になってしまう、という恐ろしさというか矛盾を描きたかったのかもしれないけど。
 でも、オレとしては、そういうのあんまり気にしてないんだよ。
 オレの場合、裁判ものと言えば大岡越前のように、スッキリさせてくれるような、そういうストーリー展開を期待してしまうのよ。
 あるいは極悪人が手練手管を使って、無罪を勝ち取ってしまうとか。
 とにかく、そういうアッと驚く展開を期待してしまうのですよ。
 だけど、この映画はそういうスッキリも驚きもない。
 コツコツと地道に事実を積み上げていっても、結局は有罪の判決ですべてが終わり。
 映画を観ていた、この二時間は何だったんだ~、ってカンジ。

 映画としては、よくできてたとは思うけど。
 さっきも書いた、事実をコツコツと積み上げていくシーンとか、裁判での攻防シーンとか。
 でも、これまでの周防監督の作品を期待していると、かなり肩透かしを食ってしまう。
 この映画を通じて、痴漢えん罪や日本の司法制度について考えるとか、いろいろあるのかもしれないけど、そういうのはいいや。

『それでもボクはやってない』(DVD)
http://www.soreboku.jp/index.html
監督:周防正之
出演:加瀬亮、役所広司、瀬戸朝香、他
点数:5点


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