「永井豪はエライ」
前評判では、"エヴァンゲリオンの"庵野秀明が監督ってことで湧いていた記憶があるが、結局、劇場で観ることもなくDVDで観たという次第。
冒頭、ハニーの着メロが科学特撮シリーズの効果音(何の効果音か失念)だったので、「あ~、そういう映画なんだ」と妙に納得させられたような気分に。
パンサークローが特撮ヒーローモノのお約束なカンジの着ぐるみなのも、着メロのおかげで納得させられた気分に。
そして、倖田來未のカッチョよくアレンジされた主題歌と共に、話題のハニメーションでグッと引き込まれた。
以降、テンションは上がりきらず、下がることもなく、やや上がったテンポのまんまエンドになった。
C級アクション映画を撮ろうと思って撮ったというか、それなりにキューティー・ハニーらしさを出しながら、落とすとこにきちんと落としたなというカンジ。
さほどオモシロ!といえる映画でもなかったのだけど、『デビルマン』のように腹が立たないのも、きっと監督が落とすところを狙っていたからだと思う。
それと、サトエリの頑張りもよかったのかも。文字通り身体を張って頑張ったと思う。
プロを捕まえた「頑張った」もないと思うが、なんか「頑張った感」があった。舞台挨拶で泣いちゃったのも、「頑張った感」を増幅させたのかもしらんね。
今の日本を見回してみても、サトエリはハニーに適役だと思う。
(ベストだとは言わないが、いろいろな面でサトエリがピッタリだと思う。スタイルいいしな)
ただ、どうしても許せなかったのはヨタヨタとした走り。
アマゾネスのヨタヨタ感を許せるほど心が広くないオレとしては、やっぱ走りがカンジだと思うのだ。
走りができる女優、それが今の日本に求められるのかもしらんな。
ハニメーションは、けっこう良いアイデアだなと思った。
もともとアニメから出発してるんだから、ああいった極端なデフォルメはぴったりくる。
ただ、どうせやるなら全編に渡って、アクションシーンは全部差し替えちゃうぐらいの勢いでやってもよかったかもね。
そうすりゃヨタヨタ走りや目を閉じたくなるような剣戟を見なくて済んだかも知れない。
『キューティー・ハニー』(DVD)
http://www.vap.co.jp/cutiehoney/
監督:庵野秀明
出演:佐藤江梨子、市川実日子、村上淳、及川光博、他
評価:5点(主題歌とサトエリの頑張りに+1)
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