聖書と共に

心に絶えざる痛みあり(1)

今日は、ローマ人への手紙9章です。

パウロは、伝道旅行の時に、まずユダヤ人の会堂
へ行き、ユダヤ人相手に福音を語りました。
しかし、多くのユダヤ人からは迫害を受けても
それを止めませんでした。その動機が、この9章
で分かります。

ここから「静まりと黙想の朝に」(松木祐三著)
からです。

パウロは告白します。
「私には大きな悲しみがあり、私の心に絶えざる
痛みがある。」と述べています。

パウロは同胞のユダヤ人への重荷を語り、同胞の
救いの為なら、呪われても良い、と言う。
元々、イスラエル民族は多くの祝福を受けていた。

①彼らは神の「子」の立場を与えられていた。
②神の栄光に接する等、礼拝、神を経験していた。
③数々の約束(契約、律法)、特にメシアの約束を
 受けていた。(メシアはユダヤ人から生まれる)

このような恵みは、他の民族には与えられていな
かった。にもかかわらず、イスラエルの歴史は、
神への不従順であった。
だから、パウロは、神は同胞を捨てたのではない
かと恐れたのである。
特にメシアを拒否した事は、赦されない事だと
思い、心が痛んだのである。
しかし、パウロは旧約聖書を学ぶ内に、神は
同胞を、お捨てにならないという結論を持つ様に
なった。

  *************
イウラエルの歴史の概略
BC2100 アブラハムがカナンで放牧を行う。
     ヨセフの時代からエジプトへ移り住む
     400年間、エジプトで奴隷生活
BC1400 モーセに率いられ出エジプトし、
     ヨシュアに率いられカナンへ移り住む
BC1000 ダビデ王、その子、ソロモン王の時代
     で栄華を極める。
BC722年 北イスラエルがアッシリヤによって
     滅ぼされる。(失われた10部族)
BC586  南ユダが新バビロニアによって陥落
BC538  ペルシャのキュロス王によって、
     ユダヤ人の帰還を命じ、再建を果たす
BC 63  ローマにより、属国になる。
AD 70  ネロ皇帝の頃、エルサレムが破壊され
     る。(国家が無くなる)
      
特にイスラエル民族(12部族)が、ソロモンの死後
南北に二分された事。特に北イスラエルでは、
外国の神々(バール、アシタロテ、モロク)を信じ
た為に、アッシリアに滅ぼされた。
北イスラエルの10部族は、失われた部族となる。

南ユダも、徐々に、外国の神々を拝したため、
新バビロニアによって捕囚の民となった。

この様にイスラエル民族は、不従順を繰り返した。

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