さくらんのDias de Pasion

いつもテーマはmake me & my loved ones happy!素敵なマダム&ママンを目指し精進します

ベートーヴェン交響曲第4番&第7番~最も感動した演奏会、の一つ

2007-07-21 02:45:31 | 音楽&コンサート

とても感動してきました!
昨年に続き
パーヴォ・ヤルヴィさん指揮、
ドイツ・カンマー・フィルハーモニー管弦楽団演奏による
ベートーヴェンの交響曲を聴きに行ってきました。

素晴らしかった・・・!
とにかく素晴らしかった!!!
今、この場にいて、この瞬間に立ち会えたことを
ただただ幸せに思えた、そんな演奏会でした。

プログラムは
ベートーヴェン:序曲『コリオラン』
ベートーヴェン:交響曲第4番
ベートーヴェン:交響曲第7番
アンコール・シベリウス:悲しきワルツ
でした。

序曲『コリオラン』、
最初から凄いです。
心臓が口から飛び出てしまいそうな感じでした。

『運命』や肖像画からは
ベートーヴェンは”激しい”という印象を持ってしまっていましたが、
今回は、「ベートーヴェンは美しい」という印象に
がらりと変わってしまうような演奏でした。

交響曲第4番、
こちら、可憐な印象の交響曲です。
私の席は、指揮者の正面に当たる位置だったので、
目は、ヤルヴィさんの顔の表情や動きを追っていることが多かったのですが、
魂全てをこめているような激しさと、
優しい笑顔で歌うような穏やかさとが同居して、
豊かな音楽が奏でられていくのを、じっくりと見ることが出来ました。

交響曲第7番、
こちらは鳥肌が立ちっぱなし、
♪が宙を舞っていて
感動で心が締め付けられるようでした。

全然曲の感じを説明できず、
自分がどう感じたかばかり書いていますね・・・

ヤルヴィさんの指揮は
楽章間の間が非常に短くて、
一つの交響曲を、まさに一曲として聴くことができました。
またヤルヴィさんの指揮が、
団員にしっかり伝わって、まさに一体となって演奏している感じがしました。

私も、第7番が終わった後、
思わず声をあげてしまいましたが、
スタンディング・オベーションをしている方が何人もいらっしゃいましたし、
(惜しいことに、空席もかなり見かけたのですが)
割れんばかりの拍手が送られていました。
拍手以外の方法で、
感動や感謝が伝えられないのがもどかしいですね。
この場に立ち会えた、この場を目撃できた、
そのことに本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

嬉しかったのは、
演奏中はとても静かで、
演奏後の拍手は大きくて、
そして、最後の団員さんが去るまで、拍手が鳴り止まなかったこと。
それを聞いたヤルヴィさんが、もう一度舞台に戻ってきてくれたときには
感動の涙でした。
私も頑張ってその場にふさわしい観客になろうと努めましたが、
今日聴きに来られていた人たちは、
本当にクラシックを愛している、大切にしている人で、
音楽を分かる人たちなんだーと感じられ、
(会場内で一度も嫌な気持ちになりませんでしたもの!)
そういう人たちが多いことを知ったのも嬉しいし、
自分がそういう人たちとご一緒できたのも嬉しいし、
演奏者の方々にもきっと、それは伝わったと思えたのも嬉しかったし、
嬉しさづくしで終えられました。

ヤルヴィさんとドイツ・カンマー・フィルハーモニー管弦楽団によるCD録音ですが、
今年は、第4番と第7番だそうで、
私もしっかり買ってきました。
聴くのが楽しみです。


最も残念だった演奏会

2007-07-21 02:09:15 | 音楽&コンサート
昨日のみなとみらいのコンサート、
もうとってもとってもとっても素晴らしいものでした!

その素晴らしさを書く前に・・・
5月からずっと書けないでいた
熱狂の日のコンサートについて・・・書くことにします。

今年は帰省する予定があったので、
行ったのは1日だけ、
聞いたのは2回のコンサートだけでした。

そこで、『ライオンキング』のムーの大群が出現か?
と錯覚するほどの出来事に出遭ってしまいました。
私が行ったコンサートの一つは、
18時45分~17時30分までの予定だったのですが、
一曲目から少し押してしまったようだったのです。
違う会場で、17時45分から始まるコンサートのチケットを持っていた人達が
二曲目の第二楽章の途中で、
時間になったので、大移動をしたようです。

まず、第二楽章の途中で、
がさっ、ごそっ・・・
一人が立ち上がって、出口に向かいました。
それを合図にしたかのように
あちらこちらで席を立ち、
出口に向かって、急いで運ぶ人たち・・・
移動する人が多かったので、
演奏者が奏でる音楽よりも、
移動している方々の音の方が大きく聞こえ、
座っている方は、唖然呆然。
何が起こったのか?????
悪夢のようでした。

もちろん、演奏者の方々は
そんなことに動ぜず、素晴らしい演奏をしてくださいました。
残った観客は、一人ひとりが大きな拍手で、
その素晴らしさを称えていたと思います。

しかし、誰もが後味悪く感じていたのではないかと思いました。

ラ・フォル・ジュルネは日本だけのイベントではなく、
フランス、スペイン、ポルトガル等でも行われているイベント。
それから、演奏者は世界各国からいらっしゃっている方々。

今回みたいなことが続いて、
素晴らしい演奏をしてくださった方々が、
「もう日本に来るのは嫌だ」あるいは
「日本の会場で演奏をするのは嫌だ」と思われるのは
残念だと思ったので、
主催者側の方に、今回思ったことを伝えることにしました。

その方のお返事は次の通りでした。
①観客が退場するのはコントロールできない(=大群の移動を防ぐのはムリ)
②演奏者には時間厳守でお願いしているのに、
  今回は演奏者が予定時間を超えて演奏をした(ので、非は演奏者にある)
私の意見は、”貴重な意見として承ります”とは言ってもらいましたが、
”演奏者が時間厳守できないのが、そもそもの原因”と言われ、
びっくりしてしまいました。

実は私、遅刻をしていったので途中入場だったのですが、
着いたときには、その階のどの入り口にも係員はいないし、
それから、途中で案内されたのも、
第2楽章、第3楽章の始まりではなく、
第3楽章の途中だったし、
クラシックに詳しいスタッフの方々ではなさそう・・・とは思っていたのですが、
イベント会社の方が取り仕切っているのですね・・・。

うーん、難しい。
でも、音楽会は、分刻みのスケジュールで実施、というわけには
いかないのではないかと思ってしまいました。
精神状態を高めてから、皆の息が合ったときに始めるものだから、
時間とともに始め、時間とともに終える、というものではないような
気がするのですが・・・。

観客から見れば、ラ・フォル・ジュルネは音楽会ですが、
イベント会社の方から見れば、一つのイベントになってしまいますね。
それぞれの立場がありますから
一方的に責めるわけにはいかないとは思うのですが、
それでもやっぱり
演奏者が時間通りに始めなかった、といわれても・・・というのが本音です。

難しいとは思いますけれど、
スケジュールの組み方を工夫していただいて、
演奏者も、観客も、主催者も、皆が満足できるような演奏会として
完成度を高めていただきたい、
と思ったのが、一クラシックファンのささやかな願いです。