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シロガネの草子

令和の御大礼での内親王殿下方、親王妃殿下方、そして女王殿下方の唐衣裳


 BSテレ東での御大礼の時の皇族方のご退出の映像が、大変きれいで鮮やかに・・・・・まあ、最高画質で録画しましたので、当然なのですね。なのでそちらの映像を使用します。

 御大礼の番組いくつか録画しましたがBSテレ東が一番良かったかも知れません。でもBSは途中から始まりましたので、これが何とも残念。4Kみたいに始めからだったらどんなに良かったことか。

 これから皆様の唐衣裳をご紹介いたしますが、ついでに、シロガネなりの皆様の紹介等もいたします。かなり長くなります事、ご承知下さい。本当に長いですので、休み休みご覧下さい。



 皇嗣妃殿下の唐衣裳は、以前紹介しましたので、内親王殿下以下の方々の唐衣裳を紹介します。





 眞子内親王殿下は体格がしっかりなさっておられますのでこういう装束姿は誠に辺り払うような威厳と気品を感じます。そして日本画から抜け出したような可愛らしく美しいお顔です。


 令和の御大礼で、眞子内親王殿下の唐衣裳は平成の御大礼の時に母君紀子妃殿下がご着用なされたのを、お召しになられました。

 
 佳子内親王殿下はもうシロガネがアレコレ書くこともありますまい。生きたお雛様の如くの美しさ。


 佳子内親王殿下は紀宮様▪現黒田清子さんが平成の御大礼時での唐衣裳です。紀宮様がまだお若かった為、他の方々よりも唐衣裳の色彩を若々しいものとし、唐衣も他の方々と少し違い若干丸紋が闊達な感じで調進されたとの事です。(天皇陛下御即位十年記念特別展の図録より)

 そう見ますと、五衣の萌黄の匂いの色彩が、眞子内親王殿下よりも鮮やかで華やかな感じがします。それと反対に眞子内親王殿下、女王殿下方の五衣の萌黄の匂いは落ち着いた色彩に見えます。

▪唐衣 藤袴襲(表、裏共に紫)秋の着用
  表地 紫地の亀甲文様を地文に白の雲鶴の丸紋の上文の二倍織物
  裏地 紫地の小菱文様の固地綾

▪表着 つぼみ菊襲(表、紅・裏、黄)秋の着用
  表地 紅地の入子菱の地文に白のかに八葉菊の丸紋の上文の二倍織物
  裏地 黄色の平絹

▪打衣
  表地 紫地の無地綾織物
  裏地 紫地の平絹

▪五衣 (表地は皆萌黄・裏は萌黄の匂い)四季通用
  表地 萌黄の松立涌文様の地文の固地綾
  裏地 萌黄の匂いの平絹
 五衣は、文字通り五枚重ねというですが、現在は、お召しになら方の負担を配慮して身頃を1枚としてエリ・袖と裾回りのみを5枚重ねとした、「比翼仕立て」となっております。

▪単衣
  濃き色の幸菱文様の固地綾

▪長袴
  濃き色地の精好織物
 
 女性皇族の方々で未婚でいらっしゃる内親王殿下方そして女王殿下方は濃き色の単衣に濃き色の長袴を着用されていらっしゃいます。ただ佳子内親王殿下は打衣も濃き色をお召しの様です。恐らく平成の御大礼時に紀宮様のみ未婚だった為だと思います。

 濃き色の単衣に濃き色の長袴は、この度の御大礼の為に、新調されましたが恐らく佳子内親王殿下は紀宮様が、ご使用されたのをそのまま着用されたのではないかと・・・・・・、装束はかなり大きいので身長差があっても大丈夫だと思います。

 
 こちらは各女性皇族方が、お持ちになられた檜扇です。平成の時にご使用されたものですが、この度の御大礼の時にもご使用されたはずです。



 麗しき常陸宮妃華子殿下の唐衣裳のお姿。華子妃殿下の唐衣裳は今は亡き、秩父宮勢津子妃殿下が平成の御大礼時にお召しになられる予定でしたが、妃殿下がご病気の為、お召しになることが出来ず、この度ようやく陽の目を見る事ができたのでした。

 
 なんて・・・・品格と威厳に溢れるお姿。さすが世なら世ならの姫君です。お見事です。


威厳と気品溢れる麗しき華子妃殿下の唐衣裳のお姿ですね。


 最近は、杖をお使いになられることの多い華子妃殿下ですが、御大礼の時には、このお装束でしかも長袴までご着用されてのご参列、良くぞ長時間お耐えになられたものよとシロガネは感服いたしました。


 常陸宮妃殿下の唐衣裳のお姿はもう何と言うか・・・・・国宝級のお似合いの方だとシロガネは思います。もう素晴らしいの一言。このようなお方はもう、これからの皇室の妃殿下にはお出にならないでしょう・・・・。


 三笠宮信子妃殿下です。華子妃殿下と同じ年長者用の唐衣裳を着用されていらっしゃいます。後ろの不仲という長女の彬子女王殿下の唐衣裳と比較すると襲の色目等の違いがよく分かります。妃殿下の唐衣裳は、今は、亡き高松宮妃喜久子殿下が、平成の御大礼時にお召しになられたのをご着用されていらっしゃいます。


 信子妃殿下も足が悪いなかリハビリをされてこうして唐衣裳に長袴まで着用されてのご参列、本当にご立派でした。貫禄あるお姿・・・・ですね。昔は相当痩せておられ、やせ形の美人でありましたが、ふくよかになられて別の美しさになられました。五衣の重ねの色がとても美しい。


 高松宮妃殿下の唐衣裳をお召しになられていらっしゃるせいか、妃殿下の厚塗りお化粧が、亡き喜久子妃殿下を思い出されます。なんだかお顔までそっくり?!


 平成6年(1994)頃の在りし日の高松宮喜久子妃殿下。確か上皇后陛下と同じ年位のはずですが凄くおしゃれで、若々しい方。そしてインパクトのあるお化粧デス。


 これから、華子妃殿下、信子妃殿下、久子妃殿下方の年長者方用の唐衣裳をご紹介します。

 こちらは、先に紹介した内親王殿下以下のお若い方々のお召しの唐衣です。唐衣は同じ紫なのですが、年長者方の唐衣の紫はより深い紫として格式を高めております。

▪唐衣 藤袴襲(表裏共に紫なのですが、この唐衣は深紫です)
  表地 深紫地の亀甲文様の地文に白の雲鶴の丸紋の上文の二倍織物
  裏地 深紫地の小菱文様の固地綾

表着 桔梗襲(表、二藍・裏、青)秋の着用
  表地 二藍地に入子菱の地文に白のかに八葉菊の上文の二倍織物
  裏地 青の平絹

打衣も内親王殿下以下のお若い方々は明るい紫となっております。

▪打衣
  表地 紫地の無文の綾織物
  裏地 紫地の平絹

▪五衣 白菊襲(表 白・裏 蘇芳)秋に着用
  表地 白地の松立涌文様の地文の固地綾
  裏地 蘇芳の平絹
 五衣の画像を見てお分かりかと思いますが、生地が、透けて裏地の蘇芳がハッキリと分かります。先の萌黄の五衣と同様に比翼仕立ての為ですが、年長者の方々が着用されるのでそれに考慮して文紗(夏用の紋織の生地)の様な生地を使用して仕立てられたのかも知れません。

 今は、亡き高松宮妃殿下はご自身の著書「菊と葵のものがたり」のなかで平成の御大礼時にお召しの唐衣裳についてご自身のご婚儀の際のお召しの唐衣裳と比較され、

「この間、今の陛下の即位の御大礼の時は、みんな新しく着物をつくっていただきました。新しい十二単はわりに軽かったので助かりました。私の嫁入りの時の着物の方がずっと重くて困ったけど、その分、いまどきよりは生地はよかったんでしょうよ(笑い)」

と、明るく言われておりましたが、この五衣を見ましてシロガネは、なるほどな~と、思ったわけです。

 昔の通りの分厚い生地だったら、御大礼時、80歳でいらした妃殿下は恐らく重すぎて着用されるのは恐らく無理でいらしたでしょう。いくら質が良い生地でも実際に着られる方のことも考えなければなりません。あれだけの装束ですし、当時から伝統を守りながらも、良い事は受け入れる、又上手く折り合いをつけて(「比翼仕立て」がいい例です)仕立てられたのだと思います。決して品質の悪い生糸で織られたのではないはずです。ヘカテーさんの記事を読みまして、シロガネなりの意見を述べました。

▪単衣
  紅地の幸菱文様の固地綾

▪長袴 緋の精好織

 こちらは今は亡き高松宮妃殿下が平成の御大礼時にお持ちになられた檜扇です。


 三笠宮彬子女王殿下です。女王殿下の唐衣裳は、恐らく華子妃殿下が平成の御大礼の時にお召しになられたのを着用されていらっしゃると思います。誇り高い彬子女王殿下の唐衣裳のお姿はを拝見しますと皇族とは、こうあるべきという道を示していらっしゃるよです。


 恐らく生涯、皇室に残られ三笠宮家を守り抜くお覚悟かもしれません。それはそれで女王殿下の選ばれた人生でしょう。お目に覚悟の色が見えますが、もしかしたら、シロガネの勘違いかも知れませんが。でもこの先の事は分かりませんし。


そして、彬子女王殿下は、このように女性の最高装束である唐衣裳から・・・・


 本格的な農婦のお姿になられて、泥のなかまで入られて、田植えまでなされる凄い女王殿下なのです。雪花の文様のほっかむりがステキです。


 唐衣裳から農婦姿まで着用される方はそうは、いらっしゃいません。日本の昔ながらの伝統、いや、なさりようで田植えをされる・・・・頭が下がります。




 彬子女王殿下の妹君、三笠宮瑶子女王殿下です。殿下がお召しの唐衣裳は恐らく、こちらも不仲と伝えられていらっしゃる、母君信子妃殿下が平成の御大礼にご着用されたものと思われます。

 瑶子女王殿下は、剣道をたしなまれ、その腕前もなかなかとの事ですが、余り表舞台でのお出ましは少ないようです。しかしこの前どーゆうわけか、ミャンマーへ訪問され話題となりました。政治的に利用されなければいいのですが。

 瑶子女王殿下のこのお姿を見まして、不敬も承知で、シロガネはどーしても・・・・・あの大ヒットアニメ・・・・このブログの常連のアレじゃありませんよ(笑い)あの・・・・です。
 
どうか、どうか、失礼をお許しください、申し訳ありません。








アニメ「進撃の巨人」
 第1話・・・・・・
  「その日、人類は思い出した・・・・・」









  「・・・・やつらに支配されていた恐怖を、鳥籠の中に、捕らわれていた・・・・」


  「苦辱を・・・・」



シロガネの大不敬をどうか、どうか本当にお許しください。


 
 高円宮家のご当主でいらっしゃる久子妃殿下。妃殿下が着用されていらっしゃる唐衣裳は、義理の母君の百合子大妃殿下が、平成の御大礼の時にお召しになられたのものです。

 妃殿下は、大変交流関係が広いお方で知られております。公務も多くこなされていらっしゃいます。


信子妃殿下です。久子妃殿下の義理の姉になられます。


 久子妃殿下と信子妃殿下は、義理の姉妹で信子妃殿下は、いわゆる「長男の嫁」となるのですが、信子妃殿下の方が年下なのです。それにしてもお二人のお化粧の差は大きいですね。

 同じ唐衣裳の色目なのですが、お二方ともに威厳にみち溢れたお姿デス。そして・・・・・お二方ともに敵にすると大変恐ろしい最怖の義理のご姉妹でございます。

 久子妃殿下は、面長のお顔、そして撫で肩ですので唐衣裳の装束でもスッキリと着こなしておられます。


 お喜びの知らせも近いという、承子女王殿下。高円宮家のご長女でいらっしゃいます。失礼かと思いますが、イケメンが唐衣裳を着るとこうなるのかな~と女王殿下を見まして正直に、思ってしまいました。カッコいいです。しかしご本人は、初々しい感じで・・・・・。


・・・・・・お若い時、多くの国民(無論、シロガネもです)を仰天させる赤裸々な私生活を全世界(ネット)に披露されました。しかし年齢を重ねてた今では、すっかり落ち着いた大人の女性となられたと、シロガネは見ております。公務も真面目に果たされていらっしゃるようですし。

マリー・アントワネットみたいです。




 様々な経験を積み重ねられた承子女王殿下が、どんな方を生涯の伴侶とされたのか楽しみです。俗に言いますと、興味津々なのです。


 今まで妹宮方を見送るお立場でしたが、ついに見送られるお立場になられるのデスネ。



そして遂に母君、久子妃殿下お一人でお見送りに・・・・・・。


 令和2年は、承子女王殿下にとって善き年なられる事を、しがない庶民ではありますが、心より願っています。次に女王殿下が装束をお召しになられるのは、貞明皇后御伝来のあの紅地の小袿ですね。楽しみにしております。



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