誰かを助けるためにライダーになると誓った真司。しかし、優衣を襲っている危機はモンスターを倒せば済むような問題ではなかった。本当に優衣を救うために行動しているのは神崎士郎ではないのか。一方、タイガが全ライダーを招集し、最後の決戦を挑む。
東條くんのラスト。
あぁ、思い出したこの展開(忘れてましたが一応2周目です)
「香川先生なら教えてくれたのに」と繰り返す東條くんに
先生だったらなんて言うか想像してみたら?なんて思ってたら
脳内の香川先生がいまの東條くんを肯定するようなことを言い出しまして。
あららこれはこのまま暴走ルートだなと思った直後に、コレですよ。
香川先生が「もっと多くのことを学んで欲しい」と自分の家族を紹介したことが、
ちゃんと東條くんの心に残っていてくれたこと。
家族を大事に思う香川先生の気持ちが、東條くんに伝わっていたこと。
一度は香川先生を殺した東條くんが、今度はちゃんと、身をていして守ってくれたこと。
香川先生のおかげで、結果的に彼は「英雄になる」という自分の願いを叶えることができた。
きっと多くの人が、彼を好きだと言ってくれるだろう。
でも東條くんはそれを知らない。
「香川先生、次は僕、誰・・・を・・・」と力尽きたその言葉は
「誰を倒せばいいんですか?」と、英雄への道を模索する思いにつながっていた気がする。
光に手を伸ばしながら、最後まで闇の中であがき続けていた彼ですが、
それでも皮肉なことに、人を殺すときも助けるときも、
悩んだり戸惑ったりすることなく、純粋な衝動だけで動いていた。
親子を救うために自分の命を投げ打ったことについて、彼は微塵の後悔もしておらず、
それで、見ていた私が救われた気がします。なんとなく。
ライダー達がどんどん欠けていき、終焉が近づいてくる。
炎に包まれる浅倉。
浅倉については、本当に申し訳ないけど、大好きな北岡センセの天敵なので、
できるだけ穏便にできるだけ早急に消えていただきたいと思ってるし、
このシーンも「バカ!手!手ぇ離せゴルァ!吾郎ちゃんを殺す気か!?」って悲鳴あげてました。
吾郎ちゃん助かってよかった。
これだけの火災に巻き込まれれば、普通であれば死んでるはずですが、
あの浅倉だから、死体を確認するまでは確実に生きてる。
まぁ、ミラーワールドへ逃げ込めば助かるしね。
真司くんと蓮さんの問答。
「おまえは今までそうやってずっと迷ってきた。
それで、誰かひとりでも救えたのか?」
え!? 救えてるよね? とっさに思いつかないけど、救われてる人はいると思うんだ。
つか蓮さんは救われてるよね?違う?
「(騙されてても)どうもしない、どっちにしろ、恵里か優衣が助かる」
蓮さんかっけぇ。
もうさ、蓮さんは解脱してるから。自分自身のために戦ってるから。
自分が納得してるからそれでいいわけですよ。なんか改めて書いてみると蓮さん相当ひどいな。
そしてとうとう、真司くんが答えを出します。
「戦うよ。優衣ちゃんを助けたい」
「戦いの重さとか辛さとか、そんなの自分が背負えばいいことなんだ。
自分の手を汚さないで誰かを守るなんて、甘いんだ」
真司くんが堕ちただと!?
え、これファイナルアンサー?これがファイナルアンサーなの?
ダメじゃん、これ真司くんが最初から否定し続けてきた答えじゃん。
それが今更? 自分が本当に守りたいものができたら意見変えるの?
みんな本当に守りたい何かがあることを承知の上で、(一部、例外の人もいますけど)
「それでも間違ってる」って言ってたんでしょ?
それとも、そこに賭けてるみんなの覚悟を理解しないで否定してたの???
まぁ。一見、蓮さんと同じ境地にたどりついたように見えますが、
「俺は俺自身のために戦ってる」と公言して憚らない蓮さんとは違って
「俺が犠牲になればいいんだ」的な甘いことを言ってる時点で
あ〜はいはいジコギセイですね、ジコギセイ、トオトイですね、という気分。
「お前がそう決めたのなら、俺は俺のために戦うだけだ」
蓮さんは、そんな真司くんの答えを残念に感じてるんじゃないかな、と思う。
狂った価値観で戦うライダー達の中で、唯一マトモな価値観を貫き続けた真司くんは、
狂気に溺れてしまいかねない彼らをこちら側につなぎとめる、唯一の光だったと思うんだ。
これで終わりじゃないはず。
まだ、もうひとひねりしてくれるはず。真司くんなら。
・・・って。序盤からかなりのクライマックスモードで全力疾走してきた龍騎なので、
逆に、もうすぐ終わるっていう気分がまったくない。えっと、あと4話?