気づけばクウガ完走してから一週間です。
ひたすら圧倒されまくったあの最終3話を見てから、「たった一週間しか経ってないの?」という気分なんですが、
その間にもツイッターのフォロワーさんを捕まえては、あれやこれやとクウガの話をしたり
小説を買ったり、勢いでブルーレイを買って画面の美しさに狂喜したりと
なんやかやで、まだクウガ熱に浮かされた状態でもあります。
というわけで、今回は「小説 仮面ライダークウガ」の感想を、
前半ネタバレなし、後半は内容にも触れつつメモっときます。
(ちょうどgooブログで「読書感想文を書いてください」というお題を見つけたので、お試しでそちらにも参加してます)
クウガが2000年に放映されていた番組なんですが、この小説が発売されたのが2013年。
小説の舞台も2013年で、登場人物も同じだけ歳をとっている設定で、
間をおかずに読んでる私などは「一条さんが39歳!?アラフォー!?」と混乱していますが、
長年クウガを追いかけてきた人たちにとっては、登場人物も同じように年齢を重ねて生きているという
リアリティを追求するメインライター荒川さんのこだわりというか、ファンへの心配りみたいなものを感じます。
そして、いままで刑事としての一面しか見せていなかった一条さんが主人公なのが嬉しい。
一条さんがどんな部屋に住んでるのか、休みの日は何をしてるのか、
飲みに行ったらどんなお酒を頼むのか、椿先生との馴れ初めは、
そして、なぜ彼女を作ろうとしないのか、等々
いままで見られなかった一条さんがたくさん見られます。
まぁ全て意外性のかけらもなく「一条さんらしい」設定なんですけどね(笑)
個人的には、結婚式に呼ばれた一条さんのスピーチに対する
「新郎新婦に対する感謝や経緯を憎いほど適切にまとめ」の
「憎いほど」という形容詞にグッときました。
相変わらずソツがない(笑)
そして、ところどころ回想される未確認生命体に関する一連の事件について
一条さん目線で語られるのは、ファンとしてとても興味深かったです。
第2話の「一生の不覚だ・・・」に込められた心情も予想外でしたし、
とくにダグバとの最終決戦、本編では語られなかった、一条さんの見た光景についても書かれていて
それだけでも一読の価値があります。
「未確認生命体が消えてから13年後、謎の不審事故が相次ぎ・・・」という本編も、もちろん充分に読ませる内容で、
とくに最後の戦闘シーンは「これ映画で観てみたい」と思わせる、迫力ある展開ですよ。
以下、本編の内容に触れますので、未読の方はご注意ください。
本編ラストを終えて、みんながそれなりに前を向いて歩き出したと思っていたんですが、
一条さんは未だ帰らぬ五代くんに、対グロンギ戦でのダメージの深さをあらためて知らされています。
そして、青空を見るたびに「いまは、見るのが一番辛い色でもある」と感じています。辛い。
五代くんのくれた青空は、そんなもののためではなかったのに。
懐かしい人たちが登場し、五代くんを待ち続けている様子がつづられますが
なんだろう、なんかもう、「ここにはいない五代くん」が
まるで神様か何かであったような気持ちになってきます。
あのときは確実に、血肉をもって、ここに存在していたのに。
そして、神様を血で汚してしまったから、もう二度と帰ってきてくれないのではないかと、
そんな置いていかれたこどものような、寂しい気持ちになってしまいます。
いや、でもおかしいだろ、誰も悪いことしてないんだよ。
あぁ、だけど「悪いことをしたから不幸になる」という決まりなんてないんだ、
世の中は不条理なんだよなあぁぁぁ。
同じ過ちを繰り返さないために(過ちじゃないけど)
二度と五代くんの拳を汚してしまわないように、一条さんは全力を尽くします。
しかしその結果は。
また「相棒」を、かつてあれほど「力」に怯えていたはずの人を、
それと気づかぬうちに五代くんと同じように「力」の犠牲にしてしまい。
浄化されつつあった五代くんを、再びクウガの姿に変えさせてしまった。
今回は、一条さん自身の手でライオの止めを刺すことに成功しますが、
かつての相棒と新しい相棒を、自分の力不足で汚してしまうことになった。
いや一条さんのせいじゃないんですよ!一条さんすごく頑張ったんですよ!
なのにこのラスト。辛い。
一条さんはこの先ずっと、この枷をつけたまま過ごしていくんでしょうか。
このラストに救いはあるんでしょうか。
これが、クウガのラストなんでしょうか。
すみません。やっぱり納得がいかないです。困った。
ひたすら圧倒されまくったあの最終3話を見てから、「たった一週間しか経ってないの?」という気分なんですが、
その間にもツイッターのフォロワーさんを捕まえては、あれやこれやとクウガの話をしたり
小説を買ったり、勢いでブルーレイを買って画面の美しさに狂喜したりと
なんやかやで、まだクウガ熱に浮かされた状態でもあります。
というわけで、今回は「小説 仮面ライダークウガ」の感想を、
前半ネタバレなし、後半は内容にも触れつつメモっときます。
(ちょうどgooブログで「読書感想文を書いてください」というお題を見つけたので、お試しでそちらにも参加してます)
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クウガが2000年に放映されていた番組なんですが、この小説が発売されたのが2013年。
小説の舞台も2013年で、登場人物も同じだけ歳をとっている設定で、
間をおかずに読んでる私などは「一条さんが39歳!?アラフォー!?」と混乱していますが、
長年クウガを追いかけてきた人たちにとっては、登場人物も同じように年齢を重ねて生きているという
リアリティを追求するメインライター荒川さんのこだわりというか、ファンへの心配りみたいなものを感じます。
そして、いままで刑事としての一面しか見せていなかった一条さんが主人公なのが嬉しい。
一条さんがどんな部屋に住んでるのか、休みの日は何をしてるのか、
飲みに行ったらどんなお酒を頼むのか、椿先生との馴れ初めは、
そして、なぜ彼女を作ろうとしないのか、等々
いままで見られなかった一条さんがたくさん見られます。
まぁ全て意外性のかけらもなく「一条さんらしい」設定なんですけどね(笑)
個人的には、結婚式に呼ばれた一条さんのスピーチに対する
「新郎新婦に対する感謝や経緯を憎いほど適切にまとめ」の
「憎いほど」という形容詞にグッときました。
相変わらずソツがない(笑)
そして、ところどころ回想される未確認生命体に関する一連の事件について
一条さん目線で語られるのは、ファンとしてとても興味深かったです。
第2話の「一生の不覚だ・・・」に込められた心情も予想外でしたし、
とくにダグバとの最終決戦、本編では語られなかった、一条さんの見た光景についても書かれていて
それだけでも一読の価値があります。
「未確認生命体が消えてから13年後、謎の不審事故が相次ぎ・・・」という本編も、もちろん充分に読ませる内容で、
とくに最後の戦闘シーンは「これ映画で観てみたい」と思わせる、迫力ある展開ですよ。
以下、本編の内容に触れますので、未読の方はご注意ください。
本編ラストを終えて、みんながそれなりに前を向いて歩き出したと思っていたんですが、
一条さんは未だ帰らぬ五代くんに、対グロンギ戦でのダメージの深さをあらためて知らされています。
そして、青空を見るたびに「いまは、見るのが一番辛い色でもある」と感じています。辛い。
五代くんのくれた青空は、そんなもののためではなかったのに。
懐かしい人たちが登場し、五代くんを待ち続けている様子がつづられますが
なんだろう、なんかもう、「ここにはいない五代くん」が
まるで神様か何かであったような気持ちになってきます。
あのときは確実に、血肉をもって、ここに存在していたのに。
そして、神様を血で汚してしまったから、もう二度と帰ってきてくれないのではないかと、
そんな置いていかれたこどものような、寂しい気持ちになってしまいます。
いや、でもおかしいだろ、誰も悪いことしてないんだよ。
あぁ、だけど「悪いことをしたから不幸になる」という決まりなんてないんだ、
世の中は不条理なんだよなあぁぁぁ。
同じ過ちを繰り返さないために(過ちじゃないけど)
二度と五代くんの拳を汚してしまわないように、一条さんは全力を尽くします。
しかしその結果は。
また「相棒」を、かつてあれほど「力」に怯えていたはずの人を、
それと気づかぬうちに五代くんと同じように「力」の犠牲にしてしまい。
浄化されつつあった五代くんを、再びクウガの姿に変えさせてしまった。
今回は、一条さん自身の手でライオの止めを刺すことに成功しますが、
かつての相棒と新しい相棒を、自分の力不足で汚してしまうことになった。
いや一条さんのせいじゃないんですよ!一条さんすごく頑張ったんですよ!
なのにこのラスト。辛い。
一条さんはこの先ずっと、この枷をつけたまま過ごしていくんでしょうか。
このラストに救いはあるんでしょうか。
これが、クウガのラストなんでしょうか。
すみません。やっぱり納得がいかないです。困った。