素晴らしき茜空の会

主に特撮番組の感想文。ブログタイトルは仮面ライダーキバに登場する「素晴らしき青空の会」より。

仮面ライダーアマゾンズ LastEpisode「AMAZONZ」

2017-07-01 08:45:00 | 仮面ライダーアマゾンズ
美月の意志を突きつけられる悠。七羽に一人立ち向かう仁。マモルと対峙する駆除班。それぞれの物語へ終止符を打つため、戦うことを余儀なくされる。そして、千翼とイユは残りわずかな時間の中で“人であろう”と、もがき続ける。


号泣してる。

しかし結局は、まぁ、扱いに困るキャラを全員殺して終了みたいな。
そして、理解できなかった部分も多々ありまして。

・千翼が保護された夜、何があったのか
・千翼が、食べることを拒否する原因は何だったのか
・七羽さんは今まで、何をしていたのか
・七羽さんとマモちゃんはどういう関係だったのか
・千翼が保護された夜に散らばっていた手足や、水源に埋められていた腕は
 誰のものだったのか
・仁さんがあの絵に見た「七羽さんの考え」とは何だったのか

っていう、七羽さん関係が全然わからないのですよ。
うーん。ただ、私はとことん捻くれまくった解釈を延々こねくり倒してたんですが、
登場人物たちはもっと純粋でシンプルでまっすぐな気持ちだけで動いていて。
推測する材料はあるはずなので、もう一回見たらわかるのかな。まぁ、おいおい。

そんな感じで。
冷静に感想言うなら、「えらく強引にまとめたなぁ」って感じなんですが、
感じたままの感想では「壮大な恋愛ドラマだった・・・(泣)」って感じです。
やべぇアマゾンズのseason.2は恋愛ドラマだった。
もうこんな悲恋とか、見せられたら、もう泣くよね。号泣したよね。胸がきゅんきゅんしたよ。

そして随所にあるセリフに、ザクザク刺された。
相変わらず、靖子にゃん強かった。

ただ、強いて言うならば、やっぱり千翼の「食べることを拒否する」という姿勢が、
「生きたいと願う強い気持ち」と結びつかないよなぁ、っていうのはありました。
生きるというのは命を食らうこと、というのがアマゾンの根本に関わるフレーズだと思うんですが、
千翼は、生きたいと叫びながらも、物を食べることはできなかった。
そのあたりが、なんか中途半端な印象にはなってしまったかな。

仁さんのように、同族の肝すら食らって叫ぶテンションがあったら
うおおおおおおおお!ってなったけどね。いや仁さんはひとりいれば十分です(苦笑)

いつもはシリーズを見終わったあと、総括の感想書いてるんですが、
今回はなにも出てこない。「恋愛ドラマだった」以上のなにも出てこない。
ありがとうございました。すごく良かったです。

さーて。タイトルのアルファベット26文字もクリアし、
アマゾンズはセカンドシーズンで終了だろうなと踏んでいたんですが。
まさかの。橘局長の意味深なつぶやきで幕を引くというラスト。
橘局長が野座間のご老体の対抗馬になるとは。

劇場版に続くの?

前のエピソード <<<

仮面ライダーアマゾンズ Episode12「YELLOW BRICK ROAD」

2017-06-24 09:30:00 | 仮面ライダーアマゾンズ
真っ直ぐな千翼の想いは、ついにイユの心を動かし始める。しかし、現実でイユを待ち受ける過酷な“痛み”とは。そして、仁や駆除班もそれぞれの“痛み”と直面する時がやってくる。


「志藤さん!
 ・・・俺たちは、五年前のあのとき、マモルから手をひくべきじゃなかった・・・」


何が辛いって、悲劇の原因が自分だったときですよね。
憎むべき相手も、恨むべき相手もいない。
あの日あのとき自分さえ違う選択をしていれば、こんな悲劇は起きなかった。

「・・・私にはできなかった。後悔はするだろう。
 それでも・・・それでも、人でいたいと思ってしまうよ」


8話の、星埜さんのセリフ。
この結果は、関わった人たちが、人らしく在りたいと選択してきた結果の積み重ねだ。

じゃあどうすれば良かったんだ。五年前の海岸で、アマゾンの残党狩りだと叫びながら
共に戦った仲間であるマモルくんを撃ち殺せば良かったのか。
アマゾンの命を孕んだ母と、胎内に宿った命を、殺してしまえば良かったのか。
そうやって、人類のために犠牲にするしかなかったと、言い続けて生きていけば良かったのか。

「それでも、それでも人でいたいと思ってしまう」
フクさんも星埜さんも、おそらく、何度やり直しても同じ道を選択するだろう。
だから、選ぶはずのなかった未来を思って後悔しないで欲しい。などと、願ってしまう。

ともあれ。1st seasonのあのエンディングと見たときは、
駆除班のメンバーが「マモルくんを殺す」決意をするなんて、想像もしなかったよな。

イユと千翼。
イユはさ、地獄のような目にあって命を落として、
せめて安らかに眠らせてあげれば良いものを、無理やりに生かされているわけで。
記憶も感情も存在しないから、かろうじて生きていられたんだよ。

いま2話の感想文を読み返していたら、
「イユは、触れた人間の願望をありのままに映し出すのかもしれない」みたいなこと書いてて
なるほど面白いなぁ、と他人事みたいに納得してるんですが。

「イユ、きっと元に戻るよ。
 友達がいて、父さんと母さんと、お姉ちゃんもいるって言ってたっけ? その頃の、イユに・・・」


千翼が「こうしてあげたい」と思ったイユの姿は、
実は自分が欲してやまない姿なのだ。温かい家族と、大勢の友達に囲まれた、何気ない平和な日常。

けっきょく、誰も、イユを理解できてなんかいなかった。
そうだろう。イユ自身ですら、自分を理解した途端に壊れてしまった。

そう考えると。「イユ・・・俺が、お前の痛みになれたら・・・」とつぶやきこそ
イユの気持ちに寄り添おうとした千翼の、心から出た言葉であって、
だからこそ、イユは千翼を救って、その手をとって逃げたのに。
なのに千翼は結局、イユではなく、その向こうにある「自分の願望」しか見ていなかった。
そう考えると切なさ倍増ですね。でも千翼もカツカツのところで生きてるからなぁ。

仁さん。
鬼と化した仁さんが、七羽さんの気配を察して「・・・この匂い!」と小さく叫んだ、
その口調が、七羽さんに甘えて暮らしていた頃のものとおんなじで。
七羽さんが仁さんにとっての聖域だと、あらためて見せられたわけですが。

10話の感想で、七羽さんだけは殺せないんじゃないかと結論づけてたんですが
仁さんはそれすら乗り越え、

「だから俺がやる。アマゾンは、一匹残らず」

と叫び、七羽さんの触手を噛み砕いて飲み込む。
仁さんは、思っていた以上に、仁さんだった。鬼だ。

黒崎さん。
千翼が暴走したあの場所にいた黒崎さん達も、
溶源性細胞に感染してる可能性が高いのか?

結末がまったく見えませんが、驚くべきことに次回最終回です。
あと。ロックハート城って結婚式場だったんですね(いまごろ)(そしてどうでもいい)

前のエピソード <<<     >>> 次のエピソード

仮面ライダーアマゾンズ Episode11「XING THE RUBICON」

2017-06-17 12:00:00 | 仮面ライダーアマゾンズ
仁・4Cに加えてイユにまで命を狙われる千翼。己の運命に抗いながら、千翼はイユと闘うことを決意する。


なんかね。もうね。誰も悪くなんてないのに、
みんなが必死なのに、もう、どうすればよいのか。

それでも。

「生きようとするものを止めることはできないのだ。断じて」

という野座間翁の言葉に、千翼は大丈夫、生きていけるだろう、と思える。
この世に生まれたことが消えない罪と言うなら、生きることが背負いし罰だろう。
そうだとしても。


人とアマゾンの間に生まれ、人にもアマゾンにも与さず。
おそらく最強と言えるほどの力を持ちながら、それゆえに
その基準を他者に委ねる(アマゾンだとか、金になるとか)ことなく、
常に自分の在り方を自身に問い続け、自分を信じまっすぐ生きてきた彼。

「僕は後悔してないよ。これからも」

その生き方はseason.1のころから変わらず。
ここへきて、「後悔してない」とまっすぐ言える強さが、本当にもうマジすげぇなあと。

そして、そんな悠をまるで子供扱いする強さのクラゲアマゾン。なんなのその強さ。
その面に刻まれた模様は、やはり涙の跡なのか。泣いているのか、今も。

仁さん
悪鬼のごとき振る舞いなので、なんかもう多少ひどい目にあってもしようがないかなぁって
思えてしまうのが、彼の人徳(?)かもしれませんが、
人類を救うために、アマゾン殲滅めざして全力で戦っているのに、season.1ラストでは人間(駆除班)に追われ、
今回は人間(長瀬くん)にゼロ距離でヘッドショット食らうという、報われない感が半端ない。
いやゼロ距離のヘッドショットとか、さすがにちょっとひどすぎやしませんか。

さらにイユにまで風穴あけられる有様で、頑張れ仁さん!と言いたいけれど、
なにしろ気持ちは千翼応援団なので、いいから寝てて!起きてこないで!っていう気持ちでいっぱいである。
無論、半身もがれようと起き上がって来ちゃいそうなのが仁さんの仁さんたるところなんですが。

クラゲアマゾン来たりしないのかな? 来たら修羅場必至だぞって思ったけど、来ないんですね。
いや千翼のピンチとかいろいろあったのに、ここまで完全に接触を絶ってるわけで、
もはやかつての人格は持たないんだろうか。名前を呼ばれて一瞬攻撃の手をゆるめたのが、唯一の名残なんだろうか。

こうなると「千翼が母親を食べた(食べようとした)」のではなく、
「七羽さんが千翼を食べようとした」って可能性も大きく浮上してくるんじゃねーの? きつい。
・・・いや、アマゾンは人間しか食べないはずだけども。

今回、仁さんvs千翼の一回戦は半地下の薄暗くて狭いバーの店内だったので、
これは視力の弱い仁さんでもハンディキャップなしに戦えるなぁと感心してたんですが。
二回戦目はだだっ広いフィールドで。これはさすがに仁さん不利でしょ、とか思ったら
千翼の腕を掴んでのチェーンデスマッチ状態だったので、やっぱ仁さんすげぇなって思いました。

フクさん。
辛い。200%辛い。1000%辛い。

しかし今回のラストは、千翼にとって最高に幸福なシーンなんじゃないかなと思いました。
ずっとあのまま時が止まっていれば良いのに。次回予告も恐ろしいです。

前のエピソード <<<     >>> 次のエピソード

仮面ライダーアマゾンズ Episode10「WAY TO NOWHERE」

2017-06-10 17:30:00 | 仮面ライダーアマゾンズ
黒崎の命令により、イユは再び千翼を駆除対象と認識する。暴走する千翼は、アマゾンとしての本能を抑え切ることはできなくなっていた。「生きたい」と願う少年の想いは、もう誰にも届かないのか。


NOWHERE。こういう英単語って、日本語とは違うなと、異文化を感じます。
WAY TO NOWHERE。味も素っ気もない訳をつけるなら「八方塞がり」
WAY 「道」を提示しておきながら、そのつながる先は NOWHERE「虚」なのだ。
それはなにか、逃げ場がないという圧迫感以上に、
なにもない空間に放り出されたような無力さを、感じさせる。

「でも俺は生きたい!」「生きたいんだ!!」

それはもう千翼のいつわらざる本心というか、唯一にして絶対の願い。
その気持ちを、誰に否定できようか。

「そうだ・・・俺はもう・・・、我慢しなくて、いいんだ」

と、空腹に耐えかねて目の前の女性を襲おうとする千翼。
その姿は、狩りの経験のない若い肉食獣が、ウサギの姿を狙う動きとそっくりなんですよ。
ドキュメンタリー番組でそんな幼いハンターの姿を見たら、思わず応援する人も少なくないと思うんだが、
それがなぜ、千翼は全否定され、周囲を取り囲まれ銃撃されるのか。

人間を捕食するから、なんですけどね。

しかし。アマゾン化して殺された友人と、それに食い殺された友人、
二人の仇をとるために事件に絡んでしまった、このシリーズで唯一の一般人、長瀬くんも、
いつのまにか、その根源たるオリジナル(千翼)を守るために、必死で走り回っている。
アマゾン駆除を行っていた駆除班たちが、最後はアマゾン(マモル)の側に立ってしまったことと
似たものを感じます。

なにをもって善となすか。なにをもって悪とするのか。
その判断基準は、実はひじょうに曖昧で、いくらでも変容する可能性を秘めている。
だから、「正義」なんて曖昧なものをふりかざして戦ってはいけない。普遍の正義は存在しない。
人は常に、自分の中にある「正義」に問い続け、その答えを「自分で」導き出さなければならない。

「水澤くん。人は、始めることはできても、終わらせることはできないのだよ。
 加納くんのように、死んでさえ新たな始まりをもたらす。
 終わらせようとして、常に始めているのだ。君も。橘くんも。あの、鷹山仁も」


生きてたのかよ野座間のご老体!って話ですが、相変わらずの存在感。
全てを終わらせるためにトラロックの雨に打たれて戦った鷹山仁が、
結局のところ、この新型アマゾン騒動を起こすきっかけとなっているのが、皮肉としか言いようがない。

そういや。前回で確実に退場かと思われていた橘局長ですが、
あの状態でもまだご存命だったとは。

イユの命を脅かした加納さんは確実に仕留めても、
自分を「母殺し」と断罪した橘さんの命を、確実に奪うことはしなかった。できなかった?
それは、橘さんに怒りを覚えつつも、「その罪」を否定しきれなかった、罪を、認めたということか。

そして衝撃のラスト。謎のアマゾンの正体。

いや、なんかすっかり忘れていたんですけれど、そもそもこのシリーズ、開始当初の番組説明が、
「アマゾンに育てられた少年・千翼と、アマゾンに殺され生体兵器として戦う少女・イユを軸とした新たな物語」
だったんですよ。「アマゾンに育てられた少年」なんですよ、千翼は。
「千翼を育てたのが七羽さん」ならば、そりゃもう論理的帰結ってやつですよね。

だったら。じゃあむしろ「千翼は七羽さんを食べてはいない」ってことにならない?
アマゾンは人間を食らうんですよ。アマゾンは、アマゾンを食べないんですよ。
(アマゾンを捕食してた仁さんは、おそらく唯一の例外)

千翼がイユに対して「俺が食いたいと思わないでいられる人間」2話)と評したのも、
彼女が「人間ではない/アマゾンである」から。
彼らがなんらかのセンサーで同族を感知することができるのは、
裏を返せば、外見上では見分けのつかない状態で、食料たる人間だけを的確に見つけ出すためではないのか。

じゃあ。じゃあどういうことなんだ一体。どういうことなんだろう(混乱)

そもそも、七羽さんはオリジナル、なんだよね?(確定していませんが、そんな流れだよね?)
新型アマゾンに感染力はない、溶源性細胞となりうるのは人とアマゾンの遺伝子を持つもののみ。
だとしたら、七羽さんはどうやってアマゾン化したの。後天的だから、仁さんと同じ手段?

それって医学的な手段ですよね。
機会があったのは、出産のためにイユパパの病院にお世話になってた期間だけだと思うんだが、
それはたぶんあり得ない。あり得ないよね?
そもそも、慈愛の権化みたいに思ってた七羽さんが人間を瞬殺するとか、
ちょっともうついていけないんですけど。

「おまえのかあさんが、送ってやってくれって言ってるんだよ。おまえが『ヒト』でなくなったら」

と、七羽さんの遺言を実行しようとする仁さんですが、生きてる!生きてるから七羽さん!
透明化した姿は、現実の姿をもたないアマゾンなのかと思いましたが、
美月にも把握できたことから、光学迷彩かなにか? 眩しい白さが、イユのカラスアマゾンとの対比だなぁ。

そしたら。この流れは「仁さんvs七羽さん」に至るのか。まじか。
でもなぁ。自分の子供ですら本気で殺そうとしてる仁さんですから。
そもそも「全てのアマゾンを殺す」というのも、自らが生み出したアマゾンへの愛ゆえの行動ですから。
「七羽さんだから」という理由で例外にはしない。確実に。もう地獄だな今後の展開が。

その他。福さんのシーン。
今回のベストofひどいシーンですよ。絶望的な展開すぎて辛い。
その後どうなった、っていうのを見せないままで終わるとか、
いやもう結末はひとつしか思いつかないんだけど、あぁもうそんな光景見せてもらわない方が良いかも逆に。

***** いただいたコメント受けての追記 *****

なんか、いつの間にか七羽さんを「慈愛の権化」みたいに感じてたんですけど、
それは8話の回想シーンから受けた印象が強いんですよ。私にとっては。
そしてあの光景は、いま思えば、「鷹山仁」視点の光景だったんじゃないかと。

仁さんの変貌をすべて受け止め、寄り添い、支え、彼の子供を産んでそっと姿を消した
そんな七羽さんの姿は、すべて「鷹山仁」が見た光景であって、
そこに七羽さん自身の感情は表現されてなくない? 

自分の遺伝子を受け継ぐこどもを殺す。これは生物としてのタブーであって、
あの鷹山仁ですら、それを完遂するためには「自らの正義」だけでは足らず、
なにか他の存在にすがる必要があった。彼にとって絶対的な何かが。

それが七羽さんであったと。
8話のあの回想は、もちろん現実に即した内容だったとは思うけど、
あそこに描かれていた七羽さんは、鷹山仁により神格化された女神だったのではないか。

「おまえのかあさんが、送ってやってくれって言ってるんだよ」の言葉は
コメントでいただいたとおり「何を言ってもそうとしか伝わらない状態」なんだと思います。
もはや今の彼は、狂信者に近い状態になっている。

であるならば。
上の感想で「たとえ七羽さんであっても、仁さんはアマゾンを殺そうだろう」と書いたんだけど、
いまの彼の拠り所となっている女神(クラゲアマゾン)は、
「全てのアマゾンは俺が殺す」というルールより上位なのではないか?

前のエピソード <<<     >>> 次のエピソード

仮面ライダーアマゾンズ Episode9「VANISHING WINGS」

2017-06-03 21:30:00 | 仮面ライダーアマゾンズ
“オリジナル”という事実を突きつけられる千翼は、人質に取られたイユの為にも、自ら犠牲になることを受け入れるが・・・。一方、悠と志藤たちはマモルの潜伏先と思われる場所で、謎のアマゾンと遭遇する。


VANISHING WINGS
消えた翼、消滅した羽。

WINGという単語は鳥の翼、昆虫の羽、どちらの意味も併せ持つようで、
解釈の幅が広くて意味が把握できませんが。

壁にかけられた絵は六枚の羽根を持つ天使の絵で、
もしかして七羽さんも、名前の由来は天使なのか? 命名された時点で、この展開は予想されていたのか!?
って七枚羽根の天使はググりましたが、見つかりませんでした。
六枚羽根を持つ天使はセラフィム。この辺は、アギト鑑賞後にググりまくったなぁ。

というわけで、本編。
製作陣から「8話よりもきつい9話」と言われていた、いわくつきの回ですが、
すごい。すごかったね。こんなグロ映像見たことないです。
もちろんただグロいだけじゃなく、すごく面白かった。season.1をはるかに超えるわ。

特筆すべきは橘局長が千翼に詰め寄る、あの迫力な。
顔がもう、別人のようになってました。鬼だった。

さて加納さんも指摘していましたが、「オリジナルは一体とは限らない」
千翼のアマゾン体には腕が複数本あったので、
溶源性細胞の元となった腕が千翼のものであったとしても、筋が通るのですが。
いや、もしも描かれたセラフィム同様、三対六本の腕をもつ存在なのだとしたら、
やはり「欠損部分はない」という事実に戻るのか?

前々から推測してるんですが、やはり「一卵性双生児」の説を推したい。しつこいけど、推したい。
マモルたちの隠れ家に居た不可視のアマゾンが、その千翼の兄弟である可能性を推したい。

まぁ確かに、前回の回想シーンで登場した親子の光景は
間違いなく母ひとり子ひとり、だったんですけどね。読み違えたな〜とか思ったんですけどね。

でも。
双子の妊娠が認められても、片方だけが染色体異常等の原因で成長することができず、
妊娠初期の段階で消滅してしまうことがあるそうです。
この現状を、「バニシングツイン(Vanishing Twins)」と、呼ぶんですよ。

母と兄(もしくは弟)に「WINGS」の名前を持つ、この世に存在し得なかったもう一人の「WINGS」
ガラス越しに見えるその姿は、まるで「翼あるもの」のようであった
あの不可視のアマゾンこそ、失われた千翼の兄弟、
この物語の鍵となる「VANISHING WINGS」なのではないのか?

と。この推測がアサッテの見当違いであったとしても、
なんかもうすごく満足したので、
もう一回、本編を見てきますね。
これはね、四の五の感想書く時間あったら、本編見るほうが良い。


前のエピソード <<<     >>> 次のエピソード