スカイウォールという巨大な壁が存在する仮面ライダービルドの世界に、仮面ライダーエグゼイドの敵であるバグスターが出現する。正体不明の敵に戸惑う戦兎の眼前に、体の半分がメカに覆われた奇怪な人物が現れる。科学者を名乗るその男が巨大なマシンを起動させると、突如、上空に「もうひとつの地球」が出現した。一方、エグゼイドの世界にも「スカイウォールのある地球」が現れる。二つの世界が激突するまでに残された時間は、わずか24時間。未曾有の危機に直面した世界を救うことができるのは・・・。
今回は、親子ムビチケ(エグゼイドフルボトル付き)を購入して
初日、朝イチの上映回に参加してきました。
以下、ネタバレダダ漏れの感想。
『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL』予告篇
ディケイドが始まったのかと思いました(笑)
いや、ふたつの地球がひきよせあう映像とかね、
完全にディケイドだよ。
冗談はさておき。今回の主役は意外にも万丈龍我でした。
「なんとなく仮面ライダーになった男」と、戦兎にはひどい言われようでしたが。
確かに、自分の無実を証明するために戦兎たちと係わり合い、
流れのままに仮面ライダーになってしまった龍我にとって、
ここで、戦う目的を見つけられたのは、すごく重要でしたね。
もはや、本編だぞ。
弦太朗に対しては「仮面ライダーだから戦うのか?」と質問していて、
弦ちゃんは「そうだ、ダチを守るために」と答えてましたが、
このあと、アルティメイタムで、「仮面ライダーだから戦えるんだよ!」と言われた彼は
惜しげもなくベルトを捨ててしまうんだよなと思うと、これもちゃんとつながってる感。
■エグゼイド関連
だんだん、「尊い」という表現しかできなくなってきました。
とくに貴利矢さんの変身シーン、回し蹴りのキャラクターセレクトから、背中を見せての変身、
レベル0姿で背中越しに目線をくれるとか、素晴らしいよね!!!
変身できない永夢を、貴利矢が腕で制して下がらせるとことか、
そういう細かい演技、本当にいいぜ!
ドクター達が変身できなくなってしまうんですけど、
ドクターなので被害者たちをフォローする様子がすごく良いですよね。
「変身できなくても戦うことができる」それは本当に、素晴らしいことだと思う。
あの、毛布と水を配るというだけの連携プレーが、本当に良かった。
今回はパラド大活躍でした。
パラド、この世に出現してからずっと永夢とつながっていた彼が、
ビルドを追いかけてパンドラボックスのある世界へ行ってしまって、
2年間!2年間ですよ! 見知らぬ世界でたった一人、2年もの間、ビルドを探し続けてきた。
そのことを思うと、なんかもう、「パラド頑張ったね」という気持ちでいっぱいになります。
確かにパラドはバグスターだから、人間のように衣食住の心配をする必要はないんですが、
でもウィルスだから。確かアレですよね、ウィルスって宿主に寄生して増殖するものだから、
単体で存在するには不安定なんじゃないかなと思うんですよ。すごく頑張ったな!
永夢と合流したときの、ふたりでコツンと拳をあわせるシーン。
パンフ同梱のDVDでも犬飼くんが言ってましたが、
一年間の蓄積があっての重みが感じられる、胸熱シーンでしたね!
謎の存在に成分を奪い取られて変身できず、歯がゆい思いをしていたはずの永夢が、
戦兎と出会ってまず「君のおかげで、敵にエグゼイドの力を取られずに済んだ」と言えるのって
本当にすごいよね。
■オーズ関連
泣いた。泣くよね。
映司登場シーンの、「この手が届く限りの、全ての人を救う」というセリフから泣いてた。
最上が用意した赤いコアメダルの複製を見たときは、なんて悪趣味なんだと思ったし、
映司を殺そうとして首を締め上げるのが
複製アンクの右手=かつてのアンクの本体、ってとことか、見せ方素晴らしい。
でも映司はちゃんとアンクのコアメダルを握り締めていて、
それがアンクじゃないことを理解していて。
なのに、その複製アンクがビルから落下したときに、
映司は己の身も省みず、あとを追うんですよ。助けに行くんですよ。
それがアンクだとか、アンクじゃないとか関係なく、
それもまた「この手が届く範囲の、命」だから。
映司の欲望の深さ、やっぱりすげぇよ。
それでも、やっぱりそれはアンクじゃなくて、
アンクのコアメダルに残されていた記憶が、複製のパワーを利用して起動した感じで、
でも多分、かろうじてアンクとして存在できるだけの、
ギリギリのレベルだったんじゃないかなと。
だから、そのわずかな記憶のままに
複製グリードたちからコアメダルを奪い、
映司の戦いをアシストして、今日のアイスを要求し、
最後の記憶の導くままに、自らのコアを投げ出す。
「それがお前の選択なんだな」
あのときも、いまも、そのコアを大事にすれば、
一分一秒でも、長くここに居られるのに、
ためらうことなく、自分の生命力を、映司に向けて投げる。
そのあと、約束どおりアイスを受け取りにくるんだけど、
かろうじて復元できた彼には、自分で要求しておきながら、それが何だかわからない。
いつもはかぶりつくアイスを、不思議そうに眺めて、少し舐めた彼は。
そこで、「初めて」味覚を刺激されたかのように、驚き、
目を見開いて、まるで次の瞬間には泣き出すんじゃないかと
そんな表情を浮かべて、消えていく。
そんなふうに、私には見えました。
ともあれ。「いつかの明日って、今日だったんだな」と映司は言ってたけど、
それはまだ、もっと先の明日だった。
でも、その「明日」はいつか必ずくるから。
良いエピソードでした。でもできたら、「いつかの明日」も観たいよね。
◼️ビルド
惣一さんが持ってきたのが直火式のエスプレッソメーカーで、
それ、火を使わないと淹れられないよ?と心配していたら
ケースの中にコンロが入ってたのでビックリした。そういうセットがあるのか!?
でもデミタスカップじゃないんですね?みたいな。
まずいとわかってるコーヒーを二杯淹れていくとか、
どういう意味なんだろう、愛なのか嫌がらせなのか見当つかない。
◼️ゴースト
タケル殿は、なんていうか、
いつまでもフレッシュなんだけど、
その「いつまでも変わらない」という点が安心するっていうか、
画面に現れただけでホッとさせてくれる。独特な存在感あるよね。
今回の「御成と黎斗のからみ」は笑わせてもらいました。
しかし龍我が「なんだ、あいつ・・・バカ?」「やっぱりバカだ」というのは、
バカと天才は紙一重っつーか、一周まわってつながってるんだなって納得しました。
◼️残念だったとこ。
・最後に6ライダーが集まって、話をするシーンは、
生身でやってほしかったな。
・紘汰さんには、せっかく帰ってきてもらったんだから、
最後に眺めるのは山の風景じゃなく、沢芽市であってほしかったな。
明らかに、演者さんのスケジュール調整の都合です。
出てくれただけでも有難いので、それはもうどうにもならないよな。
それだけ忙しくされてるというのが嬉しい話だし、
ギリギリのスケジュールで参加してくださったことが、やっぱ奇跡だよなと。
あと、不老不死となった敵を前に絶体絶命のピンチになるんですが、
「この6大ライダーが揃ってるんだから、何も問題ねーよ!」と思わせてしまうのが
ドキドキハラハラ感を圧倒的に越える信頼の為せるわざなんですが、
もはやシチュエーションとバランスがとりきれないぞ!って思いました(苦笑)
最後につっこみをひとつ。
エグゼイドの成分を奪ったのは葛城だと断言する戦兎でしたが、
ここで字幕付き本編のスクリーンショットをご覧いただきたい。
記憶がないと言い訳しても、字幕様がこう仰っているんだよ!!
・・・とは言え、2年前に「桐生戦兎」なんて人間は存在してなかったわけですが。
まぁ。この字幕は「(仮面ライダービルド)」にすべきでしたよね。
字幕を作った人が、そのカラクリを知らずに単純作業でつけたのかな?
「ずいぶん悪いライダーだねぇ」
という口調も、まんま戦兎なんだよね。
今回も、「フルボトルを握っていたから、なんらかの力が働いて」と
もやっとした説明だけで明言をさけた戦兎ですが、
実際のところはどうなんだろう。
vs黎斗の際には葛城とまったく同じセリフも言ってるので、
なんだかなぁ、やっぱり戦兎=葛城なのかなと、また悶々としている。