オルフェノクは滅ばなければならない。再び現れた花形は、自らの意志を継ぐ者として勇治を選んだ。一方、社長の座を解任された村上は最後の手段として、オルフェノクの王を手に入れるため、巧たちのもとに向かう。
面白くなってきたなぁ。
以下推測混じりに。
・自身がオルフェノクとなった花形は、オルフェノクの運命を変えるために王を探す
・王の器となるべき強運の持ち主を探すため、九死に一生を得た孤児たちを集め流星塾を作る
・試行錯誤の末、オルフェノクに未来はないと気づいた花形は、流星塾生が卒業したのち
施設を封鎖し、自身は地下へとひきこもる
真理たちが育った流星塾は地上にあったのに、
工事作業員たちが閉じ込められた教室がスマートブレイン社の地下深くにあったというのは、
花形が研究所として使用した施設に、流星塾のものを持ち込んだせいかな。
明らかに黒幕的な立場の花形なんですが、真理や草加はじめ多くの塾生に慕われていたことを考えれば
悪い人間ではなかったと。むしろ公明正大な人物だったんだろうか。
・花形の跡を継いだ村上は、オルフェノクの王を見つけるために
北崎に依頼して花形の残した流星塾生たちの皆殺しを計画するも
オルフェノク化した澤田を除く全員が死亡し、計画は失敗に終わる
・新しく王の候補を探すべく、人為的にビル火災などを引き起こし、
生き残った少年、照夫に目星をつける
「いつか来ると思っていた。きみが、オルフェノクの運命に気づいたとき」
「やはりあなたはご存じでしたか」
前回の南さんの「おまえたちオルフェノクは、けして人間には勝てない」という言葉は、
なんらかの根拠に基づいた発言だったんですね。
村上社長に送られてきた画像がヒントか。
っていうことは、南さんは村上社長の正体に気づいていたのか。気づいたうえで、宣戦布告してきたのか。
「オルフェノクの王さえ覚醒すれば、われわれはたどるべき運命から逃れられるはずだ」
「村上くん。きみの時代は終わった。オルフェノクは滅ばなければならない」
不思議なことに、こうなってくると、
滅びの運命に立ち向かい必死で足掻く村上社長がめちゃくちゃ格好良く見えてくるし、
それに対し「滅びを受け入れる勇気がない」と断言する花形に、なんかモヤッとする。
滅びを受け入れる勇気ってなんだよ。それは諦めであり、逃げじゃないのかよ。
ともあれ。スマートブレイン社は再び戻ってきた花形を支持し、村上を見捨てる。
かつての上司に向かい「はーい、村上さん、ここはもう、あなたの部屋ではありません」と
小馬鹿にした態度をとるスマートレディは、劇場版を彷彿とさせますね。
そして、花形の傀儡として新社長となった木場。
花形の思惑が「オルフェノクの滅亡」である以上、木場もその思惑にのっていると見るべきでしょうが、
それでいいのか。共存できないなら、自滅を選ぶのか。
草加。
父である花形を慕う気持ちも残しながら、
オルフェノクである彼を倒す覚悟を決める。
「俺にとってオルフェノクはすべて敵だ。たとえ、それが親であってもな!」
ところで。巧に向けたこの言葉が、すごく印象的でした。
「お前たちのように、オルフェノクであっても人間ぶってるような奴らは、
いずれオルフェノクからも人間からも恨まれる」
アマゾンズで、自分の価値基準によってアマゾンを狩り続けていた悠は
人間にもアマゾンにも属することなく、ひとり孤独に生きていた。
難しいな。「人間だから」「オルフェノクだから」で判断するのではなく、
人格そのものを見て、どう対応するのが正解だと思うのですが、
そういう生き方が、逆にどちらの組織にもはじかれてしまうとか。
やっぱり、人間は群れて生きる生物だからなぁ。