連日ロンドン五輪のメダリストによる凱旋パレード報道で、五輪の熱が冷めやまぬ中で、夏の甲子園全国高校野球選手権大会でも熱闘をが繰りり広げられベスト4が出揃いました。
奪三振68の記録を作った桐光学園の松井投手の話題が連日スポーツ紙面を飾っていました。惜しくも青森・光星学院に3対で破れベスト4進出はならず。2年生エースとして来年に期待が残ります。
その光星学院との熱闘のなかで、興味深いコラムがありました。
そのコラムは、まさに高校野球が近代化する象徴ともいえるものでした。松井投手のスライダー攻略が実らず、三振の山を築かれ敗れた対戦相手とは異なり、15奪三振を奪われながらワンチャンスをものにした光星学院の打法、近距離バッティングと言うボールを極限まで引きつけ軸回転で打つ自らのバッティングを貫き攻略します。
また、松井投手のすごさは、3試合でサードゴロを一度も打たれていないところにあるそうだ。バッテリーは、サードゴロを打たせない配給をしていて、スライダーの威力と共にクロスファイアーの鋭いストレート。さらにコントロールの良さが加味される、技巧派と速球派を併せ持つ天才投手と言えます。
もし、前日の149球の熱投がなかったら、光星学院とて攻略できたか疑問です。その意味で勝負は、時の運を感じる一線でした。
今回大会を観ていると、MAX150前後ののストレートに加え、スライダー、シンカー、ツーシーム、ナックルなど、現在のプロ野球をほうふつとする投手が数多く活躍しました。
その反面、目を見張るようなスラッガーの存在は少なく、高校野球も投高打低にあるのかと思います。
さらに、ベスト4に進出した東海大甲府の新海、渡辺の二遊間コンビの華麗な守備は、今までの堅守のイメージを覆すもので、ドラファンの僕から見ても、アライバを彷彿とさせ、こうした選手の存在は、指導者の育成方法の違いがなければ成立しないでは思います。
今回の大会を見るたびに、進化する高校野球を感じます。是非は別にして、プロ野球人気復活の余韻を今回の球児から感じています。