映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、ドラゴンタトゥーの女の天才ハッカー、リスベットのその後の活躍と過去に迫る「蜘蛛の巣を払う女」です。
デヴィッド・フィンチャー監督が2011年に映画化されたドラゴン・タトゥーの女、007シリーズのダニエル・グレイグが主演し天才ハッカーリスベット役にルーニー・マーラが演じて話題を呼びました。あれから7年。リスベット役には、クレア・フォイが演じ個性が異なるリスベットを演じています。
今回のリスベットは、AIの世界的な権威であるバルデル教授から、開発してしまった核攻撃プログラムをアメリカ国家安全保障局(NAS)から取り戻してほしいとの依頼を受け、その陰謀の裏を探るうちに、リスベットが父のもとから逃げた、双子の姉妹カミラの存在を知り、彼女と対峙するというものです。
前作に続き総指揮にフィンチャーが入ってますが、グレイグとマーラが関わらないことで全く空気感の違う作品なっています。今回は、前作同様にアクションシーンが多いものの、クレア・フォイのイメージがマーラのそれとは違いその風貌が健康的すぎて、僕の中でしっくり入ってきませんでした。そんな中で、その存在感を際立たせていたのは姉妹役のシルビア・フークス演じるカミラ。その妖艶でクールな雰囲気がとてもよかったです。
事件は、スパイやサイバー犯罪者に腐敗した政府関係者と蜘蛛の巣が絡みあう事件ですが、その中で、カミラの復讐劇ととらえたほうが楽しめる作品かと思います。