映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。そして父になるの是枝監督によるベストセラーコミックの映画化作品「海街diary」です。
今回から随時キネマ旬報ベストテン作品を中心に紹介します。一回目は吉田秋生のコミック原作を是枝監督が実写化、人気実力共に備えた俳優陣が数多く顔を揃えて話題となった本作。前作のそして父になる印象が強くて、あまり足を運ぶ気になれずいて、DVD観賞となりました。
今やレディースコミック界の巨匠的存在である吉田秋生。個人的にはバナナフィッシュが好きでしたが、あまりコミックを読まない僕は、今回の作品に対する興味をなく、話題だけが先行している感じでした。
鎌倉を舞台に父に捨てられた、綾瀬はるか、長澤まさみ、 夏帆演じる三姉妹と広瀬すず演じる腹違いの妹が父の死をきっかけに一緒に住む中で繰り広げられる四姉妹の心模様と彼女たちを取り巻く人々の暖かい眼差しが淡々と描かれているのですが、時間の経過と共に四姉妹の父に対する思いと影響が徐々に大きくなり、重いテーマでありながら、深い親子の絆を感じられました。
今こうして観賞してみると、劇場で観なかったことを悔いる作品でもあります。誰も知らない、そして父になる、今回の作品で、また是枝監督にやられました。