先日紹介したアンディ・ウォーホル展と同時期に開催中の「ラファエル前派展」を紹介します。
今回の展覧会は、イギリス・テート美術館の至宝を集めた美術展で、初期ルネサンス美術に回帰した革新集団、ラファエル前派の画家たちの名品72点を展示しています。
中でも注目は、幻想的なモチーフと緻密に描かれた美しい女性像が人気のミレイのオフィーリアでしょう。
ハムレットの悲劇を題材にしたミレイのオフィーリア。恋人ハムレットのより父の死により失意のなか正気を失い池でおぼれ死んだ美しいオフィーリアの姿に不思議な魅力を感じます。
他にもミレイはもとより、ハント、ロセッティなどラファエル前派の若き画家たちの描く美しい女性像が並びます。
今回の美術展は、ワシントン、モスクワと巡回した国際展で、日本では東京のみの開催となる貴重な美術展です。4月6日までと残りわずかです。ヒロイン、オフィーリアと共に細密で美しい絵画の世界を堪能してみてください。