65オヤジのスタイルブック

映画・セッション

アカデミー賞3部門にノミネートされた音楽ドラマ。映画「セッション」を観賞

サンダンス映画祭で作品&観客のW受賞に加え数々の賞レースを席巻した「セッション」は、当時28歳であったデイミアン・チャゼルにより脚本、監督されたことに先ず大きな驚きを感じました。

名門音楽大学に入学した主人公ニーマンは、講師のフレッチャーが率いる学内バンドのドラマーにスカウトされる。学内一のバンドにスカウトされ上機嫌のニーマンだが、フレッチャーは常軌を逸したスパルタレッスンで恐れられる男だった。

罵声と暴力。不条理に仕掛けられる罠の中で精神的に追い詰められるなか、懸命に練習に励むニーマン。主演奏のドラマーとなった彼は、プロの登竜門のコンクールに挑むことに。フレッチャーの指導の元で彼は成功を手にすることができるのか。

どんな職業であれ、その道のプロとなることは過酷な修行の中で培われていくものです。そして、師弟関係においては他人では図れない人間関係があります。

フレッチャーとニーマンのそれは、まさにその究極にあり、二人の間にあるほとばしるほどの情熱は他人には狂気としか見えないほど凄まじく、観る者に終始緊張感と圧力で迫りますが、その張りつめた空気に魅了され心地よささえ感じます。

ラストを飾る9分を終えた時、誰も立ち入ることができない、そして二人の意識さえも超えた師弟関係が存在します。

完璧な技術に裏付けられた創造的なジャズの世界に魅了されながら衝撃のセッションを堪能できる映画史を飾る音楽映画の一つとなる作品です。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「【映画・ドラマ・演劇】」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事