私目線。

きょう出会った街の景色、心の景色

熱海 文豪が愛した起雲閣

2017-02-11 15:45:55 | 旅行
2月3日撮影 熱海

熱海二日目は起雲閣(きうんかく)を見学しました。
起雲閣は1919年(大正8年)に別荘として築かれた名邸が基になっており、
所有者が変わって1947年(昭和22年)に旅館として開業。
文豪たちに愛された宿ということで知られていますが、廃業は平成11年。
意外と最近まで?使われていたということに驚きました。
将棋の谷川浩司と羽生善治の竜王戦の会場は起雲閣だったそうです。

↑写真1枚目は和館「麒麟」。
群青色の壁は旅館になってから塗り替えられたもので「加賀の青漆喰」。



急な階段を上がると、2階は「大鳳」と呼ばれる座敷。
太宰治が宿泊したところだそうです。
畳廊下の窓にはまっているガラスは大正時代に手作りで作られたガラス。
写真で分かるかどうか、微妙なゆがみに、手作りならではの味わいを感じます。
今まで割れずに残っているとは奇跡のようです。



ガラス越しの2階からの景色。
太宰もきっとここから眺めたことでしょう。



↑は「大鳳」の間を下から見上げたところ。
窓ガラスの反射がちょっとぶれた感じに見えます。



和館「麒麟」の隣りは洋館「玉姫」(左側)と「玉渓」(右側)。



↑は「玉姫」の間に併設されたサンルームの天井。
ステンドグラスです。



電灯の飾りです。この部屋はアールデコ調になっています。



「玉渓」の間の暖炉上のレリーフ。



その横のステンドグラス。



洋館「金剛」に併設されたローマ風浴室。
改築の際に現代の材料に改められてしまったそうですが、窓やテラコッタ製の湯出口などは当時のままとのこと。
文豪もこのお風呂に入ったのでしょうか?



「文豪の間」は起雲閣ゆかりの文豪たち、
太宰治、三島由紀夫、舟橋聖一、武田泰淳、志賀直哉、
谷崎潤一郎、山本有三についての展示の部屋です。



展示は他に「尾崎紅葉の間」と「坪内逍遥の間」があり、
それを見たあとは、美しい庭の散策。



最後にもう一度、庭から眺めた和館「麒麟、大鳳」。
このあと、喫茶室「やすらぎ」でひと休み。
この喫茶室は旅館だった時はバー「やすらぎ」だったそうです。
とても素敵な部屋でしたが撮るのを忘れました。

これにて熱海の写真はおしまい。
長々とおつきあいいただき、ありがとうございました。


 OM-D E-M5 + M.ZUIKO DIGITAL 14-150mm

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