何年振りだろ~。ネットで見て、大阪のアジアン映画祭で見て、台湾から買ってきたDVD見て
しばらくぶりに、何度も見てるけど観たくなって新宿の最終日足を運んでみた。
大体のストーリーは分かってる。絵本も持っていて、世界観もなんとなく覚えている。
今日は泣くのか?どうなのか?と思いつつも、最初の台北駅の雪が降ってきて
シャオメイ(本名はシンメイ)の頬につたって涙になった所からして泣いてしまったっつー。
前回はパズルのピースの意味をずっと考えながら見ていて、今回はというと
「音」。小さいころはきっと家族でパズルをしたり、たくさんお話をして家はきっと
楽しい「音」で溢れていたに違いないのに、なんだろ三人もいるのにやけに静かなこの家。
時計のカチコチいう音や、ドアを開ける音、すべてが静かに響き、さらにシャオメイの孤独感を
印象付けた。絵本では彼女の母も父も仕事に追われていて、一人さみしい少女だったけど
映画ではお父さんがちょっと暖かかったのでなんとなく救われた気がした。
そして母とフランス(?)の音楽。これも何だろう、。どことなく母親の寂しさを紛らわせるのに
使われているような。。
お父さんと喧嘩するとき、ワインを飲んで写真を片しているとき、この曲が流れていた。
歌詞の内容は分からないけど、どことなく寂し気な感じがした。
今年みた、同じトム・リン監督の作品「百日告白」も感じたことだけど、なんだろ
静けさがあるというか。。バックで流れる音楽も静かで、、。
セリフは決して多くはなく、だからこそ見てる側が感じながら
観れるというか。。そこがなんとなく寂しい気持ちを余計に増幅するっていうのかな。
そんな気がした。そしてどちらの映画もテーマは身近な「悲しみ」。誰にも遭遇し得る境遇。
特に台湾は交通事故で愛する人を亡くしたり、日本と同様親の離婚で孤独を感じて育つ子も
多いのではないかなと思いつつ。。。だからこそ共感を得る部分が多いのだろうなと
帰りの電車でふつふつとそんな思いが。。また、そんな余韻をくれる台湾映画に
来年も巡り合いたい