愛知HAPPY★あいちハッピー

化学を修めた君子。電池、下水浄化、うがいと手洗い、石鹸やコスメの手作り、ハーブ、香りの化学。金欠病の克服、貧乏ライフ。

パクリぼくのおじさん2

2016年03月23日 | aichi-happy理科実験2016
ある日、おじさんはぼくに「おい、今日は科学実験をするぞ」と言ってきた。おじさんは大学で科学を勉強していたそうだ。それもとても偉い先生に教わっていたのが自慢なのだ。「よし。今日は電気の実験だ。」と乾電池と銅線と磁石でモーターを作る実験をやることになった。正直モーター作りは学校の授業でもやっていたので面倒だったがおじさんが、どうしても実験、実験とうるさいのでさすがに断るのもかわいそうに思ってつき合ってあげたのだ。「まずは電池で豆電球を光らせるところからだ」とえらそうに教授ごっこをするおじさんに「そんなの知ってるよ。プラスとマイナスを電球と結ぶんだろ」とぼくが言うと「言うは易し、行うが肝心なんだぞ」と押しつけてくる。それでも無視していると、「あれ、付かない。オノレ、この電球は切れてるのか?」と一人で豆電球と格闘している。「おじさん、電線はヤスリをかけなきゃだめだよ」と教えてあげると「そうであった。それに気づくかどうかを試していたのだ」と言っている。しかし、あわててヤスリを探して、「ちょっと待ってろ、買いにいってくる」というところを見ると心配になってくる。「電線のまわりの不導体の電気抵抗が高いと言うことだぞ」とおじさんが説明してくるが「なんだ、準備できてないじゃん」というと「テンサイは忘れた頃にやってくる」とか言ってごまかそうとする。「おじさん、そのテンサイは天才じゃなくて天災、大震災とかのことだよ」と訂正してあげるのだ。「いつのまに変わったのかな?言葉は世につれて変化するからなあ」と間違いを認めようとしない。「モーターはなんで動くの?」と質問すると「それは、磁石と電池の相互作用なのだ。理論については学校で学べ。実験は手を動かんだ」とちっとも答えにならない。「じゃあ、モーターが動いたらやり方教えて」といい、ぼくはマンガを読んでいた。すると「あれ、動かないぞ。削りすぎたか?電池が切れたか?」とまたしても電線と電池と磁石でひとしきりジッケンをしている。「どういうことだ?これは新発見かも知れぬ。電気を流しても動かない絶縁膜を発見したぞ。」とおじさんは実験したつもりになっている。ぼくが見てみるとおじさんの電線はぐにゃぐにゃに曲げていてとても回るような仕組みになっていないだけなのだ。おじさんは頭はいいと思っているが実に不器用な手先だった。どんな実験も必ず失敗してしまう。それをおじさんは「これはこのままでは工業化できない、という新発見だぞ。改善せねばならぬ。きっと特許も必要だ。」とインターネットで特許を調べ出すのだ。難しい実験ではない。単に針金を曲げて削って磁石と電池を配置すれば小学生でも作れるモーターなのだ。そんなモーターに特許もあるわけがないのだが、おじさんは「なに?特許がないということは、わしの実験で特許を書ける」とギラギラしながらインターネットで調べるのだ。そのうち、疲れてくると「これは新規なモーターの発明だから、電気自動車のみならず、世界中の物理学者も驚く新しい動力を見つけたんだ。もっと考察せねば。」といいながらも、だるそうに布団に入るのだ。だいたいおじさんは学があると思いこんでいるだけで中学生の教科書レベルの理科の知識で最新の大学の研究の新聞記事の見出しをつなぎ合わせて現代テクノロジーを解った気になっているだけなのだ。おっちょこちょいな発明家を気取っているおじさんを世間では居候、穀潰し、ニート、怠け者と笑っていた。ぼくもおじさんはもっと働くべきだと思っているが、おじさんは「なあに、天才は世に認められないものだ。」とのんびり喫茶店と自宅の布団を往復しているのだ。

パクリぼくのおじさん1

2016年03月23日 | aichi-happy理科実験2016
おじさんというのは、おとうさんやおかあさんの兄弟のことだ。ぼくは、おじさんから見るとおいにあたる。ぼくのおじさんはとにかく暇でのんびりしている。週に3日だけ進学塾で教えている。あんなおじさんに教わっている塾なんてどんな塾だろうと思う。週3日の塾は全部で10時間にも満たない。給料はとても少なくていつも財布の中身が少ないと気にしている。そのくせ見栄っぱりな性格で旅行や同窓会には金を使っているらしい。おんなのひとにも見栄を張ってごちそうする癖もあるらしい。いつも金がないとピイピイしているのに、バカだなとぼくでも思うのだが本人は「いつか出世してあっと言わせてやる」とか言っている。
おじさんはとても頭がいいと思っているが、実際にはずいぶんぼんやりしている。テレビのクイズ番組を見ていても「ああ、わかった!!」と叫んでいるが、答えを聞くとたいていはずれている。だいたいテレビのクイズは東大京大出身のインテリタレントが答えるので、簡単に解いているが、ぼくのおじさんは私立大学の出身だから負けん気だけ強くてもちっとも解けやしないのだ。
勉強を教えてくれと頼んだときは「勉強は自分でやるものだ」と相手にしてくれない。「答えがある問題は人生の中で問題じゃない」と名言風なことを言っているが、実際はおじさんも問題集の答えを覚えて教えているだけなのだ。答えがない問題集を解いてくれと頼んでも「問題集の答えなんて合っていないことが多い。俺の答えのほうが正しいんだ。」と怪しげな答えを書いている。
おじさんは夜から塾の仕事のときは、昼間はたいてい喫茶店でのんびりしている。おじさんは「日本の将来と経済に思いを馳せているのだ」とうそぶいているが、一緒に喫茶店にいくとおんなのひとの裸の写真の多い雑誌をニタリと見ては「いかん。こんな写真を載せるようじゃあ世も末だ。」とか言っている。喫茶店では2時間以上座っている毎日だから喫茶店の温度にすごく敏感だ。寒いときに冷房をかけているような喫茶店は「けしからん。電気に無駄。ホスピタリティの欠如。おもてなしの風上にもおけぬ」と怒っている。暑いときは暑いときで、自分の部屋に冷房がつけれなくて喫茶店にクーラーを求めていくので、「うむ、ここのクーラーは効きが悪い、ちっとも涼しくない。」と怒ってる。

3月22日(火)のつぶやき

2016年03月23日 | 2016-03

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