盗人にはなれない

牛乳の配達先の受け箱は、いろいろな場所に設置されてます。

玄関前、植木の陰、店先のシャッター前、門扉の前・・・
道路から箱が見えるところもあれば、事前に知っておかないと
わからないところまで様々。


ただ一軒、緊張しながらの配達先があります。

『玄関の鍵は開いてますので、玄関を入ったところ、下駄箱の上』


勝手に家の中に入ることを指示されてる配達先は、初めて。
確かに玄関が開いてるが、まだ暗く、人気もない時間帯に
玄関のドアを開けて、家の中に入り込む、ってのは、ちょっと緊張します。


そんな時間でも、テレビの音が大きくなってますし、
玄関に入ると、勝手に電気が付くし・・・。
何かあれば、気がつきそうな雰囲気はありますが、
もし何かあれば、『疑われるな』という雰囲気がプンプンします。
盗人は、おそらくこんな感覚なんですかね。

自分にはやっぱり無理です。
『誰かが見ているかも』
『何かあったらどうしよう』
『何事もなく終わってくれ』

いろんな思いとプレッシャー・・・
お客さんからは、承諾されてる、指示されてる行動とは言え、
人気のない夜中に、人様のお家に入るこの行動。

やっぱり耐えられません（笑）