前回、普天間の海兵隊がホントに辺野古に必要なのか、抑止力になるのかを考えてみました。
その続きです……
現在でも、尖閣付近で中国がウロウロしたからといって、海兵隊はまったく動きませんよね。
菅官房長官が『中国漁船が沖縄県尖閣諸島付近の排他的経済水域を航行しました💦』とか言って、国民に不安を与えていますが、米軍は何もしません。
米軍どころか、海保も巡視船を出して監視しているだけ。
そりゃそーだ。
排他的経済水域は自由に航行できる場所なので、騒ぐ方がおかしいのです。
それでは、
菅官房長官が『日本の領海内に、中国公船が侵入しました💦』と、騒ぐ場面もありますが、これはどうでしょう?
↓↓↓
7月15日正午前、中国海警局の船が、長崎県の対馬と福岡県の沖ノ島近辺の領海に初めて侵入した。
第七管区海上保安本部によると、公船1隻は午前11時50分に対馬近海に侵入。巡視船からの呼びかけ後、30分後に領海を出た。
゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚
Σ(゚Д゚ υ) アリャ
領海内に侵入されても、海保の巡視船しか対応していません。
しかも、『出ていきなさい』かなんか知らんが、呼びかけて領海から出て行ってもらった。
.*・゚(*º∀º*).゚・*.
なんて平和的なんでしょう。
そして、
↓↓↓
しかし午後3時50分ごろには、先ほどの1隻に加え、もう1隻が沖ノ島近辺の領海に侵入。午後4時47分〜午後5時4分ごろまでの間、航行を続けた。
゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚
また、戻ってきて、更に1隻増えましたが、今度は航行する様子を見てただけ。
何ら注意などの対応を取ってません。
それもそのはず……
領海侵犯ではないからです。
そもそも外国の船舶には、沿岸国の利益を害さない程度で、自由に通航することが出来る「無害通航権」があるのです。
国連海洋法条約では沿岸国の平和、秩序または安全を害しない限り無害であるとされている。
害を与える行為のたとえとして挙げられているのは、『武力による威嚇や武力行為』『兵器を用いる訓練や演習』『航空機の発着』『漁獲活動』などだ。
つまり、単に通るだけではなんの問題もない。
海保が注意を呼びかけて、また戻ってきた船に何ら対応していないということは、無害であると判断されたことを意味している。
また、
『日中漁業協定』で、『相手国の漁船が、自国の排他的経済水域に相互入会して操業することを認める』との規定がある。
日本の領土であるが、中国が領有権を主張している尖閣諸島の北方に関しては『暫定措置水域』の設置が妥協された。
『暫定措置水域』内では、いずれの国の漁船も相手国の許可を得ることなく創業することができ、各国は自国の漁船についてのみ取締権限を有する。
つまり、
菅官房長官の、あの、さぞかし大変な事が起きてるかのようなドヤ顔の記者会見。
あれは、
何のつもりなんでしょうか?
上記のような『日中漁業協定』が存在するのであれば、中国漁船が尖閣付近で操業することは何も悪くない。
それなのに、
多数の中国漁船がやって来て、尖閣周辺の日本が主張する排他的経済水域で操業している事を、『中国脅威論』として煽り、あたかも、漁船に乗り込んだ兵士が、沖縄を侵略するんだぁ〜〜〜〜〜
と騒ぐネトウヨ共。
そして、
それを否定もせず、一緒になって
『近年、わー国を取り巻く環境は…… なんちゃら…… 』
と、中国が今にも攻撃してくるかのように騒ぎ立て、軍拡に利用する総理大臣。
それを記者発表して、軍拡と、沖縄の基地負担を正当化する官房長官
そして、なんと言っても、一番危険なのは、
それをそのまま垂れ流しにするマスメディア
L(゚□゚)」オーマイガ!
何なんですか〜、これは!!
これが、ホントに、『日中漁業協定』の存在を知らずに騒いでる事だとしたら…
大問題ですよ!!
日本の総理大臣もその他の政治家も、それを知らずに国民の代表気取りをしてるなら、ハッキリ言って、辞めた方がよろしい。
その方が国民のためです。
また、
そうではなく、
知ってて、わざと中国を陥れるために、又は、国民を騙すために、協定の存在を無視しているのならば……
それは、
ハッキリ言って、
辞めた方がよろしい。
その方が国民のためですから。
結局、
これまでの話からして、
尖閣問題で、辺野古の海兵隊は出番がありませんでしたね。
σ( ̄^ ̄)?
いったい、どこで使うんですか? 辺野古の海兵隊は。
もし、
中国漁船が、中国の海洋進出… とかいう大袈裟な話になるならば、『辺野古』ではなく、『小笠原諸島』の方が適当でしょう。
↓↓↓
小笠原諸島のサンゴ密漁で警戒強化 警視庁が機動隊員ら派遣
東京・小笠原諸島周辺での中国漁船によるサンゴ密漁問題で、警視庁は31日、住民の不安解消と警戒強化のため、機動隊員ら28人を小笠原署に派遣した。現在、同署員らで行っている警戒態勢を強化し、天候悪化や故障による漁船の入港など不測の事態に備える。
小笠原諸島周辺では10月以降、中国のサンゴ漁船とみられる外国漁船が確認され、海上保安庁が監視活動を行っている。夜間に漁船の明かりが見えることなどから島民の不安の声が強まっており、小笠原村から警視庁に態勢強化の要請があった。
警視庁によると、今回派遣されたのは、父島と母島でパトロールなどにあたる機動隊員ら16人と、情報収集にあたる12人の計28人。島内パトロールは24時間態勢で行い、夜間用の照明器材も搬送する。
現在は、小笠原署員が12人態勢でパトロールを行っている。情報収集の12人は6日間で撤収するが、パトロール要員は当面、12日間ごとに約15人の職員を交代で派遣する。
(産経新聞引用)
┈┈┈┈┈┈┈ ❁ ❁ ❁ ┈┈┈┈┈┈┈┈
Σ(゚Д゚ υ) アリャ
こちらは、明らかに犯罪ですわ。
領海内に入り込んでとってる訳ですから。
これは厳しく取り締まる必要がありますね。
『中国がー、小笠原諸島に攻めてくる〜! 国防のために海兵隊を〜〜〜! 抑止力の強化を〜〜〜〜!!』
って言わないんですか?
中国軍が漁船に乗り込んでるので、東京に海兵隊をおくべきなのでは??
┐(´~`;)┌
…… ったく
つまり、ご都合主義なんですよ。
この件に関して外務省のホームページでは……
↓↓↓
2.我が国の対応
(1)取締りの強化
水産庁,海上保安庁等の関係省庁が連携して外国漁船に対する取締りを強化。
平成26年10月5日以降,海上保安庁が我が国領海又は排他的経済水域において中国人船長10名を逮捕。
………………
2)違法操業等に対する罰則の強化
我が国水域における中国サンゴ船の密漁に対する抑止効果を最大限に高めるため,外国漁船の違法操業に対する罰金の上限を大幅に引き上げる法律が11月19日に成立。
改正内容
領海内操業及び排他的経済水域での無許可操業等に対する罰金:3000万円(現行:領海内操業400万円,排他的経済水域内での無許可操業等1000万円)
立入検査の忌避に対する罰金:300万円(現行:30万円)
併せて,担保金についても大幅に引き上げることとしている。
改正内容
無許可操業及び禁止海域内操業:3000万円
立入検査忌避:300万円
違法採捕されたサンゴに対する加算金:600万円/kg
(3)外交ルートでの申入れ
中国側に対し,外交ルートを通じて,累次にわたり遺憾の意の表明と再発防止の申入れを実施。
また,11月8日の日中外相会談において,以下のやり取りが行われた。
岸田外務大臣から,大量の中国サンゴ船の小笠原諸島周辺を始めとする日本近海での違法操業は極めて遺憾である,中国側も真剣に対応中と承知するが,中国国内における取締りの実効性を上げることが重要であり,関係当局間の連携を強化したい旨発言。
これに対し,王毅外交部長から,中国側も必要な措置を執っている旨発言。
(外務省ホームページより)
┈┈┈┈┈┈┈ ❁ ❁ ❁ ┈┈┈┈┈┈┈┈
|・ω・`)フムフム
『違法操業』に関しては、海保の仕事ですね。
ま、当然でしょうね。
それをなぜ、
沖縄に関しては、『米軍の仕事』だと言い張るのでしょうか?
なぜ、『米軍の抑止力』と言うのでしょうか??
(;-ω-)ウーン
甚だ疑問です。
続く……