本日は順不同ですが【増毛春の味まつり2024~増毛ぶらり観て歩き編〜】です。先般参加したバスツアー「増毛春の味まつり~地酒に甘エビ、タコ、ホタテ!~2024」では「国稀酒造」の振る舞い酒とともに地元でとれた海産物等『増毛グルメ』を堪能しました。同時にまつり当日は「旧旅館富田屋」の特別公開や「増毛厳島神社」の特別拝観なども実施しており『増毛ぶらり観て歩き」も楽しみました。
「増毛春の味まつり2024」は5月25日(土)・26日(日)の2日間。会場は「増毛駅前ふるさと歴史通り」周辺を歩行者天国にして実施されました。
「旧増毛駅」前のふるさと歴史通り会場。
その一角にある「旧富田屋旅館」と「旧多田商店(観光案内所)」。
「旧富田屋旅館」は昭和8年(1933年)に建築された木造三階建ての駅前旅館で昭和50年代前半に営業を終了した後も所有者が一般住宅として平成30年(2018年)5月まで居住していたそうです。通常は閉ざされていますが「増毛春の味まつり2024」当日は1階入口部分が特別公開されています。
「旧富田屋旅館」の入口付近。下足箱には4番や9番などの縁起の悪そうな番号はありません。
「旧多田商店(観光案内所)」は同じく昭和8年(1933年)に建てられた駅前の食料・雑貨店。現在は観光案内所となっています。映画『駅 STATION』で掲げられた看板「風待食堂」の看板がそのままです。高倉健さん扮する刑事・三上英次の実家という設定だったそうです。
内部には映画『駅 STATION』で倍賞千恵子さん扮する柳田桐子が女手一つで切り盛りする居酒屋「桐子」のセットが残されています。
映画『駅 STATION』のスチール写真等のパネル展示。
モニターでは居酒屋「桐子」のシーン映像が流されていました。
「旧増毛駅」の駅舎と廃線となった線路。もともとは大正10年(1921年)に開通した深川と増毛を結ぶJR留萌本線の終着駅で鰊漁で栄えた最盛期には大いに賑わったそうです。残念ながら平成28年(2016年)12月4日に廃線。
駅ホームからは特別公開実施中の「増毛灯台」も見えます。
「旧商家丸一本間家」も当日限りで入館料半額(大人400円➡200円)でした。明治10〜30年代に建てられた国指定の重要文化財です。
「丸一本間」を屋号とする本間家は、新潟県佐渡の仕立屋の三男に生まれた泰蔵氏が小樽で商売を学んだ後に20才台で増毛で雑貨店を開業。呉服商、ニシン漁の網元、海運業、酒造業など時代とともに多岐にわたり事業を展開し「天塩国随一の豪商」と呼ばれたそうです。現存する店鋪や居宅部を含む広大な建物の内部が見学できるようになっています。
呉服商の店舗部分。
映画『駅 STATION』撮影にも使われた客間。
奥帳場の明かり採り。電灯のなかった時代に遅くまで帳場の仕事ができるよう設けられた天井窓だとか。
居宅部分の仏間。
居宅部分の奥の間で泰造氏が晩年を暮らした隠居部屋。襖の漢詩は明治の三筆として名高い巖谷 一六(いわや いちろく)氏によるものだそうです。
居宅部分の中庭。贅を尽くした豪商を偲ばせる建物でした。
最後に特別拝観実施中の「増毛厳島神社」。宝永年間(1704年-1711年)松前氏より采地とし増毛地域を賜った家臣・下国兵太夫に代わって運上所を設けた松前の商人・村山伝兵衛が守護神として厳島神社を祀ったのがはじまりとか。
1901年(明治34年)に落成したという総ケヤキ造りで朱塗の拝殿(本殿)前では振る舞い酒が実施中でした。
拝殿正面の入念に創られた彫刻。
立派な天井絵も公開されていました。
神輿蔵。右側は明治25年(1892年)に奉納された大神輿。
「増毛厳島神社」の建つ高台から「増毛春の味まつり2024」会場(千石蔵屋台街)を見て『増毛ぶらり観て歩き」も終了。バスツアーの集合場所へ戻りました。充実した楽しい1日でした。ありがとうございます。
「増毛春の味まつり2024」
<日程> 2024年5月25日(土)~5月26日(日) 10:00~14:00
<会場> 増毛駅前ふるさと歴史通り周辺
<主催> 増毛春の味まつり実行委員会
<電話> 0164-53-3332(町商工観光課)
https://mashike.jp/kankou/
<日程> 2024年5月25日(土)~5月26日(日) 10:00~14:00
<会場> 増毛駅前ふるさと歴史通り周辺
<主催> 増毛春の味まつり実行委員会
<電話> 0164-53-3332(町商工観光課)
https://mashike.jp/kankou/
(2024.5.28)