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札幌・円山生活日記

渓流鯉のぼりと春の妖精と~定山渓温泉〜

「定山渓」は歴史ある温泉と美しい渓谷で人々を魅了する“札幌の奥座敷”。散策路も整備され人気の紅葉とともに四季折々に美しい景観を楽しむことができます。札幌市南区に属し中心部から車で約1時間程と気軽に行けるのも魅力です。現在、36年目を迎える定山渓の春の風物詩『渓流鯉のぼり』が実施中です。 

本日は「定山渓温泉」です。先般新聞を読んでいると「阪急交通社」の広告が掲載されており中でも「どうみん割適用の魅力的なプランがたくさんありました。その中の一つ『【どうみん割適用】定山渓温泉|ホテル鹿の湯2日間』です。通常料金1泊2食付き大人1人税込み10,000円が5,000円割引で更に2,000円のクーポンが付くというお得感満載のプランに惹かれて予約し出かけてきました。当日はじょうてつバス「定山渓温泉カッパライナー号」をネット予約し「大通西1丁目」から1時間弱で「白糸の滝」に到着。丁度定山渓では春の風物詩「第36回渓流鯉のぼり」が開催中で山野草探索とともに定山渓観光を楽しみました。

【白糸の滝】
「定山渓大橋」から「定山渓温泉」の中心部「月見橋」方向を見たところ。何度来ても札幌中心部から1時間ほどで“山間の温泉地”に着くのは感動ものです。
鯉のぼりが渓谷で泳いでいるのが遠くに見えます。「定山渓温泉渓流鯉のぼり」は昭和62年(1987年)に端午の節句の時期に温泉街の思い出のひとつとして鯉のぼりを掲揚したのが始まりとか。大小約400匹の色とりどりの鯉のぼりは北海道内の家庭・職場などで不要になったものを譲り受けたものだそうです。開催期間は4月1日(金)~5月15日(日)まで。 

先ずは老舗蕎麦屋「紅葉亭」でランチです(詳細別途)。会計時に「白糸の滝」への行き方をご教示いただきました。
「店の向かいの細い道を入った先を左に曲がり・・坂道を下りていくと橋があるので」との教えの通り歩いていくと「白糸の滝」の看板がありました。
定山渓観光協会公式サイト」では“北海道で稼動する最古の水力発電所である「定山渓発電所」の戻り水が流れ落ちる小さな滝が「白糸の滝」です。緑が力強く色づきはじめる初夏から紅葉の秋まで、移り行く季節の中で表情を変える滝の美しさが人気となっているスポットです”と出ているのですが春先はこんな感じでした。
鯉のぼりが飾られる足湯「足のふれあい太郎の湯」前を通り次の目的地へ。

【定山渓神社】
参道と鳥居周りにも鯉のぼりが飾られていました。
「定山渓神社」は1905年(明治38年)に地元の人たちが守護神として天照大神を祀ったのが始まりで伊勢神宮と同じ「神明造」という歴史ある神社建築様式だそうです。
参道にも境内にもたくさんの「エゾエンゴサク」が咲いていました。
「エゾエンゴサク」です。


「キバナノアマナ」も咲いていました。
 
【月見橋界隈】
「月見橋」へ向かう「見返り坂」上にある「定山渓温泉」碑。
「かっぱ家族の願掛け手湯」を使わせていただきました。

「見返り坂」上の斜面に「エゾエンゴサク」の群生を発見!
たくさんの「エゾエンゴサク」で見事です。


続いて「定山源泉公園」。公園は定山渓温泉の開祖「美泉定山翁」の志を受け継ぎ後世に伝える為その生誕二百年を記念し平成17年(200年)年に開園。
手軽に楽しめる「足湯」です。散策の後に使わせていただきました。
高温の源泉を利用して温泉たまごを作ることが出来る「おんたまの湯」と鯉のぼり。 次は「月見橋」です。

「月見橋」から見た渓流(下流方向)と鯉のぼり。
「渓流鯉のぼり」はこの「月見橋」からの景観がお勧めだそうです。
カッパ像「ボクと記念写真」(小石巧氏作) と鯉のぼり。
同じく上流方向と「渓流鯉のぼり」。

同「ミスジョウザンケイカッパ」(阿部典英氏作) 。

【二見吊橋界隈散策】
更に山野草を求めて散策路へ向かいます。入口の「定山渓二見公園」。
公園内の「かっぱ大王」(作者不明)と鯉のぼり。 「二見公園横河川敷」は冬季閉鎖中でした。
先ずは「二見吊橋」手前の傾斜地に「カタクリ」を発見。

斜面にたくさんの「カタクリ」が群生していました。

「カタクリ」です。



「二見吊橋」。

「二見吊橋」から渓流(上流方向)を見たところ。伊勢の二見浦(夫婦岩)に由来するという「二見岩」やかっぱ伝説が残る「かっぱ淵」が望めます。が緑や紅葉もないのは寂しいです。

「二見吊橋」脇のカッパ像「アー・イタイタ」(阿部典英氏作) 。
「かっぱ淵」から見た「二見吊り橋」。

水辺の「ミズバショウ」です。

「かっぱ淵公園」から下流付近を見たところ。奥は「二見吊橋」。

「二見吊橋」。
「カッパ淵公園」近くのカッパ像「番人」(松隈康夫氏作) 。 更に散策路を奥まで行きたかったのですが雪が残っており雪用靴で来なかったためここで断念し引き返しました。

【岩戸観音堂】

「岩戸観音堂」は昭和11年(1936年)に「小樽」と「定山渓」間の自動車道の工事中に命を落とした人たちの慰霊等のために建立された御堂。定山渓温泉のパワースポットで受験、恋愛成就、商売繁盛などにもご利益があるとか。
本堂内。右側奥に洞窟への入口があります(拝観料300円)。

「岩戸観音堂」近くのカッパ像「ヨシヤルゾカッパ」 (阿部典英氏作)と鯉のぼり 。
「ヨシヤルゾカッパ」後方で咲いていた「レンギョウ」。
「岩戸観音堂」脇の階段を上った「定山渓岩戸公園」にも「エゾエンゴサク」が群生していました。
「エゾエンゴサク」です。
これだけ「エゾエンゴサク」を見ると数の少ない「タンポポ」をつい写真に撮ってみました。今日も山野草は大量の「エゾエンゴサク」に加え「カタクリ」に出会えました。


それでは「ホテル鹿の湯」にチェックインし温泉三昧とすることにします(詳細別途)。

今日は定山渓の春の風物詩「第36回渓流鯉のぼり」を楽しみました。桜や春紅葉(はるもみじ) との共演はありませんでしたが清々しい景観でした。一方、春の妖精たちは「これでもか!」というぐらい「エゾエンゴサク」に出会えたのですが散策路に雪が残り少し残念でした。それでも札幌市中心部から1時間ほどでこんな温泉地に行けるとは有り難いことです。札幌市の広さと奥の深さを改めて実感しました。ありがとうございました。

「定山渓温泉街」
住所 札幌市南区定山渓温泉東3丁目
電話 011-598-2012(定山渓観光協会)
公式サイト http://jozankei.jp/
(2022.4.22訪問)

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