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札幌・円山生活日記

ウクライナ支援の演奏会~「ウクライナのクリスマス🎄朗読とハープ」~

日英ウクライナ3か国語による「ウクライナのクリスマス🎄朗読とハープ」。ウクライナ支援のコンサートを続けている札幌大の熊谷ユリヤ教授によるチャリティーイベントの最終回として12月17日(日)に「札幌エルプラザホール」で開催です。ウクライナから避難している石狩市内の高校2年タヤ・バルカロワさんや北大大学院生のアンナ・カルボフニチャさんらが舞台に立ちクリスマスの歌やウクライナ民謡を披露しました。売上は全額がUNICEF(国連児童基金)ウクライナ緊急募金に寄付されます。

本日は演奏会「ウクライナのクリスマス🎄朗読とハープ」の鑑賞です。当イベントの紹介新聞を読みチケットを申し込んだ妻とともに出かけてきました。会場はJR札幌駅から徒歩3分ほどの「札幌エルプラザ」。開場14時30分の少し前に会場に到着しました。

札幌エルプラザ」。札幌駅北口地下歩道と地下で接続しています。
演奏会場は3階の「札幌エルプラザホール」。

会場受付で配布されたチラシ。

当演奏会はクライナ支援のコンサートを続けている札幌大の熊谷ユリヤ教授(英語通訳)の研究室が企画。ロシアの軍事侵攻を受けるウクライナから避難している石狩市内の高校2年生タヤ・バルカロワさんの「ミュージシャンになる」という夢を知った熊谷教授が「売上金を音楽学校の学費の一部として贈りたい」と演奏会への出演を打診したところ、出演を受けつつも「私は今は安全な場所にいて親切な人に囲まれ生活を送っている。ウクライナでは家や家族、生活の全てを失った子供がいる」として売り上げはウクライナの子供たちのために寄付するよう申し出たそうです(演奏会でも熊谷教授より披露されました) 。


演奏会の舞台。

プログラム
【第一部】
「さやかに星はきらめき」
「降る雪のグリッドサンド」「翼なきウクライナの子どもたちのために(熊谷ユリヤ)」
「小さな子守唄(ハッセルマン)」
「みつかい歌いて」
「ジングルベル」
「牧びと羊を」
「荒野の果てに」
「ひいらぎ飾ろう」「クリスマスは幻惑の夜に溶け(熊谷ユリヤ)」
「ウクライナの鐘のキャロル」
【第二部】
「アヴェ・マリア」
「ウクライナ民謡 こんばんは、新年おめでとうございます」
「ウクライナ民謡 こんばんは、良い知らせを持ってきました」
「ウクライナ民謡 新たな歓びが現れた」
【アンコールに代えて】
「きよしこの夜」
「ウクライナ国家 ウクライナは滅びず」

グランドハープを演奏する熊谷教授(左)とアイリッシュハープを演奏するゲストのハープ演奏家・松浦朋美さん。ハープ演奏とともに熊谷教授による自作詩の日本語と英語による朗読があります。
熊谷教授とともにタヤ・バルカロワさん(左)を紹介するキーウ出身で北大大学院生のアンナ・カルボフニチャさん(中央)。日本語・英語・ウクライナ3か国語で通訳するとともにハーブ演奏も披露されました。 
ウクライナ民謡を披露するタヤ・バルカロワさんとアンナ・カルボフニチャさん。ウクライナ文化の紹介もあり一例としてウクライナではクリスマスは1月7日の宗教的な祝日で子供たちが近所を周り歌を披露するとのこと。ケーキやチキンを食べる習慣はないそうです。ちなみにウクライナ政府はロシアのさまざまな慣習から距離を置く施策を実施しており、その一環としてクリスマスの祝日を従来の1月7日(ロシア正教でもクリスマス)から今年から12月25日に変更する法律を成立させたそうです。

金属板を親指で弾くアフリカ発の伝統楽器「カリンバ」を演奏しつつ美しい歌声を披露するタヤ・バルカロワさん。今年のクリスマスには初めてスイーツを食べてみたいと思っているそうです。

最期に会場内のウクライナの人たちも登壇して「ウクライナ国家 ウクライナは滅びず」を合唱。会場内の約200名の聴衆も立ち上がりウクライナ国歌に敬意を表しました。

会場のクリスマスツリーに飾られたウクライナを象徴するヒマワリ。熊谷教授は間もなく札幌大学を定年退職されるため研究室企画のイベントは今回が最後となるとのこと、今後の予定は未定ながらもウクライナの子供たちを支援したい気持ちがあるためNPO等を設置し活動を続けていきたいとのことでした。ご連絡先はpoetry.sapporo@gmail.com。ありがとうございました。

「ウクライナのクリスマス🎄朗読とハープ」
開催期間:2023年12月17日(日)
時間:午後2時30分開場、3時開演~4時30分
開催場所:札幌エルプラザホール(札幌市北区北8西3)
料金:千円
※コンサートの売り上げは全額を国連児童基金(ユニセフ)のウクライナ緊急募金に寄付する
問い合わせ:熊谷教授/メール:poetry.sapporo@gmail.com
(2023.12.18)

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