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札幌・円山生活日記

「香季清流庵」

円山「南三条通り」の路地を入った隠れ家的な蕎麦屋の「香季清流庵 」。いわゆる「円山価格」とは無縁の堅実ながらも本格的で美味しい蕎麦前と手打ち蕎麦が楽しめます。

今日は「香季清流庵」で蕎麦前&蕎麦ランチです。この店は我が家の散歩ルートの一つ「円山南回りルート」の途上にあり以前から気になっていました。「南三条通り」に面したイタリア料理店「ristorante SOLARE」と居酒屋の間の路地の奥まった目立たないところにありながら本格的な蕎麦屋の雰囲気を醸し出していたからです。本日、満を持して(?)の訪問です。場所は地下鉄「円山公園駅」を裏参道に出て「西18丁目駅」の方面へ数分歩き「西25丁目通り」との交差点を南下、セブンイレブンのある交差点から「南三条通り」に入って更に東方面に数分歩いた左側です。

「南三条通り」を東側に向かうところ。手前のコンクリート色の建物にはイタリア料理店「ristorante SOLAREが、奥の居酒屋の木壁に「香季清流庵」の看板が出ています。
その路地を入ったところにお店が。本日は開店早々の11時過ぎに到着。のれんをくぐると右側に普通の住宅の玄関があり、靴をスリッパに履き替えて店内に入ります。
店内は奥に座敷4席、左に2人掛けテーブル席×2にカウンター5席ほど。こじんまりとしていますが良い雰囲気のお店です。ご主人手作りという椅子が少しガタつくのは愛嬌です。
カウンター席前には定番メニュー以外に手書きの蕎麦とおつまみのメニューが。たぶん季節限定か新作メニューなのでしょう。いずれも魅力的です。
こちらは定番の「おつまみ」メニュー。悩んだ末に「天ぷら盛り合わせ(小)」を選択。なんと税込み500円!先週「まつ井」で天丼を食べたのですが天婦羅が好きなので「天丼の天婦羅と蕎麦屋の天婦羅は違うだろう」と勝手な理由付けをします。
メインの蕎麦はと・・。十割蕎麦が600円というのも「円山価格」とは無縁ですが、それだと単なる「天せいろ」になるのでこれも好物の「鴨せいろ」(1,250円)を注文します。
目の前でご主人がてきぱきと調理をされてるのを拝見しながらビール(500円)を飲みつつ出来上がりを待ちます。手前はサービスの甘酒とつまみの揚げ蕎麦。
まず登場は「天ぷら盛り合わせ(小)」。小ぶりながらもブロッコリー、さつまいも、なす、たらの芽、茗荷、いんげん、下に玉ネギに海老と8種類もの天婦羅の盛り合わせ。天丼用とは違って薄い衣のサクサクの天婦羅です。「これで500円か!」と喜んで食べているとご主人から「お蕎麦を用意しても宜しいですか?」とタイミングを聞かれます。他のつまみも試したいところですが食べすぎ注意で「お願いします」と。
こちらが「鴨せいろ」。角のたった色よい蕎麦の盛りが良いです。
フライパンで焼いた鴨肉をスライスし投入した鴨汁。レアの厚切り鴨肉が8~9枚もたんと入っています。鴨汁の熱さでレアに少しづつ火が通り触感が変わっていきます。喉越しの良い蕎麦をずるっといただきつつ鴨肉を食べるとかなりワイルドな気分になります。食べ応えのある美味しい「鴨せいろ」です。
蕎麦を楽しんでいると「“そばがきのぜんざい”をサービスでお出ししていますが?」と聞かれます。頂けるものはもちろん「お願いします」。折角ですので「二世古特別純米酒」(450円)も注文しました。“そばがきのぜんざい”は粒あんの上に蕎麦前料理にも使われていそうな揚げたそばがきが2ケ。良い〆のそば味です。

これらを出し終えるとご店主は「何かあればお声かけください」と言って店の奥へ。何やら音がするので見るとご店主がうどんを足で踏んでいるところ。「うどんもあるのですね?」と聞くと「ご家族で来られて子供さんが頼まれるので。でもあまり出ずに自分の食事になることが多いですが」とのお答え。寡黙ですが何か誠実そうなご店主でした。

これは大変良い店に出会えました。ご主人お一人で回しておられるので客数が増えると時間がかかることもあるそうです。平日の早い時間が狙い目でしょうか。本当は「隠れ家」にしておきたいところですが強くお勧めの店です。
ご馳走様でした。またよろしくお願いします。

「香季清流庵 」
札幌市中央区南3条西22-2-11     090-5302-6983 
営業時間  11:00~15:00  18:00~22:00
定休日  水曜日
(2021.1.18訪問)

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