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札幌・円山生活日記

「第22代札幌コンサートホール専属オルガニスト ニコラ・プロカッチーニ デビューリサイタル」@「札幌コンサートホールKitara」

北海道初の音楽専用ホールとして1997年7月にオープンした「札幌コンサートホールKitara」。緑豊かな自然溢れる市民の憩いの場「中島公園内」にある総ガラス張りのスタイリッシュな建物です。大ホール正面には北海道の針葉樹をモチーフにデザインしたというパイプオルガンが設置されています。Kitaraのために2年の歳月をかけて作られた仏「アルフレッド・ケルン社」製で4,976本ものパイプが使われ奥深い音色で聴く人を魅了します。

今日は「第22代札幌コンサートホール専属オルガニスト ニコラ・プロカッチーニ デビューリサイタル」鑑賞に「札幌コンサートホールKitara」に出かけてきました。きっかけは又しても地下鉄東西線「円山公園駅」構内に掲示されたポスターです。入場料大人1,000円で本格的なパイプオルガンの演奏が聴ける機会に「是非行きたい!」という妻の誘いでチケットをネット購入しました。場所は言うまでもなく「中島公園」内の「札幌コンサートホールKitara」で地下鉄線を「大通」駅で南北線に乗り換え「中島公園駅」下車です。

「第22代札幌コンサートホール専属オルガニスト ニコラ・プロカッチーニ デビューリサイタル」のポスター。「札幌コンサートホールKitara」 では“大ホールのパイプオルガンの魅力を広く深く活用し、世界へ向けて発信する札幌コンサートホール専属オルガニストを、ヨーロッパから毎年招聘しています”とか。ニコラ・プロカッチーニ(Nicola Procaccini)氏は第22代で任期は2021年10月~2022年8月。今回は初リサイタル。

地下鉄南北線「中島公園駅」を出て公園に入ったところ。18時過ぎで真っ暗でイチョウ並木の様子は良く判りませんがかなりの落葉振りのようです。

「豊平館」。“さぁ!まわろうSAPPORO~見どころ施設無料化月間~”で2021年11月20日(土)~12月19日(日)まで入場料が無料になりますので1年数か月ぶりに内部見学したいと思っています。
 
「札幌コンサートホールKitara」のエントランス。昼の公園散策時には前を頻繁に通りロビーにも入ったことはありましたが音楽鑑賞は初めてです。

エントランスを入るとロビーには既にかなりの人が集まっていました。当日券を求めて販売カウンター前には行列も出来ていました。

18時30分に大ホールが開場。ここに入るのは初めてです。フロア中央部には安田 侃氏作「相響」(右)が置かれています。

ステージを客席がとり囲むスタイルのアリーナ型大ホール。天井からつり下げられているのは照明機器と世界的に珍しいタイプの音響設備だそうです。内装には北海道産のマカバ材が多数使われ暖かな雰囲気と優れた音響効果を創り出しているとか。内外に自慢できるような立派な施設です。

ホール内装に調和したデザインのパイプオルガン(一部写真はネットより拝借)。フランス「アルフレッド・ケルン社」製のパイプオルガンには4,976本ものパイプが使われており舞台裏に林のように立っているそうです。
パインプオルガンの演奏部。

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「第22代札幌コンサートホール専属オルガニスト
 ニコラ・プロカッチーニ デビューリサイタル」概要

【日時】2021年11月12日(金) 開場 18:30 開演 19:00
【場所】札幌コンサートホールKitara 大ホール 
【出演】オルガン/ニコラ・プロカッチーニ
    (第22代札幌コンサートホール専属オルガニスト)

【プログラム】
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鑑賞後の感想です。音楽が趣味の妻と違ってプログラム曲や演奏の良し悪しなどを評価できる知識は持ち合わせていませんが、「パイプオルガン」の奥深さには魅了されました。「パイプオルガン」は“楽器の女王といわれ、一人の演奏者によって、大編成のオーケストラに匹敵するような力強い音を出すことができます。また非常に繊細な音を作り出すこともできます”とのこと。その通りで迫力の音量で複合的な音質が響き「これが一人の演奏家が一つの楽器で創り出しているのか!?」と思うようなパートがあるかと思えばフルートで春の草原を軽やかに表現するような繊細な音色のパートがあったりと多彩で奥深い音楽でした。

それを生み出している秘密が判るのがこの解説パンフレット。4段の手鍵盤と足鍵盤に68の音色のストップレバーの組み合わせで4,976本ものパイプを選び音を出し、しかもコンピュータ制御(コンビネーションスイッチ)で複数の音色の組み合わせを設定し演奏することができるということです。つまり最大限トランペットやフルート等の楽器別の68の音色をあらゆる音階で同時に奏でることができるというのです(まだ十分に判っていないので間違っていたらスミマセン)。そんな魔法のような楽器を一流のプロが熟練の技法で演奏するのですから多くの人を魅了するのは当然なのかも知れません。大変勉強になりました。素晴らしかったです。

リサイタル案内では20時30分終了予定とのことでしたがアンコール等もあり会場を出たのは21時近くになっていました。最後は鑑賞客に物置き替りのような使われていたロビーの「相響」周りも静かになりました。

大変結構なリサイタルでした。「札幌コンサートホールKitara」に入場するのもパイプオルガンの演奏を生で聞くのも初めてでしたが感銘深い体験でした。特にパイプオルガンの奥深さには魅了されました。欧州の古い教会の厳粛な空間で聴くと一層の感動体験だろうとも想像してしまいました。そんな経験をできれば何時かはしたいものです。Kitaraにも機会があれば折にふれ鑑賞にまいりたいと思います。ありがとうございました。

「札幌コンサートホールKitara」
札幌市中央区中島公園1-15
営業時間:10時〜17時30分(公演のある日は終演時間による)
料金:イベントにより異なる
電話011-520-2000
公式サイトhttp://www.kitara-sapporo.or.jp/ 
(2021.11.12訪問)

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