・概要、特徴
・生態
食欲旺盛且つ獰猛な性格で、動く物であれば何にでも喰らい付こうとする。
当然ハンターをはじめとした人間に対しても同様で、氷海を移動、探索していたところに本種の強襲を受けたという報告は後を絶たない。
頭部の先端はスクアギルの頃ほど鋭くはないが、それでも易々と分厚い氷を穿ち、抉りながら氷中に潜行することが出来る。
そのようにして海や氷中に潜行、獲物の足元から奇襲を仕掛ける狩りを得意とし、体温の低下や氷結によって行動不能になった標的を確実に仕留める。
獲物を捕食する際は口を大きく広げて発達した後脚で跳びかかり、丸呑みにする。
柔軟な顎の骨とよく伸びる皮膚によって口を横に大きく広げることで平時の2倍近くにまで口を広げる事ができ、そうして正面の獲物を一呑みにする。https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1494964716724101125?s=19
刃のように鋭い鮫肌の鱗と鋭利な背ビレによって氷原を切り裂きながら移動する事もでき、もし氷海を移動中に巨大な三角形の背ビレが見えたら、真っ先にザボアザギルの標的となっている事を警戒すべきだろう。
氷中に潜行している時は聴覚を頼りに行動しているようだが、時折上半身を氷上に出して周囲を見渡し、獲物の位置を探るような素振りを見せることもある。
体内で特殊な体液を生成し、その冷気で獲物の体温や持久力を奪ったり、時にはそのまま氷漬けにして動きを止め、行動不能にする戦法を得意とする。
ギルドからは「化け鮫」と通称されるが、それは他のモンスターには見られない極めて特異な戦法による。
ザボアザギルは外敵との戦闘において、三種類の形態に自在に変化し、その姿によって行動まで大きく変えるという生態を持つ。
通常は前述の体液のブレスや力を溜めてからの突進、刃尾による薙ぎ払い、銀盤を顎で削り取る勢いで突進する攻撃などを繰り出し、発達した後脚による跳躍で外敵を追い詰める。
しかし、興奮すると体内で生成、貯蔵している氷結液が体表にあるエラ状の分泌腺から漏れだし、空気中の水分と氷結することで全身に氷を纏う形態となる。
ザボアザギルもこの氷の鎧の特性を最大限に活用するため、前脚の氷の刃で外敵を削り取るように攻撃するなど、通常時とは異なる動きも見せる。
なお、興奮がある程度落ち着いてきても、一度形成された氷の鎧は消えず、その後もザボアザギルの身を守り続ける。
そしてもう一つの姿が、興奮がピークに達することで体内の氷結液が気化し、弾力性、伸縮性に富む皮膚によって身体を膨張させた形態である。
本来の数倍の体積にまで巨大化したフグのような姿は一見して危険とは程遠いが、その際に前述の氷の鎧を纏っていた場合、それを内側から破壊するほどの勢いで突然膨らむため、隣接しているものは跳ね飛ばされてしまう。
また、そのまま跳躍して氷原を砕き割るほどの威力のボディプレスを繰り出したり、自分の周囲に向けて氷のブレスを撒き散らしたりと、見た目に反して非常に攻撃的な形態である。
なお、膨張した腹部は弱点でもあるため、過度の攻撃を受けたり一定の時間が経つと腹部からガスを噴射し、普段の形態に戻る。
なお、これらの形態変化はザボアザギルの興奮度合いに付随して発生する体内の氷結液の状態変化によって引き起こされるものであり、ザボアザギルの意思で形態変化を行っているわけではないらしい。
この変幻自在な形態変化能力、ハンターを積極的に捕食しようとする獰猛さから、ギルドでは危険度を岩竜と同程度としている。
・利用
ザボアザギルの素材は鱗が武器の研磨に使われる他、ヒレは武具職人からの需要が非常に高い逸品として知られる。
それらの素材を用いた防具は保温性に優れ、極寒の過酷な環境下での狩猟を可能とすると共に、素材の性質を活かして機動性・攻撃性を高める設計となっている。
ザボアザギルの素材を用いた武器は美しい氷の刃を備えたものが多いが、その美しさとは裏腹に鋭利な牙が獲物の肉を切り裂き、喰いちぎる獰猛さをも秘めており、ものによっては武器の使用者の手すら血塗れにすると言われている。
・ソース
MH4G
MHXX
ハンター大全4
https://youtu.be/argqgQoXHhg