「獄狼竜」
ジンオウガ亜種
Stygian Zinogre
牙竜種
竜盤目 四脚亜目 雷狼竜上科
ジンオウガ科
全長約1280.75〜1819.25cm
全高約473.1〜520.93cm
脚の大きさ約150〜187cm
・狩猟地
現大陸…天空山、未知の樹海、凍土、氷海、火山、地底火山
新大陸…龍結晶の地、渡りの凍て地、導きの地(氷雪地帯)
・概要、特徴
灼熱の火山や極寒の氷海など、主に過酷な環境で近年確認されているジンオウガの亜種と位置づけられた個体。
漆黒に染まった甲殻と白銀の輝きを放つ体毛の対比は美しくも禍々しく、爪や滅龍殻は深い赤色をしている。
龍属性特有の赤光を纏う姿に、遭遇した者は例外なく「地獄から出てし悪鬼」「地獄の覇者」「黒い悪鬼」を連想し、その禍々しい迫力のある風貌から「獄狼竜」とも通称される。
・生態
通常種が雷光虫と共生関係を結んでいたのに対し、本亜種は龍殺しの実を好む蝕龍蟲と呼ばれる甲虫と共生関係にあり、増幅するのは龍属性エネルギーである。
滅龍殻と呼ばれる甲殻が通常種における雷電殻と似た性質を持っており、蝕龍蟲から龍属性エネルギーを吸収して増幅する作用を持つことがわかっている。
性質は極めて凶暴且つ獰猛で、相対すれば命の保証は無い。
時には多数の犠牲者を出す場合もある極めて危険なモンスター。
戦闘時には蝕龍蟲を集め、龍属性エネルギーを増幅させる事で尋常ならざる蛮力を発揮する。
蝕龍蟲を呼び寄せる際には龍属性エネルギーを放出し、龍雷として落雷のように周囲に降り注がせ、龍属性エネルギーが溜まるに従い、背中を中心に赤い光が身体中に広がる。
龍属性エネルギーの吸収行為を繰り返し、 蓄積が一定量に達すると龍光纏い状態を発現させ、通常種と同じように角や滅龍殻が上向きとなり、脚の爪が開く。
これにより驚異的な殺傷能力を発揮するほか、全身の肉質を硬化させる。
その反面、龍属性が体外へ多く流動するため、属性攻撃には脆くなる。
龍光纏い状態になると、以後は増幅した龍属性エネルギーを触龍蟲に与えて活性化させる。
地面に留まる触龍蟲が、 雷光を遠くへ届かせる避雷針の役目も担うという。
逆鱗に触れられると放出される龍属性エネルギーが一層強まり、赤黒い光を放つ黒煙のようなエネルギーに身を包む。
なお、自身の体内にも龍属性エネルギーを蓄積させているが、これは触龍蟲との長い共生関係によって後天的に得られた能力だと考えられている。
目撃情報は凍土や氷海などの寒冷地帯、もしくは火山帯などの焦熱地帯といった過酷な環境に集中しているが、そうした極地を好んでいる可能性すら指摘されている。
これは龍属性による高カロリーなエネルギーを体内に溜めている事で、体温を非常に高く保つ事が可能なためとされる。
その他には天空山や未知の樹海でも目撃されている他、近年では新大陸においても発見報告が挙がっており、どこからとも無く現れる神出鬼没な性質を持つ。
ジンオウガ亜種と共生する蝕能蟲の生態については謎が多い。特異かつ強力な龍属性エネルギーを糧とするばかりか、その力で全身を満たす甲虫など類を見ないためである。
新大陸はおろか、現大陸でさえもジンオウガ亜種と共にいない状態では未確認。 常にジンオウガ亜種を拠り所とし、共助の関係を築いている。
龍属性エネルギーの枯渇が死活問題となるため、自力で生息域を拡大できないのではないだろうかと推測されている。
龍殺しの実を好むとされるが、その自生地域も限られているため、ジンオウガ亜種に助力し、増幅された龍属性エネルギーを得るほうが格段に効率的と考えられる。
ジンオウガ亜種の身体が棲み処であり、普段は体毛や甲殻の間に潜み、繁殖もそこで行う。 蝕龍蟲弾として放たれたあとも、棲み処の身体へと戻っていると推測されている。
・食性
肉食性。
通常種のように電気刺激で筋肉を活性化させるわけではないため、龍光纏い状態でも捕食は行う。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1770782217771348301?s=19
・危険度、戦闘能力
通常種と比較して凶暴性は段違いであり、その苛烈な攻撃の数々に散ったハンターも少なくない。
攻撃全体に隙が非常に少なく、肉弾戦の合間に蝕龍蟲をハンター目掛けて的確にけしかけてくるなど反撃や回復の隙を与えない。
龍属性エネルギーを巡らせた強靭な前脚が生み出す膂力は凄まじく、通常種を大きく凌ぐ。加えて龍光を用いた波状攻撃が更なる脅威を生む。
前脚での叩きつけや飛びかかりの攻撃に龍光を纏わせるだけでなく、周囲へ龍光を放ちながら獲物を見据えてゆっくりとにじり寄るかのような動きも見せる。
また、通常種の蓄電行為に似た、 蝕龍蟲が持つ龍属性エネルギーの吸収を行う。
その際、 ジンオウガ亜種を取り巻く蝕龍蟲との間に龍光が走るため、 安易に近づくのは危険極まりない。
さらに尾の一撃は鋼鉄をも切り裂くと云われている通りの恐るべき破壊力を誇り、発達した前脚の爪に並ぶ凶器となっている。
・利用
本亜種の素材には強力な龍属性エネルギーが蓄えられており、一つ一つに禍々しいまでの覇気が滲む。
獄狼竜の素材を用いた防具は猛獣が怯えるほどの龍の気を発し、古龍の息吹も牙の一撃も、龍の気により防ぎきるとされる。
力や集中の潜在能力を引き出すほか、あらゆる外圧に対して高い耐性を発揮する。
それを纏う人間は凶暴な古龍が憑依したような一撃を繰り出す腕力と、竜の如き脚力を得るという。
ジンオウガ亜種の素材を元に作られた武具は九界を統べる王の覚醒を顕現せし力を宿すとされ、赤き龍滅の光と黒き稲妻が禍々しく渦巻き、隠し切れぬ竜の怒りの具現か、見た者に世界の終わりを予感させる。
それは猛り狂う獄帝の具現とも称され、赤黒い稲妻を纏った一撃は竜ですら悲鳴を上げるほどの威力を誇るという。
龍属性を伴った極上の斬れ味や剛性を生み出す武器の加工には、 獄狼竜の堅固な剛角や鋭い剛爪が欠かせない。
電撃弾に加え、 滅龍弾が撃てるボウガンは玄人に好まれる。
また、蝕龍蟲は現状ジンオウガ亜種と共生している状態でしか発見されていない希少な種であるため、生態を専門に調査している書士隊員の間では垂涎の的として知られている。
また、近年ではドンドルマにおける防衛兵器、巨龍砲に用いるエネルギーとして本亜種の素材が用いられた事例がある。
・ソース
MH4G
MH:W IB
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