「鎌蟹」
ショウグンギザミ
Shogun Ceanataur
甲殻種
十脚目 短尾下目 鎌蟹上科 ギザミ科
全長約952cm(ヤド有り 約1041cm)
全高約526.23〜747.49cm
爪の大きさ約499cm
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1672955879682101248?s=19
・狩猟地
火山、溶岩洞、沼地、水没林、遺群嶺など
・概要、特徴
主に火山や沼地といった、良質な鉱脈と広い洞窟、豊かな水辺のある環境に生息する甲殻種で、ガミザミが長い年月をかけて最大限に成長した姿。
熱に強く、低温に弱いとされ、地温の保たれた火山や湿地を好むため真逆の傾向を持つ盾蟹と棲み分けている。
長く鋭く発達した額角と爪が特徴的で、この爪の形状から「鎌蟹」と通称される。
ガミザミだった頃は毒液を吐いて攻撃を仕掛けることもあったが、成長するに従って毒腺は退化し、成体となると毒液は吐けなくなる。
その代わりに鋏は鎌状に変化していき、外側が鋭利な縁、内側にも尖った刃状の突起が並んだ凶器として発達する。
その鋭さは火山の岩盤を容易く突き刺し抉り、砥石で擦れば軽やかな金属音を鳴らすほどで、鈍い輝きは見る者を怯ませる。
脆弱な腹部を保護するために飛竜種の頭蓋骨を背負っている場合が多いが、個体によって背負っているヤドは様々。
グラビモスやリオス種の頭骨の他、巨大な巻貝をヤドとしている場合もある。
これは種族の好みがあるとされ、同じ個体は同じ形のヤドを背負おうとする習性を持つ。
また、稀に貴重な真珠をヤド内に生成し、好事家に珍重される。
・生態
腹部を保護するため、様々な種類のヤドを利用するが、ヤドを破壊されると戦闘中でも地中へ潜り、住処から取ってきた予備のヤドを着け直すが、これは強い防衛本能を持つためという仮説が立てられている。
なお、幾つもの替えのヤドを持っているのは、鎌蟹がそうしたモンスターの頭骨や貝殻が豊富にある場所を住処としているためであり、外敵との戦闘時はこのヤドを身代わりのように使い、自身は相手の死角を取る戦法も確認されている。
なお、背負っている竜の頭骨は巨大に見えるが、これは生前その頭骨の持ち主がそれほどまでに巨大であったことの証左である。
発達した長い爪は普段は折り畳まれているが、獲物を捕らえる時や外敵と戦う際には展開し、殺傷能力を飛躍的に高める。
盾蟹と比べて防衛本能や縄張り意識が非常に強いため、生息地域では人や家畜が襲われたという報告が後を絶たない。
縄張りに侵入してきた相手を一度敵と認識すると執拗なまでに攻撃を仕掛け、相手が逃走を試みてもその爪を振るうことを止めない。
他の大型モンスターと縄張りで鉢合わせた際にも一切の容赦なく爪を振るい、激しく戦闘を繰り広げる姿が目撃されることもあり、水没林で観察された例ではロアルドロスを背後からの一撃で急所を掻き切って殺したとの報告もある。
その爪の切れ味から戦闘以外の面では不器用にも思えるが、触角の手入れを行う際には器用に爪の内側の鋭利では無い面をあてがう様子が観察されている。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1547100600352923649?s=19
・食性
雑食性で、虫や動物の死骸、ミネラルやカルシウムを含んだ鉱物などを爪で削りとって食べる。泡や水流の噴射に黒真珠が混ざることから、その真珠の母貝を好んで食す可能性が示唆されている。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1547098886287740928?s=19
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1547098184572227585?s=19
・危険度、戦闘能力
外敵と対峙すると爪を振り上げて威嚇を行う。
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1672964052115685376?s=19
https://twitter.com/gagieru_seltas/status/1480420656088895491?s=19
爪は普段は内側に折り畳んでおり、その状態でも餌となる腐肉や地中に埋まっているカルシウムなどを含んだ鉱物を削り取るには十分な鋭さを持つ。
また、縄張りへの侵入者にも初めはこの状態の爪で排撃を試みる。
しかし、危機を感じると口から泡を吹きながら畳んでいた爪を展開、リーチと殺傷力を飛躍的に上昇させる。
頑丈な防具を着込んだハンターでも、その爪の攻撃を受け続ければ裂傷は免れない。
展開した爪は地面や天井に突き刺すことで体を固定することも出来、そこを軸に素早く攻撃を仕掛けてきたという報告もある。
また、地中を潜行して相手の足下から奇襲を仕掛ける事もあり、鋭利な鎌と鋸のような刃が並んだ額角を使って斬りつける。
屈強な脚力を持つことでも知られ、特に戦闘時には巨体やヤドの重みなど微塵も感じさせないほど素早く動き回る。
特に屈強な個体は興奮すると両方の爪を打ち鳴らして激しい火花を散らせた後、勢いよく跳躍して爪を外敵目掛けて振り下ろすという必殺の一撃を放つ事もある。
また、脚は根元の関節の上下を反転させる事ができ、洞窟内などでは天井まで一気に跳躍し、その天井に反転させた脚の先端を突き立てて張り付いたり、そのまま器用に天井を歩き回る事もできる。
これは外敵の存在を認識している時のみに見られる行動であり、地上の外敵からの攻撃を避けるためであるとされる。
グラビモスの頭骨をヤドとしている個体はその体勢のまま外敵を狙い、そこからあたかも鎧竜のブレスのように頭骨の口から高圧縮の水流を吹き付けてくる事もある。
これは頭骨の顎で尾節を安定させることで放つもので、この水流はショウグンギザミの「尿」であることが判明している。
ショウグンギザミからすれば排泄物をかけて外敵を追い払おうとしているだけなのだが、図らずとも強烈な攻撃となっているのである。
怒ると口から泡を漏らしながら一層苛烈に爪を振るい、敵を切り刻む。
なお、弱ると吐き出す泡に体液が混ざり、青黒い泡を吹くようになる。
これらの高い戦闘能力から、危険度は火竜種にも匹敵するとされている。
・利用
ショウグンギザミの鋭利な爪や甲殻は武器の素材としての利用価値が大変高いが、質が良いものほど加工する職人にも相当な腕を要求する代物としても知られている。
しかし、その高い加工難度を乗り越えれば一級の斬れ味を持つ強力な逸品へと仕上がり、防具として使用しても高い攻撃力上昇効果が得られる。
なお、鎌蟹素材の双剣や太刀は、かつて異国の将軍が、自身や雇った忍の者達の対人用の武器として用いていたという逸話が残るものもある。
また、盾蟹同様にヤド内に黒真珠を持っていることもあり、青磁を思わせる甲殻と共に鑑賞品として珍重されている。
食材としての需要もあり、肉厚な脚の肉は食材としての価値が高い。
・ソース
MH4G
MHXX
MHR:S
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