欠勤3日目。
今日も朝、いつものように起きて身支度整えて家を出ようとしたが
「いいか…。別に…。」と会社を休んだ。
まるで大学生が講義をサボるかのように、あっさりと。
しかし、これでいい訳がない。
(いよいよ本格的にマズいぞ)
さすがに2日も寝込んでると疲れも幾分か取れて体が軽い。
今日は、こちらから電話した。責任者に代わってもらい、休む旨、伝えた。
「大事を取って明日も休みなさい。月曜日に体調と相談して考えましょう」と諭された。
続きざま、クリニックに電話。予約外で診療を受ける事にした。
予約外だったので一番最後に自分が呼ばれた。事の顛末を話す。
「う~ん…。」先生は、ひとしきり唸った後
「お薬を増やしましょう」と言って来た。異存はない。
「ここに通い始めてロンドさんの状態は一番悪いように思います。薬を倍にしましょう。今でも少なめなのですから」
そうなんだよな。薬飲めば、少しは楽だけど頭がボーッとして冴えない。ダルイ。眠い。だから減薬を重ねて来たのだが…。
薬局で薬をもらって、外に出たついでに買い物も済ませる。
更についでに家電量販店へ。DMが来ており、お得様価格とサービスクーポンを使って、オークションで売る品を仕入れる。
もう少しブラブラしようかと思ったが、なぜか第六感が働いた。
(会社の人が家に来そうだ)
自分は霊感もないし、ニュータイプ(笑)のような勘の鋭さも無い。
しかし、なぜか、そう思えてならなかった。
そして帰宅後、30分もしない内に「ピンポーン」と玄関のチャイムが鳴った。
出てみると責任者が来てた。「ほれ、インスタントラーメンとか買い置きしてあると言ってたけど、そんな物ばっかりだと力出ないぞ」と
差し入れを持って来てくれた。
「あ…。ありがとうございます。あの…。どうぞ上がってお茶でも…」と言ったが
「いいって、いいって。独身男の部屋がどんな物か。自分も昔、そうだったから想像が着く。不意の来客は上げにくいわな」
と言って帰っていった。すごく、うれしかったし、心にジーンと来た。
これで月曜は出勤出来る。いつまで続くか分からないが心機一転、頑張れそうな気がする。
ふと、我に返り辺りを見回せば、今回の事で随分、方々に心配をかけた。
と同時に、自分を心配してくれ気遣ってくれる人が、たくさん居る事に恥ずかしながら気が付いた。
心を開かなければ差し伸べられた手も見えない。かつて、それで死ぬほど後悔したと言うのに…。愚かなり。
明日、薬に体を慣らして何とか明後日には出社しよう。もう後が無いのだから。
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