たまり場ぶろぐNEO

 奈良県在住、天里友香のブログ。
 漫画・ゲーム・同人等のオタク系話題と日常、時々は真面目な話です。

「清盛の夢」の跡を追って⑦

2012-10-08 20:07:34 | 旅行
 ところで、赤間神宮ではこの日は御祭があり
管弦や今様の奉納もされると知り。
「!!それは見たいぞ(特に、生の今様!!)」
 しかし、スタンプラリーのチェックポイントにも行かねばならず、
また、まだ時間が有ったので
「先に、古戦場近くの『みもすそ川公園』に行こう!!」
 海沿いの道を進んで『みもすそ川公園』へ。
 この公園には壇之浦の戦いでの義経と知盛の像があるのは
ガイドブックで知ってましたが、
行って見ると、像の下には以前の大河ドラマ『義経』の
キャストの手形とサインのプレートもありました。
(と言うか、像自体が『義経』がきっかけで出来たらしい)
 あと、ここではボランティアの方が紙芝居もされていて、
ちょうど壇之浦の戦いの紙芝居を上演されてたのを観ることが出来ました。
(夏場は、涼しくなるよう『耳なし芳一』だそうです)
 ところで、ここは壇之浦古戦場なだけでなく、
幕末の長州vs.イギリスの戦いの場所でもあったそうで、
源平の像の更に先には、いくつもの砲台が…。
「交通の要所って、戦場にもなりやすいんだなぁ…!!」と
のんきに旅行で訪問できてる、平和に感謝しました。

「清盛の夢」の跡を追って⑥

2012-10-08 19:38:15 | 旅行
 呉からは広島経由で小倉に行って、そこで宿泊。
 2日目は門司港から下関の唐戸に向かいました。
 門司港に行ったのは、ひとつは
「せっかくだし、有名なレトロな駅舎くらい見たい」と思ったからですが、
その駅舎は工事中で外側に囲いが…(苦笑)
 2つめの理由は、関門海峡を船で渡ってみたかったからですが、
今年は『巌流島の決闘400年』だそうで
港にはそちらの垂れ幕がかかってました。
 唐戸からは、まずは近くの赤間神宮に行ったのですが、
写真のとおりの「竜宮城のような造り」
 壇之浦で入水された安徳天皇陵や平家の武将達の『七盛塚』、
怪談の『耳なし芳一』のお堂も見ました。
 正直『耳なし芳一』は子供の頃に話を読んで
恐ろしさにトラウマになってましたが、
実際にそこを見ると安徳天皇陵のすぐ後ろが七盛塚。
「…赤間神宮の神になられた幼帝のすぐ傍に
『怨霊』がずっといるとも思えないなあ…!!」
 確かに戦いを知る縁者などに無念が伝えられ、
怨霊と語られてきたんでしょうが、
小高い場所から煌めく瀬戸の海をたくさんの船が平和に行き交うのを見て、
今はきっと、源平問わず魂は浄化されてるものと思いました。
 しかし、ちょっと疑問だったのは、
七盛塚の墓石には他の場所で亡くなった平清経〔重盛の三男〕の名前もあるのに
平家物語によると壇之浦で従兄弟の資盛、有盛と抱き合って入水したとされる
平行盛の名前の墓石が見あたらなかったことで。
「…もしかして、飛ばされてる?!」
 行盛は清盛の次男で早く亡くなった基盛の子で、
父の死後はおじの重盛にひきとられ育てられたそうですが、
平家一門なのに死後までもな不遇さは、哀しいですね…。

「清盛の夢」の跡を追って⑤

2012-10-08 11:04:55 | 旅行
 さて。宮島から呉ですが、前の記事にもチラっと書いたとおり、
今、土日祝日運航してる高速艇『清盛ブルーライン』を利用しました。
 所要時間は約1時間。
 昔、家族で淡路島に行った時に高速艇に乗って船酔いした記憶があり、
乗り物酔いの薬は飲んだけど「大丈夫かな?」と不安でした。
 しかし、船に乗ってる間はずっとガイドさんによる
『窓越しに見える島々などの案内』があり、
面白かったからか全然平気でした!!
 工業用岩塩を保管してる巨大な『塩の山』の島や、
戦前には海軍学校の有った島などをすり抜けて、
呉は『音戸の瀬戸』に到着。
 音戸の瀬戸の航路を整備した清盛を讃える『清盛塚』や、元々の地元物産館に展示コーナーを作ったらしい『ドラマ館』に行きました。
(『日招伝説』の岩は、対岸の公園内の丘の上で、
かなり時間がかかり「日招き以前に、着くまでに日が暮れる」と断念…。)
 ドラマ館ですが、さすがに海賊シーンのロケ地だけあって、
海賊シーンのメイキング関係の展示がとても充実!!
 実際に使われた船もですが、1階で上映されてた『メイキングビデオ』も
キャスト・スタッフの方々と地元エキストラの方々の一体感が感じられて素敵でした!!
(なので、昨日の『兎丸無念』は更に悲しかった…!!)
 ビデオ展示と言えば、2階にも別の展示とビデオがありましたが、
『番組と登場人物紹介』が中心のこの編集が!!
 崇徳天皇は(佐藤義清に向かって)「朕を一人にせんでくれ」、
藤原頼長は「(平家盛とは肉体関係が)しかと結ばれておった故」のシーンで
「そこかいっ!!」(^◇^;)『乱世は愛に満ちている』そうです…。
 お土産コーナー、地元特産の水産加工品がたくさんで
とても美味しそうでしたが
「基本的にナマモノなのが!!
帰る日なら、持ち帰って冷蔵庫に入れられるのに!!」と
正直、それがかなり残念でした…!!
(もしかしたら、宅配便の発送があったんじゃ?!
とは、後で気づきました…トホホorz)

「清盛の夢」の跡を追って④

2012-10-08 08:38:12 | 旅行
 宮島の『平清盛館』は
元々あった歴史民俗資料館の企画展示扱いにしてるようで。
 なので、実は神戸、呉のそれに比べて
一番『大河ドラマ平清盛』の展示としては小規模でしたが、
代わりに!?以前から展示されてたと思われる
『大河ドラマ新平家物語』の古いパネルや、
ドラマ自体の展示じゃないけど、やはり以前に大河になった
毛利元就の厳島の戦いに関する展示が多くあって
「それはそれで、大河ドラマファン向け?!」
 スタンプラリーのチェックポイントは一通り回って、
土日祝日運航の呉行きの船の時間まで商店街で買い物。
(写真は、商店街付近に展示されてる大しゃもじ)
 しかし。
 ある意味、宮島は奈良と土産物が似ていて
(どっちも鹿がいて、鹿のグッズもあったり!)
「もうイイ年齢だし、キーホルダーとかは今更だしなぁ!?」
 紅葉まんじゅうは買いましたが、
正直そんなにグルメでもないので行列してるアナゴ飯や焼きガキにまで並ぶ気になれず。
「だったら、干潮で水が引いてた厳島神社に
満潮の今、もう一度行くか!!」と再度参詣。
 やはり、海に浮かんだ光景こそが厳島神社。
「こんな社殿を作るとは、
清盛、本当に独創的な人物で
権力と財力は絶大だったんだなぁ…!!」と改めて思いました。

「清盛の夢」の跡を追って③

2012-10-07 15:45:02 | 旅行
 さて。
 10月5日夜から10月7日昼過ぎにかけて宮島、呉、下関と駆け足ながら旅行してきました。
(JRのスタンプラリー企画のコースが中心)
 広島のホテルに前泊して、1日目は宮島からスタート。
 結構朝早くに行きましたが、さすが観光地宮島。
 まだ早い時間から明らかに修学旅行と思われる、小学生達の姿が…。
「ちなみに、私も小学校の修学旅行は
宮島と広島(原爆ドーム)だったし!!」
 スタンプラリーポイントの二位殿灯籠を経由して、
最初に向かったのは、やはり厳島神社。
 ただ、実はこの日の朝は干潮で、
最初は写真みたいな状態ではなく浅瀬な海底が見えてました。
「じゃ、なんで写真は潮が満ちてるのか?」
 その説明は、後でまた。
 厳島神社を出て、すぐ横にもお寺が。
 ここに『平重盛お手植の松』の跡と言うか…
枯れた松の幹を残して寝かせたものがあり、
横から見ると中が空洞になっていて。
 ちょうど大河ドラマが『重盛がどんどん追いつめられてる』状態で
病気になって官職を辞した辺りだからか
「植えた松まで『心身が虚ろ』になって枯れてしまったの?!」と、
ついつい思ってしまいました。
(ちなみに重盛には結構あちこちに色んな木を植えた伝説が残っていて、
熊野や京都の神社の木は今も生えていて、
そこの御神木扱いになってるらしいです。)