たまり場ぶろぐNEO

 奈良県在住、天里友香のブログ。
 漫画・ゲーム・同人等のオタク系話題と日常、時々は真面目な話です。

『古文書』は記し、語る

2011-09-23 11:31:58 | 日記
 今日は祝日の休み。
 さっき、多分関西ローカルですが
『古文書に書かれている大地震』についての
テレビ番組をやってました。
 東日本大震災クラスの巨大地震と津波のことが
平安時代の記録に書かれていたのは
震災後に何度か言われてますが、
「古く断片的な記録なので、
地震学界でもあまり信用されてなかった」とも言われていて。
 今日の番組は関西向けなので、
南海トラフが原因の地震で予想される
大阪の被害についてかなり触れてますが、
それが平安時代まで遡らずとも江戸時代の瓦版や石碑に
かなり内陸部まで津波が来たと残されてたり
(地図にあてはめると大阪市街地はほぼ水没…!!)
法隆寺に残されていた鎌倉時代末期の古文書に
「四天王寺の金堂が倒れた。
奈良の薬師寺や唐招提寺の塔も傾いた」と記されてたり
軍記物語の『太平記』にも
「津波の前触れの引き波」の記述があるそうで…。
 江戸時代の石碑には
「年月が経てば、石碑の文字が消えて
読みにくくなるだろうから、
後世の有志の人は読めるように
墨を上書きして欲しい」とまで彫られていて
「東日本大震災の時に紹介されてた
『(過去に津波が来た)ここより下に家を建てるな』という
石碑を思い出すな…!」
 子孫を少しでも被災から護りたいと考えた
先人たちの想いに胸が熱くなりました。
「関西には古くから都が有ってそのぶん人口も多くて、
実体験した人やそれに近い人が
記録に携わった可能性が高いのだから、
誇張はあるにしてもせっかく残ってる資料を
全くデタラメ扱いにしてるのはもったいなさ過ぎる…!!」
 そして、現在の自分たちは
(別に災害などに限らず)世代が体験したことを
どこまで後世に役立つように残していけるのだろうか?と、
結構真面目に考えてしまいました。
「ツイッターは書き込みをアメリカで
『時代の記録』として保存するとか聞いたことあるけどね!」