バンコクには、タイ人が「セーウェン」と呼ぶセブンイレブンが至る所にある。ローソンやファミリーマートもあるにはあるのだが、店舗数はセブンイレブンの一人勝ちと言える。気になって調べてみたら、セブンの店舗数は日本がダントツで約21,500軒、世界第2位がタイで約13,000軒だそうだ。それにしてはバンコクの密集度は感覚的に納得できないので、さらに詳しく見てみると、東京2,900軒に対し、バンコクは5,000軒強と出た。セブンの密度ではバンコクが世界一なのである。
私の住まいから徒歩1分の所にも1軒あり、ほぼ毎日お世話になっている。日本と違って、高価格設定ではなく、スーパーとほぼ同じ価格なのが嬉しい。また、店舗前の駐車場には、果物やら串焼きやら唐揚げやらの屋台が出店していて、ツマミまで揃ってしまい、とても便利。
そのバンコクのセブンの名物が犬なのだ。タイは暑いので、日中の犬は大人しいと言うか、ダラけていて、大抵日陰の冷たい所で横になっている。夕方になると活力を取り戻し、ウロウロ歩き回ったり、縄張りに入ってきた見知らぬ人間を追い出そうとするのだが、昼間は「あなた、それでも犬ですか?」と問い詰めたいくらいである。セブンの入口はそんな犬達の絶好の昼寝場所になっていて、写真のような光景をあちこちで目にすることができる。日陰で、床は冷えていて、おまけドアが開く度に心地よい冷気が漏れてくるのだから、犬にとってはこの上ない避暑地だろう。タイ人は動物に優しいので、セブンの従業員は営業妨害をしている犬を追い出そうとはしないし、犬も犬で、客が横を通っても、顔を上げて見ようともしない。
これを共生と呼べるかどうかはわからないが、日本ではあり得ない光景なので、紹介したくなりました。あ、犬の代わりに猫が寝ていることもあるようです。
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