このところテレビでは、北部のチェンライ県や東北部ノンカーイ県での洪水が連日報道されている。特に今年は、大河メコンが溢れたので、被害は甚大だという。
雨期もあとひと月半となり、被災地ほどではないものの、ここバンコクでも夕方や夜中に降る雨の量が増えてきたと感じる。近年、日本でも線状降水帯なる言葉が広まったが、こちらで降る雨は「スコール」であり、大粒の雨が短時間で叩きつけるように降るのが特徴だ。日本のように一日中止まないということはないが、降雨時間当たりの降水量は多い。特に雨期の後半となる9月〜10月の平均降水量は約650mmもある。つまり、年間に降る雨の約4割が、この2か月に集中する訳だ。
一度に大量の雨が降るとどうなるか?物理法則に則り、水は低きに流れるもの。写真のように、低いところに雨水が溜まって道路は川と化すのだ。こうなってはもう立ち往生である。汚れも一緒に集めているので、無理してジャブジャブ歩くと感染症が怖い。勇敢なバイクタクシーに縋るか、タクシーを拾うか、コンドミニアムのお迎えシャトルが来るまで待つしかない。反対に、コンドミニアムにいる時に冠水したら、部屋に閉じ込められて、100m先のセブンイレブンに買い物に行くこともままならない。幸いにして、翌日には水が引くのだが、この時期、食糧の備蓄は忘れないでおきたい。
雨期のバンコクで生活するのは今年が初めてなので、冠水がどの程度の頻度で起こるのかは、まだわからない。大過なく暮らせることを願うばかりである。
はじめまして
今年はBangkokは少なめのような気もしましたが、だんだん夕方から夜の雨がひどくなってきました。
降る時は降るでしょうが
まぁなるようになるんじゃないでしょうか?
そうですか、今年のバンコクは、これでも雨が少ない方なのですね。7月からのロングステイで、私は「止まない雨はない」という思いを強くしています。どんなに強く降っていても、ショッピングモール等に避難していれば、1時間と待たずに止むことが多いですよね。
このことはタイ人の気質に大きな影響を与えていると思います。物事を深刻に考えない、何か問題が起こっても、嵐が過ぎ去るまでじっと待つ、ということを、彼らはスコールから学んだのではないでしょうか?私はまだそこまでの境地に達してはいませんが、この雨期が明けたら近づくことができるかもしれません。