恒温動物の近縁種間においては、寒冷地ほど大型の種が生息するという。提唱者の名前を取って、ベルクマンの法則と呼ばれるらしい。ホッキョクグマや絶滅したマンモスなどがその例だそうだ。一方で、変温動物である爬虫類の大型種は暑い低緯度地域にしか生息しない。大層な前振りだが、日本で見るトカゲやヘビに慣れていると、バンコクでは「あっと驚くタメゴロー」的な経験をすることになる。
それは、運転免許証申請用に在留証明書を取得すべく、シーロムからルンピニ公園を通って日本大使館に向かっていた時のことでした。参考までに、ルンピニ公園というのは、1925年にラーマ6世が開設した敷地面積が58ヘクタールもある広大な公園で、バンコクを代表する公園でもあります。今日も暑いなあと思いながらタラタラ歩いていると、横を流れる狭いクリークに風もないのに漣が立ち、こちらに何か近づいてくる様子。目が悪いので、何かははっきりとわからず、日本の感覚でデカい鯉かなと思っていたら、1mを軽く超える大トカゲが気持ち良さげに泳いで来ました。それとわかった瞬間、思わず一歩飛び退きましたが、向こうは悠々としたもの。ルンピニ公園には結構な数の大トカゲがいるようで、最初の遭遇のあと、2匹仲良く並んで泳いでいる光景にも出くわしましました。これまでにゴルフ場で何回か見たことがあり、人間に危害を加えないことは知っていましたが、いきなり近くで見ると公園の生態系の頂点に立つ王者の迫力を感じます。
バンコクにお越しの際は、大トカゲウォッチングもいいかも。
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