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Dark Tower(以下“DT”)、“Fall of Gilead”の4回目。筋書き担当Robin Furth、画担当Richard Isanove、台詞回し担当Peter Davidは変わらず。毎回のようにあまり良く書いてないRichardの画にようやく慣れてきた。良い画がぽつぽつ出てきた。主人公Rolandの父Stevenが仲間のGunslinger達と会議をする場面、それから、Gunslingerの敵John Farsonの軍隊が野営するシーンはよく描けている。会議の部屋の柱を飾っている像のデザインが好きだな。大勢の人たちを描かせたら結構いける。人物のクローズアップはあまり好きではないけどね。それから添付した画像(表紙)もえらくかっこ良い。
内容はと言えば、Rolandの住んでいる王国GileadにFarsonの手下が潜入し内部から崩壊させようとしている。その一方で、裏切りもののJustusに誘導されてStevenとGunslinger達がFarson軍の野営地に赴く。髪の毛を切ったAileen(前回書いた通り)がRolandを牢屋から出してRolandの師匠 Cort(Aileenにとっては叔父)の死に立ち会わせようとする。瀕死の重症だったCortが銃殺された姿を見て、Rolandは複数の敵が王国内に侵入したことを察知する。何故複数の敵が侵入したことをすぐ見破れたかがわからないけど、AileenとRolandとのGunslingerとしての訓練の差が表現されているね。また、父親Stevenが吹くホルン聞き、滅亡の始まりと判断するラストシーンは良いね。
終わりのRobin Furthの解説では、DTがどこからヒントを得て書かれているかが語られている。もともと原作者Stephen Kingはホームページで、Robert Browningの詩“Childe Roland to the Dark Tower Came”がDTシリーズを書くきっかけとなったと述べている。Robinはさらにこの詩に出てくるRolandが誰かということを解説している。昔世界史で習ったローランの歌のRolandとこちらは初めて知ったスコットランドの民話に出てくる主人公Rolandが元らしい。詩はDTの小説版7巻に載っていたと思うけど、ちゃんと読んでないな。Robinの解説によれば、詩の中でRolandがホルンを吹くらしい。そのホルンを吹くシーンが漫画版でのStevenのホルンを吹くシーンのヒントとなっているんだね。