やはり御用達から到着したアメコミの中で最初に読んだ。今回のAmazing SPIDER-MAN (“ASM”) は807(6)号と808 (7)号。添付画像は807号のもの。ASMのロゴの下のDate Nightこの副題が結構曲者。表紙だけみればPeterとMJのデートを邪魔するBoomerangの図なのだが、(そういうシーンもあるが)デートは実はBoomerangとPeterというオチ。
筋書をNick Spencer、画をHumberto Ramos、インクをVictor Olazabaが担当。中身の画でも感じていたのだが、Ramosの画が一段と良くなっている。Superior Foes(凄いなオイラは読んでないけど)の再集結シーンはSteve Lieverが描いている。この人受賞していたり凄い人らしいな。
さて粗筋をお浚い。一緒に住んでいる悪人Boomerang ことFred、彼に招待され悪人達が巣食うバー、”Bar with No Name”へと出向いたPeter。Peterをバーに置いてBoomerangはニューヨークの市長となっている悪の親玉Kingpinをコケにした。そして彼を怒らせた。途端にバーの中はBoomerangを全ての客が襲う騒ぎに発展。Peterはどうする。
今回もSpencer節爆発。バーでのクイズ大会のテーマがSPIDER-MANでPeterがどんどん答えを出していくのは笑った。
また、Kingpinとの通話を行った携帯はPeterのもので、かつそれをトイレに流しちゃうのも面白いね。
バーにいる悪人達への怒ったKingpinからのSMSは808号へと続く仕鰍ッでワクワクした。悪人全員の携帯に次々とSMSが送られるのは如何にも現代だな。
Peterと同居人Randyの会話が気が利いていて好き。P “When do they ever actually go straight? R “Like half AVENGERS used be bad guys?” 昔だったら「ギャフン」ていう台詞が続きそうな会話。HAWKEYE、SCARLET WITCH、QUICK SILVER、WONDER MAN等悪人だったAVENGER達は枚挙に暇がないよね。
前半で紹介したSuperior Foesのシーンはちょっと悲しい。Boomerang以外は全てロボット。それも彼の意に反した粗造品。寂しさを紛らわすためのものなのだが、さらにBoomerangの孤独は深まってしまう。80%以上の読者は完全に彼へ同情していると思うな。
Lieverが描いている807号のシーンは凄い伏線。(そして807号を読んだ時はいらないシーンだと思っていた。)また、その一つのコマの意味が、808号にならないとわからないのも凄い。Spencerやりやがった。
Boomerangの808号での台詞が好き。”Not everyone finds me as endearing as you (=Peter) do.” Peterのその後の不満そうな顔はRamosの手柄だな。
物語の結末はPeterがBoomerangの更生を信じる結構良い話。そこまで持っていく話の進め方は、筋道が立っていて、楽しく、時に悲しい吉本新喜劇的な流れ。素晴らしい。
物語の最後は前回から出現している謎の悪人の再登場。Kingpinまで跪かせた。しかし、Kingpinは彼のことを知っている。誰だ?
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