今月のX-MEN。先月までの姉妹誌横断の連載Second Comingが終了し、それぞれの雑誌は新展開となった。
まずは、Uncanny X-MEN 526号。筋書きをMatt Fraction、そして画をWhilce Portacioがそれぞれ担当。何度か書いているけど、Whilceは1990年代から活躍している画家。X-MENも描いていたが、IRON MANも描いていたな。細かい線を駆使して人物を上手に描き上げるすばらしい画家。ただ、時々構図が変な時があるけどね。上手いんだけど、基礎がないままで完成されちゃった感じだな。Sterancoと一緒だ。
内容は、ミュータントの救世主Hopeが生まれ故郷アラスカを訪ね、祖母と会い、M-Day(ミュータントが激減した事件)以降に新しく生まれたミュータントを探し始めるもの。内容は出だしなので、大した展開はない。祖母との会話は良かったな。
おまけの話をAllan Heinberg(筋書き)、Oliver Coipel(画)を担当。OliverはTHORを最近まで描いていた画家。良いね。こっちの方はしっかりした構図で描く。人物の表情が柔和。前回までの話の中で、現在のX-MENの基地Utopiaが破壊されまくってしまった。おまけの話では、それを復興する途中経過が描かれている。それと同時に磁界の帝王Magnetoがその孫と出会いを渇望する様子も描かれている。その孫の存在が謎。そもそもロボットVisionとミュータントScarlet Witchとの子供。実に非現実的。その前にミュータントが非現実的か。
続いて、X-MEN Legacy 238号。筋書きをMike Carey、画をClay Munnが担当。RogueやMagnetoがインド人のミュータントIndora(そのまんまの名前)とインドへ行き、事件に遭遇するもの。Indoraの弟の病気が解決されるか、Magnetoの興味の対象の磁気の乱れの正体は何者なのかが今後の展開のなかで解き明かされるのだろう。
Clayの画は、下手じゃない。Jim Lee風で個性的ではない。ただ、しっかりした画を描くので安心して読んでいけるんだよね。
そして、今月から発行が始まった形容詞のつかないX-MEN 1号。そもそも今238号まで続いているX-MEN Legacyには当初(1990年代の初めに創刊)何も修飾語がついていなかったのに、いつのまにかLegacyがついちゃっている。今回はまた修飾語無しではじまった。筋書きをVictor Gischeler、画をPaco Medinaが担当。
最初に出てきた悪人、口にジッパーがついた口チャック男が爆発して、その血液にさらされた元X-MAN(X-Womanか)、JUBILEEが吸血鬼へと変わってしまう。どうもこのウィルス、人工的に作られたものらしい。そして悪の親玉は吸血鬼Dracula。そう言えば昔、X-MENとDraculaは戦ったことがあったなと思い。Googleで検索。X-MEN Annual 6号であることが判明した。X-MEN 1号でも言及されているが、このAnnual 6号では、X-MENのメンバーSTORMが吸血鬼にされてしまう。X-MEN 1号の話の展開は面白い。今後も楽しみだね。
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