今回は、1995年に出版された形容詞の付かないSPIDER-MAN ("SM”)57号~60号までをレビュー。
まずは、57号。筋書きをHoward Mackie 、画をJohn Romita Jr(JRJR)、インクをJoe Rubinsteinが担当。懐かしい。そう言えば、先週行った海外漫画フェスタで再会した人の持っていた原画の一つもJoeのインクだったな。JRJRの画は恐らくこの頃が最盛期かな。脂の乗った筆には勢いがある。
Amazing SPIDER-MAN 400号(恐らく持っているとは思うんだけど、内容を忘れちゃってる。)からの続きらしいのだが、PeterのクローンKaineが同じクローンのBen Reillyをはめようとして、犯した殺人。その罪の濡れ衣を着せられたPeter。この事件、解決するのに60号までかかる。(正確には60号の続きはSpectacular SPIDER-MANなのだが。)
いつものように、気に入っているところ。表題の通りおもて表紙のデザインが素敵。最初の表紙は牢屋の鉄格子と錠前(線が浮き彫りになっていて立体感がある。)。そして、次のページには、投獄されているPeter Parkerの絵柄(JRJRの画)。57号には、もう一話入っているのだが、そのオマケの話の鉛筆画もJRJRによるもの。そして、インクを入れているのはお父さんのJohn Romita Senior。豪華夢の共演だ。
そして、この当時は新聞社の社長だったJ Jonah Jameson("JJJ”)の性格を描いたシーンも良い。新聞社の社員Robby Robertsonに、無実の罪を着せられたPeter を助ける記事を書こうと促されてもJJJの反応は煮え切らない。しかし、陰でPeterの弁護士費用を彼が払っているのだった。JJJのやさしい気持ちが描かれた素晴らしい話。
それから、Peterのクローンを作り続ける悪の科学者Jackal。彼はPeterの死んだ恋人Gwenに横恋慕していたことがわかる。なんて、小さいやつだ。
続いてSN 58号。筋書きはHowardが、そして、画をこの当時のレギュラーTom Lyleが担当。特段話が面白いわけでもない。以前にも書いたように、この当時のSM誌はSPIDER-MANの他の姉妹紙とのクロスオーバーが多く、それらを読まないと何がなんだかわけがわからない。
そして、SM 59号。Travelerなる悪人が、SPIDER-MANを未来に連れて、1日後のニューヨークが壊滅状態にあることを見せる。それを防ごうとSPIDER-MANは活躍。この当時 Peter ParkerのクローンBen Reillyが登場していて、赤いSPIDER-MANとして活躍している。しかし今回は、Peterが赤いSPIDER-MANに扮している。ややこし過ぎる。
ちなみに、Tomが描く59号の表紙のデザインはちょっと好きだな。画像の添付はしないけどね。
そいて、SM 60号。Peter(実はクローンのBenが身代わりに拘置所に入所している)の裁判に、SPIDER-MANと悪人Kaineが乱入する。
この話のャCントはKaineの正体が、もう一人のPeterのクローン。それも失敗作だってことが判明すること。どうして殺人をKaineが犯したか等が説明される。んーん。その理由にあまり説得力はないか。
コメント一覧
管理人
山田与作
最新の画像もっと見る
最近の「アメコミ」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事