Amazing SPIDER-MAN (“ASM”)と比べると優先順位が落ちるが、最近のSpectacular SPIDER-MAN (“Spec”)は非常に面白い。今回は、Spec 303号と304号のレビュー。
筋書きをChip Zdarsky、303号の画をJoe Quinones、インクをQuinones 、Joe Rivera他、304号の画はAdam Kubertがそれぞれ担当。添付画像はSpec 303号の表紙。ASM 121号の最終コマ死んだGwenを抱くSPIDER-MANの図へのHomage。Quinonesが描いている。(Spec 304号の表紙も非常に良いのだが、デザインで303号の勝ち。)
粗筋から。人工知能Vedomが地球を侵略しようとしている。TinkererがVedomと手を組むのを防ごうと、タイムマシンで過去に戻ったSPIDER-MAN、妹(?) Theresa、J Jonah Jameson (“JJJ”)。過去のニューヨークで、SPIDER-MAN はGreen Goblinと対決する。そして、304号では現代に戻るがそこは彼等が来た現代ではなかった。
気に入ったシーン、台詞を紹介。Spec 303号では、表紙の他過去のシーンへのHomageが多数現れている。まずASM 39号の表紙、SPIDER-MANをグライダーに吊るしてGoblinが飛ぶシーン。また、Spec 303号の表紙の舞台はニューヨークのジョージ・ワシントン橋 (“GWB”)。Gwenが死んだSPIDER-MANにとっては忘れられない場所。あれブルックリン橋じゃなかったけ?ググってみたら、GWBと書かれているようだな。だけど、画は後者の方だったらしい。
もう一つ、ASM 50号の中盤でPeterがSPIDER-MAN を辞めコスチュームをゴミ箱へ捨てるシーン。未来から来たPeterからこれから嫌な目に沢山会うと聞かされた若いPeterの決断はSPIDER-MAN を辞めること。捻っていて面白い。そして現代に戻ると彼はSPIDER-MANではなかった。Gwenと結婚しているのも良いね。
Goblinにとどめを刺すかのように殴り続けるPeterを止めたMay伯母さんの一言も良いね。”The boy Ben and I raised wouldn’t do this.”その後二人はハッシと抱き合う。好きだね。因みに、May伯母さんが若い。そして、彼女の白髪は元からなのか。Black Catみたいに非常に色の薄いブロンドなのかね。
Spec 303号はインクを入れている人が複数いて画が一定でないのが玉に瑕。
304号では、本を90度回転させ読ませるページが2カ所あり。形容詞のないSPIDER-MANの1号であった気がする。昔はこの手法があまり好きじゃなかったけど、時間の流れを表現するのには都合が良いね。結構良い。
映画Back to the Future三部作のように、過去の行動で未来が変っちゃう展開は嫌いではない。だけど、VenomはSPIDER-MANがいなかったら存在しないんじゃないかな。それもTHINGに憑依するってのはどうかな。
JJJの長めの台詞が面白かったので、最後に紹介。”Is this really what a world without SPIDER-MAN would be like? Have I really been fighting the wrong fight all these years?” ずーっとSPIDER-MANに対する批判を新聞やブログでJJJは書き続けてきた。それに対する自己批判ともとれる台詞。
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