アメコミとラーメン

Clone Conspiracyはまだ終わっていなかった、今月のSPIDER-MAN


今月は通常月通り、SPIDER-MANから読み始めたので、The Clone Conspiracy Omega (CCO) 1号と Amazing SPIDER-MAN (“ASM”) 25号をレビュー。

両誌とも複数話を収録している、CCO 1、3話の筋書きをDan Slott(Christos Gage)、2話目の筋書はPeter Davidが担当。CCO 1話の画をCory T Smith、2話の画をMark Bagley、3話の画をStuart Immonen、ASM 25号の1話目の画をImmonen、間を端折って7話の画をGiuseppe Camuncoliがそれぞれ担当。添付画像はCCOのもの。Variant 買って良かった。去年来日したAdi Granovが描いた画だ。雨に打たれるSPIDER-MANの図。雨の日には、SPIDER-MANの蜘蛛糸を使った空中遊泳は中々難しいと思うのだが、そんなこんなで一休み中のなのか。色使いを含め好き。

粗筋から。1話では、クローンとして蘇った恋人を再度失ったRhinoと戦うSPIDER-MAN。2話目は、戦いの場から逃げおおせたJackalことBen Reillyが協力してくれた科学者を救う。3号では、King PinがJackalを唐オた礼にNorman Osbornの行方をSPIDER-MANに教える。ASM 25号では、Normanの行方を追って架空の中米の国と香港へ乗り込み、武器密売人の基地を襲うSPIDER-MANとMOCKINGBIRD。そして、ASM 25号最終話ではDr. Octopus (“Doc Ock”)が再始動。

気に入ったシーン、台詞等をの紹介。まずは、今回のCCOの話はともかく、画を担当していた全員が良かった。珍しい。特にSmithは人物描写、戦闘シーン全てしっかり描いていて好感が持てる。彼はAll New X-MEN Annualの画も担当していたんだな。話がつまらなかったので、記憶に残っていなかった。今回はインクも彼が入れているのが功を奏したようだ。

台詞では、これからどう生きていったら良いのかわからないRhinoに、SPIDER-MANがかけた言葉が好き。”You put your head down and move forward.” Rhinoの突進姿勢と、後ろを振り返るのではなく前を向いて生きるとの鰍ッ言葉で、こういった台詞になる。陳腐ではあるかな。

3話目の中華料理店でのSPIDER-MANとKing Pinの部下の大立ち回りは、不必要だし、SPIDER-MANがチンピラヤクザみたいで好きじゃない。

3話目のKing Pinのお返しは25号への橋渡しなので、しょうがないか。Immonenが少し勿体ない。そして、ASM 25号の一話目へと繋がっていく。Immonenの画が良いな。PeterがAndrew Garfieldみたいだ。

クローンとして蘇った死んだ夫Nedから電話があったBettyがうろたえるシーンも好き。これはBettyがどうにかなる伏線なのか。標題は、Clone Conspiracyはダラダラして終わらなかったというのもあるが、Peter Parkerや周囲の人々に心の傷を残しているという意味もある。

MOCKINGBIRDに飛行機の中でデートを誘うPeterに、後ろの席からMay伯母さんが駄目出しするシーンは好きだな。とどめの一言、”No wonder I don’t have grandchildren.” ちなみに、MOCKINGBIRDの画像を調べたら、地味な鳥だった。彼女のコスチュームは本物に比べ少し派手だな。

香港の武器密売人にSPIDER-MANが嘘をついたらSPIDER-SENSE(第六感)でわかると脅しをかける台詞も良い。その後の心の中の声も好き。”I know my powers don’t work like that way but he doesn’t.” ここのシーンでちょっとダメダメなのは、香港では北京語ではなく広東語が話されるはずなのに、SPIDER-MANが北京語で悪人に話しかけちゃうところ。(ちょっとあげあし取りかな。)

パーティーの席でウエイターに、整形して顔がわからないはずのNormanがMr. Osbornと声をかいのだが、これはNormanを暗殺しようとしているSILVER SABREの策略なのか。誰が整形しているNormanかわからないので、かまをかけたか?

新しい身体を手に入れたDoc Ockと悪の秘密結社Hydraが手を組むのは当然の帰結か。両方ともタコの足を持っているもんね。かたや機械、かたやロゴマークの違いこそあれ。

Parker Industry社を築き上げたDoc Ockが、SPIDER-MANを優先させ、多額の損失を出していく、Peterに激怒するシーンは面白い。

しかし、アメコミを読み始めた昔、ASM 25号みたいなページ数を増やす記念号は、100号とか、最悪50号くらいだったよな。稀にあったか。最近は部数が落ちるとすぐ1号から再出発するから、なかなか100号まで届かなくて記念号が出せないのは皮肉で笑える。
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