アメコミとラーメン

SPIDER-MANの72


先月到着したThe Amazing SPIDER-MANの残りの1冊、638号について。638号から新しいArc(複数話完結の話), One Moment in Timeが始まった。まずは、このArcの題名の頭文字を続けるとOMIT、つまり省略するという意味。2007年のAmazing SPIDER-MANのArc, One More Dayで、悪魔Mephistoとの契約によりSPIDER-MANことPeter ParkerとMary Jane Watson("MJ”)との結婚生活が「ちゃら」になっちゃった。しかし、どうやって「ちゃら」になったかを語られることは「省略」されてきた。その部分を説明しようというのがこのOMITの趣氏B

のっけのページからファンサービス。筋書きや画の担当者を紹介するページに1987年のThe Amazing SPIDER-MAN Annual 21号の表紙が使われている。この画はおいらの大好きなJohn Romita Sr.が担当している。ウェディングドレスのデザインは確かChristian Diorが担当していたはず。

結婚生活を「ちゃら」にした張本人Joe Quesadaが筋書きを、現在の画を同じくJoeが、そして過去の画をPaulo Riveraが担当している。んーん前にも書いたかもしれないが、Joeの表紙画は良いのだが、本編の画がもう一歩。MJが可愛くない。Peterの顔も何か風邪とかで顔が水膨れしているみたいだ。Joeは人物を描いちゃいけないのかな。Pauloの画もそれほどすごくないな。ただし、表紙画はすばらしい。下記のサイトを読んでみたら、元々彼は鉛筆画家からそのキャリアをスタートしたのではなく、油画がキャリアのスタートらしい。
http://www.thenewyorkoptimist.com/PaoloRiveraComicbookartistNov12_09.html

随所にそのAnnual 21号をコマが使われている。筋書きJim Shooter、台詞をDavid Michelinie、画をPaul Ryanが担当。そしてそのコマを補う形で新しく作られたコマが挿入されていく。

638号を読んだ後にあらためて、Annual 21号を読んでみた。(所有しているのだが、実家に置いてあるので、すぐに読めるDVD版で)Annual 21号では結婚式にMJもPeterも遅れてくるのだが、638号では、Peterは気絶していて結婚式に間に合わない。これが結婚が「ちゃら」になったっていう意味だったんだな。

638号の中で、どうして間に合わなかったのかが克明に描かれているが、このBlogでは、そこはOMIT。しかし、本当に上手くAnnual 21号とPauloのコマが融合していて、徐々にAnnual 21号の話の流れが、別の方向に流れるように変えられている。画は大したことはないが、Joeの筋書きを書く力は大したもの。決してPeterとMJの結婚生活が「ちゃら」になったことに関して賛成はしてないけどね。

Arc, One More DayでMJと悪魔が交わした最後の会話もOMITされた(後のお楽しみのため意図的に)のだが、最初の方のシーンでそれも明確になる。そうだったのか。これは誰も気付かなかったな。すくなくともおいらは、「ちゃら」になってもMJはPeterがSPIDER-MANであることをおぼえているようにしてほしいとお願いしたのかと思った。このMJの台詞は本当にMJがPeterのことを愛していること表していて唸らせる表現。
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