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House of X、Powers of Xにて、これまでのX-MENの設定がことごとく覆されてしまった。結構世間では良い評価で、コミックブック自体は凄く売れているみたいだ。しかし、オイラはこの二誌をレビューしなかった。何かDC ComicsのElse World Series的な違和感が拭えないからだ。さらに酷いことに、これからレビューするX-MEN 1号にはlegacy number 645と表示されている。つまり、夏に終わったUncanny X-MENの正当な後継者ということだ。過去の設定が良かったと言っているのでもないし、第一過去の設定が全て良かったと言い切れない。X教授の死、復活。Inhuman族との戦い。Phoenix Forceの憑依。CYCLOPSの死等、酷い設定に枚挙に暇がない。ただ、それもこれもチャラで新しく始まるんですよと言われて、大人しく、そういうもんですかねと素直に受け入れられない。
アメコミは、辛い時期があってもやがて変わると信じているので、頑張って付き合うというのが今のオイラの姿勢。1980年から欠かさずX-MENを読み続けてきたオイラとX-MEN製作スタッフとの戦いだな。 せめて、Age of Apocalypseみたいに短く終わってくれると助かるのだが。
今のところ、全部姉妹誌を買うつもりはなく、X-MEN、MARAUDERS、NEW MUTANTSに絞った。
X-MENの筋書をJonathan Hickman、画をLeinil Francis Yu、インクをGerry Alanguilanが担当。添付画像は645号の表紙。Mark Bagleyによるevery mutant ever variantだったかな。姉妹誌6冊を繋がないと一つの画にならない。その手には乗るか。全部は買いません。
いつものように粗筋。CYCLOPSことScott Summersは父親や彼の率いるStar Jammersを自宅に迎える。弟のAlex、Gabrielも一緒だ。一方、ミュータントを目の敵にしているOrchisは壊滅した基地と犠牲になった人々を弔い、次の一手を打とうとしている。
ScottはJeanと結婚しているのか。子供のNathan (=CABLE)が一緒だ。一方Rachaelも存在している。未来から来た設定はまだ生きているのか?笑っちゃうのは敵役のVulcanことGabriel Summersが良い人になっていることだ。X教授の酷い仕打ちがないからか。理屈では理解できるが…。
Krakoa島の贈り物が超エコ。ベトベトした物質が、洗剤の代わりに、食べ残しを分解して、他の物質に変えてくれる。これは今の人類に欲しいな。ミュータントだけに使わせるのは勿体ない。
Scottの台詞が良かったので紹介。”I held on. (中略) Because I believe in a thing now it’s real.” Held onは耐え続けて、人類に降参しなかったこと。後半部分は理想郷が実現することを信じていたからみたいな感じ。
1号で敵方、Dr. Gregoryが取り出したのはM’kraan Crystal(のはず)。全ての文明を滅ぼす恐ろしい水晶だ。(お、この水晶で、またこのおかしな設定がチャラになるかな。)