今月御用達からThe Amazing SPIDER-MANは3冊到着。633号から635号まで。
まず、633号。先月に引き続き、筋書きをZeb Wells、画をChris Bachaloと一部のページをEmma Rossが担当。Lizard篇の最終話。LizardことConnors博士がつくった薬や息子の写真を使って、SPIDER-MANは、ようやくLizardをとめることができた。でも結局Lizardは死んでないばかりか、人間の家来(彼はペットと呼んでいるが)までできる始末。画はともかく、話は全ての年齢向けにつくられているSPIDER-MANとしては、何とも後味の悪い話だったな。出だしから、セックスがLizardへの変身のきっかけだったし、息子BillyはLizard自らが殺してしまうしね。ちょっと救われたのは、これまでMr. Negativeの力によって性格を捻じ曲げられたMay伯母さんが正気に戻ったところかな。この設定も引っぱりすぎだったな
続いて、634号、635号。筋書きをJoe Kelly、画をMichael Larkが担当している。前号までのChrisの画も良かったけど、Michaelの画も良いな。Michaelは623号の表紙も担当していて、このBlogでその表紙を今年の5月に褒めている。
http://green.ap.teacup.com/amecomitoramen/505.html
今回から4話完結のGrim Huntが始まった。Grimという単語は今まで(顔つきが)きびしいという意味でおぼえていたけど、今回はどちらかというと残酷なという意味で使われているんじゃないかな。今回の話は、昔からのSPIDER-MAN の宿敵Kraven the Hunterの未亡人が、SPIDER-MAN と同じような力を持ったヒーロー達を狩っていくもの。目的は、Kravenの復活のようだ。最初の方にも書かれているが、この話は、1987年に出されたKraven’s Last Huntの続編的な存在のようだ。ちなみにこの話は、今までのSPIDER-MANの話の中でも、個人的なベスト10には入る作品。Mike Zeckの画がとにかく素晴らしかった。
前号までに、Madam WebとMattieが捕虜になっていたが、今回の話では、SPIDER-MAN のクローンの一人、KaineやArachne、Ana Corazonが狩られていく。635号の終わりで捕まっていないのは、Kaineだけかな。SPIDER-MANも捕まってしまった。
衝撃的なのは、634号の最後、まさかとは思っていたが、捕虜になっていたMattieが殺されて、その血を利用した黒魔術の結果、Kravenの息子が姿を変えて蘇ってしまった。別にMattieに思い入れは全然ないのだが、ちょっと最近SPIDER-MAN で人が殺されすぎだ。それからMarvelでは簡単に人が蘇りすぎだな。一つには、日本と違った埋葬習慣である土葬が、簡単に地面から人が蘇らせることを可能にさせるんだね。(アメリカでも火葬を選択する人はいる。)ちなみに、この黒魔術を手伝っていると思われるのが、FANTASTIC FOUR等にも出てきた悪役Diablo。ちょっと良い味をだしているのが、Kravenの弟である、ChameleonがSPIDER-MANと同じ力をもつEzekielに化けてSPIDER-MANに罠を仕鰍ッるところだな。如何にもChameleonらしい役立て方で、よく筋が練られた感じがする。
どうやら次号では、Kravenが復活するらしい。本当に今回の作品は力が入っていて面白い。
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